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バウアーファインド [Guide]

ここ十数年、腰や膝に故障を抱えながら、山岳ガイドを続けて来ました。
腰はヘルニアの手術を受けたが改善せず、膝は前十字靭帯を断裂したまま活動してきた。
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様々なサポーターを試してみたが、締め付けが強過ぎたり、弱過ぎたり、蒸れたり、皮膚が被れたりと山で激しい活動をしながら装着するのに満足できるものがなかった。
たまたま、バウアーファインドを店で見つけて購入してみた。
価格は高額だったが、装着感が抜群に快適で、筋肉や靭帯の動きを制限することなくクライミングやスキーができた。
このブランドに対する信頼感は大きくなり、店で様々な製品を購入し愛用してきた。
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そしてこの度、バウアーファインドとプロモート契約を結ぶことになりました。
登山において、腰痛や膝痛に悩む方は多数存在していますが、是非一度試していただきたい製品です。

立山シーズン [剱立山]

先週から立山を滑っていました。
平日は降雪もあり最高の斜面がありましたが、週末にかけて降雪なく沈降が進み、難しいコンディションになりました。
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でも植生を痛めないよう選べば滑れるし、白い雪の景色に居られるだけで幸せな気持ちになります。

雷鳥荘で聞こえてくる滑り系バカガイド達の雪への評論やマテリアル論は雑音として聞きたくもないのに耳に入ってくる。
山に感謝や尊敬の気持ちがない人間に、山を案内する資格はないと私は思う。
ガイドを選ぶ側もよく考えた方がいい。

立山は今月末で交通機関が終了し、静かな時を迎える。
春から初冬まで沢山楽しませてもらいました。
ありがとうございました。

雷鳥荘の皆様、最後までお世話になりました。

白き峰へ [北陸]

この週末の土曜朝に立山駅で、アルペンルートを待つが、悪天候で終日運休が決まった。
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ラーメンを食べながら転進先を相談するが、加賀白山に決定。

土曜は雨と雪だったが、日曜日は朝から快晴。
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白き峰がドーンと。

しかし、室堂から上は地吹雪で身体を持ってかれそうな風。
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なんとか山頂に到着。

あまりに風が強くて、下りはロープ確保して慎重に降りました。

今回の核心は何と言っても、別当出合の橋。
踏板が外されているので怖い。
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行きは雨で濡れていたので、怖くなって橋の途中でUターンして帰ろうと言ったら、お客様が「ダメ!です」と言うので、一度戻ってハーネス、ロープを付けてもらって、なんとか渡った。
ホントに高所恐怖症なので、涙が出てきた。
間違いなく、今年一番怖かった体験です。

長さが117mもあって、下を見たら足が震えます。
帰りは乾いていたので、多少余裕がありましたが、しっかりロープを結んで渡りました。
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私は剱岳でも一番怖いのは、別山尾根のヨコバイ後のハシゴです。
細い岩稜とか岩峰とか、まったく怖くないのですが、人工物に信用が置けなくて、取れたらどうしようと考えると夜も寝れなくなります。

神戸にて [Guide]

今年の日本山岳ガイド協会全国代表者会議は、神戸でした。
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私はこの話を聞くためだけに行ってきました。

山本一夫先生と近藤邦彦先生の話は、生涯二度と聞けないかも知れない貴重な機会でした。

今夏、剱澤小屋でおふたりとご一緒させていただいた際、この企画を教えていただき、必ず聞きに来るようにと言われました。

登山実績も偉大だが、74歳になっても未だ剱岳のバリエーションでガイドをやっておられるおふたりの話は、期待以上に得るものが大きかったです。

自分のガイディングを反省し、より安全に楽しくお客様と登るためのヒントをいただきました。
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山での失敗への対応は特に勉強になった。

そして、山ではついガイドが主役と勘違いしてしまいがちだが、お客様を楽しませるためにガイドが存在するのであり、お客様が主役であることを忘れてはならないと思いました。

停滞期 [マイライフ]

先週はオクトスで武田君のダラムスラ報告会を聞きに行ったり。
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雑穀谷でクライミング講習をしたり。
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そして、週末は新潟へ。

土曜日はCAMP4でジム講習。
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お知り合いになってから、どんどん実力と経験が備わってくる方と一緒にいると、楽しくなる。

日曜日は御前ヶ遊窟へ。
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朝まで雨が残り、ドロドロ。
こういうコンディションでも、安全に登り下りできるようにならないとダメです。

アタマでっかちで、自分が何をどうしたら良いのか見えなくなっている方は、気の毒ですね。
いろんな人から、いろんな情報を得て、頭の中がぐちゃぐちゃになっている人は、一度初心に立ち返った方が良いです。
要らない予習は、かえって山をつまらなくしてしまいます。
小さなプライドも捨てましょう!


黒部別山へ [剱立山]

11月の三連休は黒部別山へ。
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久しぶりに丸山東壁の前を通過した。
ここは中央壁、南東壁、右岩壁と10数本登って様々な経験を積ませてもらった壁。
私には、もう登る実力はないから、前を通るのは辛いけど仕方ない。

夕方になり、陽が陰ると急に寒くなってきた。
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藪の脇にテント泊。
アドバイザーをやらせていただいているオクトスのテントです。
もう少し綺麗に張らないとね。
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SOTOのグッズは使い勝手が良く、いつも安定した火を提供してくれる。
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バーボンも美味い!

翌朝は背よりも高い藪を漕いで黒部別山へ向かう。
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時折、藪が薄い場所から見える絶景は素晴らしい。
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剱沢の全容。
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そして剱岳東面の風景。

黒部別山頂上からは、展望は良くありません。積雪期、残雪期は、素晴らしい景色なのですが、敢えてこの藪の時期を選んでガイドしました。

藪ラッセルは、なかなか得難い経験で、絶対強く逞しくなりますし、前が見えずRFも難しいので勘も研ぎ澄まされるような気がします。

そして山行中、人にも熊にも蛇にも会わず自然と対峙した良い時間でした。
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下山して来たら、内蔵助谷出合の紅葉も進んでる感じがしました。

この山行は、上から下まで全てこちらのブランドのウェアで行きました。
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私にとって、PeakPerformanceはオシャレ着ですがfinetrackは戦闘服です。
尖った枝を弾き飛ばしても、穴も傷も付かなかったタフなウェアでした。