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Yalung Ri&Rolwaling trek 支援 [海外クライミング]

simigaonとbedinに日本の山岳6団体からの支援で学校が再建された旨のプレートがありました。
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bedinの学校ではちょうど給食の時間で一緒に食事の席を共にしました。
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親がいない子供が多いので、全部無償で教育が受けられるそうです。
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野口健さんの支援テントも各所に見られます。

このトレッキング中は地震の傷跡がまだ残るところもありました。
私も地震の半年後に支援金を集めて、困っているシェルパ達へお金を渡しにカトマンズへ行きましたが、この地には何も支援していません。
でも日本人というだけで感謝され、ちょっと違和感を覚えました。

そして、支援に名前を残さなくてもいいのではないかと個人的には思います。
私にはわからない事情がいろいろあるのかもしれないですが。



Yalung Ri&Rolwaling trek 速報 [海外クライミング]

5月GW明けからネパールへ行ってきました。
あの大地震から二年経ち、久しぶりのネパール登山となりました。
サーダーのパサンにお願いして、彼らの故郷であるロールワリンをトレッキングして、ヤルンリ(5630m)を登ってきました。
標高は低いですが、他に登山者も少ないエリアで自分たちだけの登山を楽しむことができ、とても良い経験でした。
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今回はパサンの他に、お馴染みのパサンカミ、コックはケサラなど定番メンバーで。
また、パサンの奥様、娘さん、ニマの息子なども同行して、楽しいファミリートレックとなりました。

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宿泊3日目のbedingではパサンの実家に泊まりました。

宿泊6泊目にヤルンリのベースキャンプへ。
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四方を6000m峰に囲まれた美しいところ。
見えている小屋は建設中で中は水浸しで使えませんので、テントを張って快適に過ごしました。

翌日はステイの予定でしたが、メンバーの順応が順調なので天気が良かったらアタックに出ることにしました。
夜に降雪があったので雪面が綺麗ですが、氷河にはヒドンクレパスが各所あり注意が必要でした。
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最後はモンブランのような雪稜を登って頂上へ。
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パサンの父アンプルバが縫ってくれたタルチョを張りました。
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360度絶景の頂上。
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バックは名峰ガウリシャンカール。
このフラッグは、エベレストに10回登頂しているもの。
パサンは14回のエベレストアタックで10回登頂している。

この日は頑張ってNA村まで下山。
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今回アテンドしてくれたメンバーの一部。
この家族的な登山も、ネパールの魅力。

また、ネパールへ帰って来れたことに感謝します。
詳細はまた随時ブログアップしていきますね。

カトマンズに着きました [海外クライミング]

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本日、カトマンズに着きました。
空は青かった。
クラクション禁止の法律が3週間前にできたそうで、車道は凄く静かです。
あの喧騒が懐かしく思えます。
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パサンとナビン、信頼感満点のふたりと打ち合わせ。
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そして親友シャンタの店で地図など、情報収集。
観光客のいない小さな山へ明日から向かいます。
ネパールの自然をたっぷり楽しめるような気がします。
では、二週間後に!

立山三山縦走 [剱立山]

5月3日からも剱岳の予定だったが、どうしても4日に帰らないとならない方がいて、体力的にも厳しいので立山三山縦走とした。
二日間快晴に恵まれて、それは良い展望が楽しめた。
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剱御前小屋で椅子を借りて、ビールを飲んでいると剱沢から神様ガイドがたくさん上がってきた。

こんな日はスキーがしたいなと、佐伯岩雄ガイドにスキーを貸してくれと言ったがダメだった。
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私と同じスキーと同じブーツでサイズも同じなのでラッキーと思ったのだが。

この夜の剱御前小屋は人でいっぱいで居る場所がないほどだった。
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でも夜景がたっぷり楽しめた。
良い場所にある小屋だ。

翌朝はゆっくり出発。
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別山で雷鳥を入れた剱岳を見ることができた。

稜線上は特に危険な場所はないが、雪庇の上を歩くトレースが目立つ。
雪庇の端に腰掛けて景色を見ているカップルには驚いた。
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大汝山3015mはまだまだ雪もたっぷり。

