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熊さんに出会った [北陸]

この週末は金曜日から赤木沢へ行く予定だった。
しかし、台風10号が過ぎた後も台風一過とはなりそうになく、しつこく霧や雨が残りそうで中止とした。
金曜日は山に入らず、えび寿司でどこへ転進するかのミーティング。
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美味しいものを手品師のように作ってくれる、えび兄さんにはいつも感謝!

いつもは剱岳に登ってからの慰労会で利用させていただき、お客様方は全員幸せになってから帰路につかれます。
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土曜日は剱岳西面大展望を楽しもうと、クズバ山へ。
主に残雪期に登られ、西大谷尾根上にある剱岳に最も近い山です。

午後から展望が良くなると考えて、出発を遅らせたが、ずっと霧が深く剱岳は見えなかった。
えび寿司Tシャツに描かれた剱岳を楽しみました。
下山中は雨も降って、山には湿気がいっぱい。

そして、登山口まであと少しの所で「グルルッ!」と重低音の地響きがした。
藪の中に熊がいて、おそらく5mくらいの距離か。
声と音を出したが、離れる様子がなかったので、ストックのキャップを外して襲われた時の準備をした。
とにかく、お客様方を逃がさないとならない。

今まで、何度か熊とバッタリは経験してきたが、ストックとかピッケルとか尖ったものを向けて、声を発すると立ち去ってくれた。
私は、学生時代から社会人時代に極真空手や総合格闘技を真剣にやってきたので簡単にはやられない気持ちがあるが、一般的には立ち向かうのは辞めた方が良いでしょう。

今回は、姿が確認できず睨み合いがしばらく続いたが「グルルッ!」という声が少し上に移動したような気がしたので、その間にゆっくりと下山を開始した。
こちらが動き出すと、どういう反応をするか不安だったが何事もなく済んだ。

この夜は馬場島荘に宿泊。
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星野君、頑張っているので、みなさん御利用ください。

翌日は赤谷山へ。
朝4時に出発して、ブナクラ谷の右岸高巻きで、またしても熊の気配が。

さっさと通過して、ブナクラ谷を詰める。
まだまだ、藪が多くて暑くて大変だが大展望に癒される。
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雄大な毛勝三山をバックにひたすら藪漕ぎ。
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やっと剱岳に逢えました。
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ここは何度来ても癒される場所です。
剱ダンチョネ節が出てしまう。

下山時、朝熊の気配を感じた所で「クルルッ!」と軽い音がしたので見たら、熊が横を向いていた。
こちらに興味がないようだったので、そのまま通過した。

我々が熊の領域を侵しているので、通過させていただけるよう、こちらの存在を知らせる努力は必要だと思います。
熊鈴は、人を恐れている熊には効果的だが、人を恐れていない熊にはどうなのだろうか。
我々は熊がいる山だと認識して、他に登山者はほぼいないだろうという想定で、両日とも熊鈴は付けていました。

熊と人がお互い不幸にならないように、バッタリトラブルを避ける工夫をしないと。

下山したら、マダニが足に3匹くっ付いていましたが、可愛いもんです。

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