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山の日は [剱立山]

山の日連休は別山尾根を連日登っていました。
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今夏は剱岳に登山者が少ないと感じていましたが、一気に反動が来たようです。
今シーズン、初めての別山尾根ガイドで、いろんな心配はしていましたが、予想通りの展開でした。

渋滞によって、みんながイライラして、せっかくの素晴らしい風景を楽しめなくなったとしたら残念に思います。
そして、落石地帯での過剰な人数は非常に危険で、先行者の動きに常に注意が必要です。

来年からは、「山の日」には山に行かないことにしようと強く思いました。
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平蔵のコル付近の赤ペンキど真ん中に座り込んで休憩している人達がいました。
こういう人とは関わらないのが一番良いのですが、我々が崖側を歩かねばならず、さすがに「ここ道ですよ」と言ったら無視…。
聞こえないのかと思い、もう一度注意したら、
「なんだこの野郎。お前なんかに言われたくねーよ。」と。
やはり、こういう輩には注意しないのが一番なのでしょう。

別山尾根は踏み跡が交錯して、わかりづらい部分があって、道から外れている人もいるので、教えてあげると逆ギレされることがあります。

先頭の一人が道を間違えると、それに付いて行く登山者がたくさんいて、落石を誘発するルートに引き込まれていき、下にいると怖い思いをします。
その先頭をみたらガイドだったりして、間違えていることすら気付かずに「ここは足場が不安定なので注意してください。」なんてクライアントに言っている。

タテバイ終わって、今最も注意すべき部分をクライアントにロープも繋がず、自分の身体にロープを巻いたまま通過するガイドとか。
ここでロープを出さなかったら、ロープを持っている意味がないと私は思うのだが。
私達はロープを繋いでいたが、彼は「いつも、ロープを繋ぐことが安全なのではない。安全管理を自分でやることも大切だ。」と説明していた。
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今回はガイド界のW神様KK先生とYK先生が同宿で、前述のガイド達とは雲泥の差で同じ山をガイドしている不思議を感じた。
気の毒なのはクライアントです。

連日、事故が続いている中で、ガイドと名乗るなら少し慎重になって欲しいと感じる。

また、こんな人もいました。
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注意すべきか迷いましたが、妙なトラブルに発展するような気がしたので、スルーしました。

私としては、こんな時期に別山尾根ガイドを入れてしまった自分のスケジュールミスに反省しています。
私のお客様達は、剱岳を楽しんでくれただろうか?
それが一番気掛かりです。

可能な範囲内で、混まないタイミングを探しながら登山を楽しむことが大切ですね。