水鏡に映る絶景 [剱立山]
裏剱から黒部奥山へ。
紅葉真っ盛りの室堂を出発。
今回は出発時間が遅かったので、初日は真砂沢ロッジ泊とした。
剱沢は平蔵谷出合まで雪渓を使い、右岸高巻きへ。
長次郎谷出合を左岸へトラバースして一ノ沢へ。
真砂沢ロッジへスムーズに到着。
夜中の12時過ぎに到着されたお客様もいて、秋の最盛期に小屋番も気の毒だ。
翌朝は快晴の中、剱沢を降る。
三ノ沢の雪渓はなく、安定した踏み跡が付いている。
仙人新道の紅葉はまだまだだが、三ノ窓雪渓とチンネの上に月が見えた。
仙人峠は紅葉が始まっていた。
仙人池に映る剱岳は安定の絶景。
秋晴の青い空に浮かぶ風景は、一生の想い出になることだろう。
今回参加された皆様は幸運だと思う。
来週の裏剱は仙人池ヒュッテに泊まります。
仙人温泉小屋までは雪に載ることなく、安定していたが仙人湯に渡る本谷に急な箇所があった。
我々はステップを切り直して渡ったが、慣れない人はアイゼンを使用した方が良いだろう。
雲切新道は年々安定し、降りやすくなった。
しかし、筋力と精神力が必要な長い降りであることは変わらない。
阿曽原温泉小屋に着いたら癒しの湯へ。
最終日は夜半から雷雨。
やはり、三日間快晴はあり得ない。
晴れる日も、土砂降りの日もある。
自然の中に身を置くというのはそういうこと。
晴れた日しか山に行かない方は大切な何かを味わえないのだと思う。
水平歩道は屋根もあるので雨宿りもできます笑。
奥鐘山西壁前を過ぎると欅平トロッコの音が聞こえる。
しかし、ここからが長い。
終わりそうで終わらない。
いつ終わるのかと終点を楽しみにしていても、ホントに終わったら寂しいものだ。
楽しかったこと、辛かったこと、全てが参加された皆様の想い出となったことでしょう。
何回来ても二度と同じ風景はない。
自然は変わらなくても、自分は変わっているのだ。
だから、何回でも歩いて欲しいルートだ。
また、お待ちしてます!
2021-09-27 06:57
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