立山登山シーズンアウト [剱立山]
立山に降雪!
ワクワクするニュースをもらって、ドキドキしながら室堂へ。
五代目熊太郎の巨大さに見惚れる今回のお客様であるご夫婦。
もうかなり長い間のお付き合い。
コロナ禍、そして大病を煩い長期間、
登山から離れて、久しぶりの雪の感触。
年甲斐もなくはしゃいでおられた。
その姿に、こちらも嬉しくなってしまった。
そして天狗平山荘泊。
我々だけの貸切で、シーズンラストの宿泊。
賢輔さんもかおりさんも、大仕事を終えた穏やかな表情でした。
今年も営業に苦労が多いシーズンだったことと思う。
4月から10月まで御世話になり、感謝の気持ちでいっぱい。
立山ガイド協会を離れても、何も変わらず、今まで同様に接してくれて非常に嬉しかった。
夜、寝る前に外が明るいので部屋のカーテンを開けたら月明かりで剱岳が美しかった。
剱岳が見える山荘ならではの素晴らしい体験だった。
さて、翌朝は白くなった雄山へ。
久しぶりの登山なので、ゆっくり持久戦。
どんなに時間が掛かっても、絶対登らねばならぬ日。
かつて幾度も一緒に登ってきた剱岳も白い。
山岳ガイドとして、このような登山をご一緒できて最高に嬉しい日だった。
天狗平山荘での前夜、ご主人が夫妻の山行記を著していることを聞き、その本を見せていただいた。
おふたりでの山行以外は全て、私と一緒に行った記録だった。
ヨーロッパアルプス、ヒマラヤ、ヨセミテなど多数の海外登山。剱岳ではチンネや八ツ峰、源次郎尾根、北方稜線など多数。北鎌尾根や滝谷など穂高周辺の記録を読ませていただき、よくまあこれだけ一緒に山へ行ったものだと驚いた。
その中に私が茶髪だった頃の懐かしい写真もあった。
これは長次郎谷から登った時だったか。
ご夫妻の人生に私が深く関わらせていただき感謝の気持ちでいっぱいだ。
山岳ガイドとしての本郷博毅を信頼し、長くお付き合いくださることにも。
いろんな失敗や成功があり、感情がぶつかりあった事もあったが、全ての出来事が、私の山岳ガイドとしての経験値として貴重なものだった。
登山シーズン最後の立山から降りて、充実した気持ちで、次のガイド「下ノ廊下」へ向かった。
2021-10-24 13:11
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