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8月からに期待したい [剱立山]

天候的に残念だった7月も終わろうとしている。
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今日からのガイドはキャンセルとなり、今月の仕事は終了。
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雨にも負けず風にも負けずの日々だった。
痩せ我慢しても、やはり疲労感は溜まる。
例年であれば、7月末まで剱岳へは10数回ガイドで登っているのが普通のペースだが、今シーズンはまだ2回しか山頂に立てていない。
新型コロナウイルス新規感染者再拡大によって、8月以降のガイドキャンセルも増えてきた。
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経済的にも精神的にも厳しい状況だが、粘り強く日々乗り越えて行きたい。
今シーズンは試練の年、自分が試される年なのだと思う。


今月の剱澤小屋では、雪切や看板立て、道標設置などを少しだけお手伝いさせていただきました。
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いつもお世話になっている剱岳と剱澤小屋には少しでも御恩を返したいと思っているので、大変有り難いことです。
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看板は重くて、驚きました。


7月25日は雄山神社峰本社例祭で、剱澤小屋神棚にてお参りしました。
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毎年7月25日は剱澤小屋にいることが多く、不思議なご縁を感じています。
今年は、近藤邦彦先生もご一緒でした。

今シーズンが無事に終わりますよう、夏の安全登山を祈願しました。


そう言えば、昨年は9月1日に剱岳で雪が降ったのでした。(誰も信じてくれないけど)
霧雨で寒くて手が悴む中、南壁の3ピッチ目を登っていたら、3秒間だけパラパラと降ったのでした。


今シーズンはどんな夏になるのでしょうか。


8月はきっと素晴らしい夏がやってくるのだと期待しています。


最後に紹介です。
こちらの本に佐伯新平さんが書き下ろしで掲載されています。
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良い話がたくさん書かれており、剱澤小屋の今が良く理解できる内容です。
是非、剱岳へ行かれる方は読んでいただきたいです。
付録で、私も掲載されてますが読み飛ばしてください。

では、また8月に!


剱立山の一週間 [剱立山]

一週間の剱立山ガイドを終えて、下山してきました。
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ずっと毎日、雨だったので、目的のルートは登れませんでしたが、安全な範囲内で日々行動しました。
参加されたお客様達は、全員楽しかったと言って帰ってくれて、とても嬉しかったです。

雨の登山から得るものは多いので、晴れた日にしか登山しない風潮は個人的に残念な気がします。
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いろんな風景も楽しめますので、まずは小屋に入って様子を見ることですね。
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剱沢雪渓は長雨でかなり、雪が減っています。
現状は、黒百合ノ滝下から雪渓に降りることはできますが、日々状況は変化しますので、剱沢小屋や山岳警備隊、入山指導員などに必ず確認してください。
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平蔵谷出合上にはクラックが入り始めていますので、あと数日で夏道を使用した方が良いかもしれません。
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問題は長次郎谷です。
長次郎谷に入って、すぐに雪渓が割れており通行困難となっています。
写真だと、左から簡単に巻けそうに見えますが、実際は傾斜の強いスラブ状なので、クライマーか山岳ガイド帯同パーティ以外は通行できないと考えた方が良いです。
数日後には、通行できなくなる可能性もありますので、慎重に判断してください。

雪渓の通過は日々状況が変わります。
そして、今年は異常とも言える長雨で、今後状況は更に悪化すると予想されます。
通過される方は、剱岳に詳しい立山ガイドを使うことをお勧めします。

暑い北海道へ [国内クライミング]

梅雨の北陸を離れて、北海道クライミングへ。
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真夏の太陽を燦燦と浴びたのは、いつ以来だろうか。
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十数年前までは、北海道へよくクライミングガイドで来ていたか、小樽赤岩は初めてだった。

ロケーションは最高だ。
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かたや、占冠の赤岩青巌峡はとても懐かしい。

しかし、暑過ぎてクライミングにはかなり厳しい。
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夏の北海道は久しぶりで、良い気分転換になった。

帰ったら、この本が届いていた。
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私なんぞが掲載されていることは不相応だし、もっと剱人に相応しい方は数名頭に思い浮かぶ。

しかし、この本は剱岳と人がどう関わっているかが書かれたもので、名誉でも賞でもないことだけは言っておきたい。
これからも剱岳とは緊張感を持って、粛々と対峙したい。

明日から剱立山へ戻ります。

夏を迎える [剱立山]

