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秋を感じる山の中で [剱立山]

昨日は別山尾根ガイドで3時に起床、4時に出発予定で動いていたら、雷雨が激しく一旦停滞として剱澤小屋で待つ。

4時30分くらいにヤマテンから予報修正メールが届いていた。
6時30分くらいに雨が止んだので、出発した。
お客様は70歳代後半のお二人でした。
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剣山荘を過ぎてから、再び雨足が強まってきた。
お二人の歩くスピードや技術も登頂するにはギリギリで、何より高齢者には低体温症が心配で一服剱まで行かずに帰ることにした。

剱岳頂上に立っても、別山尾根の下降は登り以上に体力を消費するので、登りと同じ時間が掛かるのが常だ。

私のお客様は70歳以上の方も多いのですが、絶対全力を出し尽くさないように注意しています。

安全を確保することがガイドとして当然の仕事なので、この日、この時間の悪いコンディションの中でお客様を危険に晒すことはあり得ない。
悪いコンディションで登り続ける人々は、それがクセになってしまいがちで、いつか事故に繋がる可能性がある。

特に高齢になると判断も甘くなり、状況の変化にも鈍感になりがちなので注意が必要です。

余談だが、私がガイドした一番の高齢者は89歳男性。
ルートは西穂から奥穂で、西穂山荘を3時に出発して、午前中のうちに穂高岳山荘に着きました。
この方は、登山歴は短いが日々のトレーニングを真面目に取り組んでいたので、ホントに強かった。

高齢者ほど、日々のトレーニングが必要だと感じた経験だった。

今回、登れなかったお二人も、足りなかった部分をトレーニングして来年またチャレンジしたいと聞いて大変嬉しく思った。


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