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剱の夏が始まります [剱立山]

この週末は半月ぶりに立山エリアに入りました。
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まだまだ、滑れそうです!

思ったよりも雪は減っていなくて、あまり降雨がなかったのかという印象でした。
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天気予報が悪かったせいか、剱御前小屋は貸切でした。
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日曜は快晴の中、剱岳へ登りましたが見渡す限り人の気配もなく、トレースもリセットされていました。
源次郎尾根最後の雪壁はなかなか悪かったです。
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厳冬期のラッセル、GW前後の安定した雪稜、真夏の乾いた岩登りと剱岳はいろんな切り口でチャレンジできますが、私個人的にはこの6月後半から7月上旬の中途半端な時期が大好きです。 「グズグズの雪壁」「クレバスやシュルントの処理」「倒れそうなリッジ」「岩と雪のミックス」など、お客様が安全に楽しめる中で、自分の目でルートを繋げ想像しながら登るのが実に楽しいと思います。 これぞ、剱岳だからできる魅力のひとつと言えると思います。
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別山尾根が不安定で危険なこの時期は剱沢を降りて、平蔵谷や長次郎谷、三ノ窓谷などを利用して登り降りする体力も必要で、剱岳を登り込んでいる方には満足感が得られることでしょう。
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そしてこの時期の最大の魅力は登山者が少ないということです。 雪を巡るルートの登山でトレースを追う事は寂しいものです。
やはり、自分の目で見て隠れた危険を察知しながら登らないと経験値は上がりません。
天気との駆け引きも楽しいものです。 週間天気予報の雨マークを異常に気にする方もいますが、雨マークがあっても一日中ザンザン降りになるケースは稀です。 山行直前まで情報をしっかり把握して、過去の剱岳登山で得た経験を基に動ける時間を計算して、山行を組み立てる事も登山スキルの一部と考えています。
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さて、これから10月の閉山まで3ヶ月以上の長いシーズンが始まります。 令和元年、たくさんのお客様と剱岳を楽しく登り降りできますように!

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