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黒部の秋 下ノ廊下 [剱立山]

この週末は坊抱岩に寄ってから、下ノ廊下へ。

夏の剱岳シーズンが終わると、黒部や妙義にガイドの場を移すのが毎年の恒例行事。

朝イチのトロリーに乗って黒部ダムへ。
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放水に見送られて、下ノ廊下の出発。

昔、通い慣れた丸山東壁を左に見て黒部川へ。
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ここもクライマーを見ることがなくなり、寂しいかぎり。

ロッジ黒四を早朝出発したツアーをこの辺りからどんどん抜いて行く。
狭い場所ですれ違ったりはしたくないので、先を急ぐ。

別山谷も残雪なく、全く問題なかった。
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黒部川の水位は少なめに感じた。
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剱沢の終わりを見れる景色。

黒部川の側壁では、昔の仲間達がたくさん亡くなった。
現場を通る度に黙礼しながら先を進む。
黒部川は美しい景色を素直に楽しむことができない場でもある。
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阿曽原温泉小屋では、25年前のザイルパートナーとの再会もあった。
彼の頭はずいぶん薄くなってたが、私の髪の毛はまだフサフサだ。
当時の仲間でまだ山を続けているのは3人だけになってしまった。

混んでいる山小屋は苦手なので、早く寝て、早く出発する。
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30kmの道程も終わり。
8時過ぎに欅平に降りて、始発のトロッコに乗る。
扇沢へクルマを取りに行って一周が終わる。