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日本山岳ガイド協会ファーストエイド講習会 [マイライフ]

12月3日から4日間、日本山岳ガイド協会のファーストエイド講習会を受講してきました。
私は3年に一度の資格更新という立場でした。
この講習ができた時から一度受講したいと考えていましたが、だいだい海外登山の日程と重なり、縁がない講習と考えていましたが、やっと縁ができました。

講師は3名の現役救急医、受講生は現役で活動している山岳ガイド、登山ガイド(初対面の方もたくさんいました)です。
講習はリラックスした雰囲気で、内容も充実していて、質疑応答もたくさんあって文句なしでした。
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実習時間もあります。
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左は中心となった救急医の先生と右の女性は美人救急救命士です。
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これで全員ではありません。

この講習を自分の業務にどう活かすかが、この講習を受講した意義に繋がると思います。
自分のガイドする山域や業務形態に合わせることで自分の技術として活きるわけです。
私の職場である剱岳では転滑落が圧倒的に多いので、外傷に対するケアに比重を置いた道具を充実させること等。
私のクライアントは高齢の方が多いので、疾患に注意すべきことも多いです。

山岳ガイドという職業にはファーストエイドのトレーニングは必須です。
クライアントを守るために、最も必要な登山装備と言っても過言ではないでしょう。

こんな時にどうしたら良いか?
こんな処置したけど、もっと良い対応はできなかったか?

自問自答し、解らなかったら解決するまで医師に相談することで、自分のレスキュースキルは上がっていくことでしょう。

そして、ファーストエイドを周りに広めていく事も大事です。
ガイドも神様ではないので、自分が落石受けてケガする事があります。
その時、周りにいる方に止血する方法を教えられるテクニックがあると自分が助かります。
ネパールでレスキュー搬送中に私がクレバスに転落しました。
その時は周りに、私以外引き上げテクニックを持った人がいなかったので、いかに他人にわかりやすく説明できる能力が必要なのかを悟りました。
ファーストエイドに意識を持った方が周りに増えるといろんなメリットが拡大していくかなと感じます。

特に、今回の日本山岳ガイド協会ファーストエイド講習は臨床経験を豊富に持った現役救急医が講師として参加しているので、どんな質問にも答えてくれます。
経験がないことや知らないことを知ったかぶりする講師ではありません。

また、スケジュールを合わせて受講を継続したいと思います。

ガイド以外の方も受講できたら良いのにね…

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