今週末から剱岳も数多くの登山者が訪れることになり、いよいよ夏本番を迎えます。
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剱沢小屋の雪渓雪切。
本来、剱岳を目指す登山者なら、ピッケル&アイゼンを使用して通過すべきなのかもしれませんが、一般登山道である以上はいろんな登山者が訪れるのも事実。
朝の凍結した雪渓での滑落を防止すべく、山小屋の努力には頭が下がる思いです。
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今回は私もお手伝いさせていただきました。
長雨の影響で雪渓は硬く、結構パンプしました。
そして、名物の看板も設置されました。
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今シーズンもこの看板で沢山の登山者が記念撮影することでしょう。
そして玄関の表札も掛かりました。
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剱沢小屋では、可能な限りの様々な感染予防策が講じられております。
スタッフの指示に従って、手洗、消毒、マスク着用、密を避ける等、当たり前のことを守りましょう。
剱岳登山が、今シーズン無事に終了できるかどうかは各個人の意識が問われます。
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酒を飲んで、大声で車座になって騒ぐなど論外です。
小屋の努力を無にしないよう、宿泊者みんなで気をつけましょうね。

今日も雨は続く [剱立山]

この週末、剱沢小屋へ。
日曜日に雨の止み間があると期待していたが、土曜夜に止み間がずれ込み登ることはできなかった。
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土曜の夕食後に現れた剱岳。

日曜朝にお弁当を食べて、出発準備は整えていたが、風が強く雨も降り出した。

しかし、お客様達はこのコロナ禍の中で剱沢小屋に来ることができ、新平さんの元気な顔が見れて喜んでくれた。

今年の梅雨はしつこく降り続く。
梅雨の剱岳は、1日の中で3時間程度雨の止み間があって、今までそれをとことん拾って登ってきたが、今年はそのチャンスがない。
自然というものは、人間には予想し得ないものだと知っている。
だから、剱沢小屋に通ってチャンスを待ちたい。

雨とのやり取り [剱立山]

大雨により多大な被害が出ており、特に九州を中心に各地で多くの豪雨災害が発生しております。
被災された方々に、心よりお見舞い申し上げます。
今後の降雨や土砂災害による被害の拡大が心配されます。

このような雨の中、山に向かうことは控えるべきなのかもしれないが、室堂周辺で状況を見ながら、雨の止み間を使って登れる時間を探すことにした。
予定の登山日をずらして、水曜夜から木曜朝を狙った。
これは、室堂まで交通機関が存在するからできる登山形態だ。
もちろん、デメリットも多々あるのだが…。
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水曜は夕方から雨は止み、夕陽が綺麗だった。
夜は、また降ったり止んだり。

そして、朝は雨が上がり、稜線も明るくなり、雄山の社務所が見えてきて、チャンスを掴んだと思った。
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龍王岳東尾根へ向かう。

しかし、尾根上でいきなり雨が降り出し、風も強くなった。
登り切れないこともなかったが、高齢のお客様にはリスク高く、帰ることにした。
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しかし、その後、昼から晴れたと聞いた。
一ノ越山荘での天気待ちが正解だったようだ。

単に天気予報が外れたか、合っていたかではなく、間違いは修正しなければならない。
その積み重ねが、悪天候に対応する行動の改善に繋がると思う。

今回は低体温症への対応が肝だった。

梅雨の山登り [剱立山]

この週末は九州で大雨被害が出た。
これ以上の甚大な被害が拡大しないことを願うばかり。

梅雨前線から離れることが多い北陸でも土曜はかなりの雨が降った。
金曜夜の時点でかなり迷ったが、日曜朝にチャンスがあると考えて催行した。
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室堂の掲示板。登山者なら必ず読んでから入山しましょう。

土曜は午後遅い方が雨が落ち着くかと思ったが、期待は外れて風雨は強いまま。
剱御前周辺では、風速も強まり身体が浮きそうになるが、それもトレーニングと考えれば楽しい。
剱沢小屋には、ガイド検定中の人達が多数いた。

日曜の予定は長次郎谷。
朝2時に起きて、外の様子を見て、与えられた時間は長くないと感じて、別山尾根を登りながら様子を見ることにした。
長次郎谷を登っても、稜線で風雨に遭い、深いガスの中で下山にリスクを負うことになると感じた。

朝弁当を食べて、ガスが切れ出した4時30分に出発。
剣山荘から一服剱への残雪トラバースはロープを使用して慎重に。
一服剱を超えたら急に風が強くなり、前剱から本峰までは霧雨が降っている様子。
次の雨の降り出しが9時と予想し、ここで中止することにした。
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下山時に単独行の男性とすれ違った。
前回の事故のこともあったので、声を掛けて一応注意はしておいた。

