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八ツ峰Ⅵ峰Cフェース [国内クライミング]

この週末はチンネ左稜線へ。
真砂沢ロッジに宿泊して、朝3時に出発。
長次郎谷に入ったら、雨が降り出したが回復を期待して登り続けた。
一二峰間ルンゼ前は右岸側の岩に乗り移る必要があるが、かなり微妙な状態で、これからの雪渓状態によっては飛び移れなくなるかもしれない。

右岸側の岩から、本流をトラバースすると池ノ谷乗越までは雪渓を踏まずに達することができる。
例年より、長次郎谷の雪渓は減りが早い。

Ⅵ峰から上は深いガスに覆われていて、チンネで天気待ちをするにも、午後からの雨予報で時間に余裕がない。
幸い目の前にあるCフェースはガスも掛からずに快適そうに見える。
気温も低く、濡れたチンネは諦めて、Cフェース剣稜会ルートに取り付いた。
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立山ガイド協会の後輩 松田ガイドと2パーティに分かれて登るが、岩は冷たく手足の感覚が乏しい。
しかし、このルートには慣れているし、困難なピッチもないので快適にロープを伸ばせる。
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4ピッチ目の名物ナイフリッジからの高度感は素晴らしく、バックの長次郎雪渓と源次郎II峰が日本離れした雰囲気を作り出している。

チンネ左稜線は、もちろん日本を代表するアルパインルートだが、このルートも剱岳を象徴するルートの一つである。

クライミング中は、稜線も展望が開けていたが、終了してからは再びガスに覆われた。
長次郎谷を下降して、剱澤小屋へ急いだが本降りの雨に濡れた。

この日の天候の中で、やれることは最大限にできたと思う。
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今朝は剱澤小屋で久しぶりに朝食を済ませてから下山。
残すところ、あと1ヶ月半となった夏剱だが、お客様全員が笑顔で帰れるよう日々努めたい。



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