しかし、雄山へ行くと簡易アイゼンで行動できなくなっている人、雪庇の上で記念写真を撮る人、ジーパン&スニーカーで雄山へアタックしようとしている人、などには啓蒙は通じないのだろうか。

大人数のツアー登山は滑落の危険がある場所でもロープを付けずに歩くのは当たり前。
あれはガイドと言って欲しくない、ただの道案内だ。
山案内人と呼び名を変えた方がいい。

レベルは全く違うが、この日も八ツ峰で滑落死亡事故があったと聞いた。
これ以上、事故が続かないように祈るばかりだ。

この日のログだが、アルペンルートのバスまで記録してしまった。

剱岳登頂(GW前半) [剱立山]

2017GWがスタートしました。
前半は剱岳平蔵谷からの登頂。
今回はゲスト2名と撮影カメラマンが帯同。
初日の剱御前小屋までは風雪が厳しく、ホワイトアウト状態で到着。
我々の後にいた二人パーティは、ルートロストして山岳警備隊の救助要請となった。
GWとはいえ、ひとたび山が荒れれば、一瞬で厳冬期の冬山に戻ることを知るべき。

剱御前小屋は新しい小屋主さんとスタッフに明るく迎えてもらえた。
仲良しのガイドや富山の友人などとも再会できた。

さて、翌朝3時に起きて外を確認すると風があまりに強く、1時間様子を見ることにした。
登頂は難しいかなと考えながら、5時少し前に剱沢を下降開始。
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雪も深く、吹き溜まりでは膝上まであったので、かなり苦労するだろうと平蔵谷の様子を見に行くくらいのつもりでいた。
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平蔵谷はかなりデブリが出ており、上部はまだ落ちきっていない積雪が溜まっているのが予想できた。
ずっとラッセルがきつく、かなり時間が掛かった。
上部で後続スキーヤー2名と合流し、一緒に交代でラッセルしたが、腿まで埋まり体力を奪われる。
上がるにつれ傾斜も出てきて、危ない上載積雪が落ちきった感があり致命的な雪崩はないだろうと判断し、そのまま登頂することにした。
しかし、一番上に少し載っている湿雪が不安定でアイゼン、ピッケルが効き辛い。
昇温でアイゼンに団子が絡みつき始めてもいた。
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岩場を登って、頂上までの20分はスラフが特に不安定だった。
早月尾根の合流でやっと安心できた。
稜線は風も強かった。

祠は少し出ていた。
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素晴らしい眺望。
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10時40分くらいに頂上に着いたが遅すぎると感じた。
下山中に昇温によるリスクを感じていたので、すぐに下山開始。
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雪面がかなり不安定になり、タテバイ横でゲストがスリップ、滑落し掛けたが直ぐに止めた。
一歩一歩慎重に降りて、平蔵谷に合流したところで驚いたのは、各支沢からの雪崩で平蔵谷がデブリでいっぱいになっていたこと。

剱に登って良い日ではなかったことを悟り酷く後悔した。
剱沢を登り返しながら、今回の失敗ガイドのことを考えた。
ラッセルを頑張って登ることができたのは良かったが、あまりにリスクに対して無防備だった。

源次郎尾根に取りついたパーティが、Ⅱ峰懸垂後に平蔵谷側へエスケープしているのが見えた。

剱澤小屋に着いて、座って行動食を食べていたら、そのパーティが降りているルンゼから雪煙があがり、人が落ちてくるのが見えた。
携帯電話が繋がらないので、急いで剱御前小屋に向かったが、警備隊も視認していて剱沢を降りてきた。
結果、最悪の事態になったわけだが。

GW前に雄山登頂 [剱立山]

GWが始まる前日にプライベートガイドで雄山に登ってきました。
室堂も雄山も空いていて、初めての立山を満喫していただけたと思います。
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ただ、風が強く少し辛い経験だったかもしれません。
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北アルプス全体が良く見えて、素晴らしい眺望でした。

やはりプライベートガイドは、お客様の想いや希望にダイレクトに応えられるので良いですね。