登るか、降りるかの判断は難しい。
気象コンディションとメンバーのコンディション、メンタルを測り、バイアスが掛からないよう、その場で慎重に考える必要がある。

家で天気予報を見て、行く行かないを決める第一段階も重要だが、剱岳のような気象変化の激しい山は行かなければわからないこともある。
今回のような絶望的な天気予報でも、3日間あれば登れる時間帯があることが多い。
それが、今回は日曜の午前中だったのだが、登れないこともある。

しかしながら、梅雨の剱岳は時々、不思議な景色を見せてくれる。
私はそれを見せてあげたいと思っている。

過去には
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山頂から見た虹
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剱沢に掛かる虹
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朝焼の剱岳
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朝陽にあたる唐松岳

他にも、いろんな想い出に残る景色を見せてくれた。

今回は、何も見せてくれず残念だったが、敗退して8時に剱沢小屋へ戻ったら、なんとサプライズ朝ラーメン。
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今回参加のお客様達には、とても温かいプレゼントでした。
こういうことは、長く想い出に残るのではないでしょうか。

注)剱沢小屋鍋ラーメンは提供時間が決まっておりますので御注意ください。

剱沢小屋ではコロナ感染予防策として、一方向を向いての食事となっております。
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コロナ対策に関しては登山者各人で、かなり温度差を感じますが、小屋の対策ルールには徹底して従って欲しいと思います。
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今シーズンは強力なスタッフがいます。(アベノマスク付)
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まだ、梅雨明けまでには時間がありますが、梅雨の悪天候の中からタイミングを見つけて登山することも登山力を向上させるには大切なことです。

スマホで天気予報を眺めていても、オタクになるだけ。
山に行って、空を見上げて、発するメッセージを感じることこそが大切だと思うのですが、私は時代遅れなんでしょうね。

立山頂上峰本社 [剱立山]

今日は雄山へプライベートガイドでのんびりと登った。
室堂から一ノ越までは雪切してあります。
一ノ越から雄山までは残雪ありません。
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いつ雨が降り出すかという天気だったが、ポツンと来たくらいだった。
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東京でコロナ感染者が増えてきたので、霊山立山でコロナ収束祈願してきました。
国見ヘリポートから各山小屋へ荷揚ヘリコプターが休みなく飛んでいました。
一ノ越山荘でも忙しそうにしてましたが、ココアもらいました。
明日からは剱岳。
雪も減りました。
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梅雨の剱岳は行かなきゃわからないので、ワンチャンス狙ってきます。
登れなくても得るものは多い剱岳です。

夏の始まり [剱立山]

混乱の2020年。
気がついたら7月になっていたという感あり。

6月最終週は、梅雨らしい雨の時間が続いた。
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雨の合間にクライミングしたり、雨に濡れて登山したり、あるいは停滞したり、晴れた日より頭を使う時間が多くて、プレッシャーはあるがそれも楽しい。
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私の仕事は、お客様に剱立山に来て良かったと思ってもらうことだ。




そして、静かだった立山周辺にも、少しずつ人が増えてきた感がある。

人間は過ぎたことは、全て無かったことのように忘れてしまう生き物なので(特に私の場合は)、ここでもう一度、感染予防に留意したい。

やはり、注意喚起すべきは山小屋での生活だ。
狭い限られたスペースで、宿泊者全員で協力し合いたい。
特定グループでスペースを独占しないよう、常連ガイドは特に気をつけるべきだ。

他方、山での行動中は、感染予防より山での危険に意識を集中すべきと考えている。(今はである。また、この状況は変わるかもしれない)
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剱岳別山尾根のような場所で、鎖を触る度に手指消毒などは辞めて欲しい。(広い休憩スペースは別山尾根にも各所ある)
渋滞が心配いうより、鎖場落口に人が集まることが怖い。

ソーシャルディスタンスに関しても、柔軟に対応して、過剰に走らないようにしたい。

失敗が許されない危険な場所や状況での意思疎通は、アイコンタクトを伴って正確に行う。

ひとつのマニュアルが示されると、そこに妙な自主警察が現れて極端な雰囲気が作られやすい。
そうなると、もはや登山にならない。
標準化された行動指針に合わない特定山域も存在するので、自分で見直して本質を見失わないようにしたい。

平時と同様、臨機応変な対応をリラックスして行い、お互い楽しく登山したい。
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なにはともあれ、この夏も登山ができることになりそうで、そこだけは喜びたい。

登山ができるこの状況を壊さないよう油断せず日々過ごそうと思う。