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落ち葉踏み [ハイグレードハイキング]

雪の立山ガイドを離れて、信州上田の独岵山へ。
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信州の妙義山とも呼ばれており、一時期様々なルートから登って研究した山。
難易度は様々で、刺激的なルートを登りたい方は是非ガイド依頼をお願いします(笑)
 
岩がゴツゴツした山で岩峰から見る景色も良い。
鹿島槍や白馬、戸隠なども見えた。
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今回は古くからずっとお客様でいてくれる気心知れた三人様と一緒に。
ネパールへは何度も行ったし、コルチナやヨセミテやアンデスや、いろんな所へ行ったな。
もう、皆70歳を超えてしまったが、まだまだ元気。
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私もあと少し頑張ろう!
 
降りは落ち葉に注意。
道を踏み外すと滑落する所がたくさん。
写真以上に傾斜はあります。
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こういう何でもない場所で事故は起きるので、適切に面倒くさがらずにロープを使ってこそのガイドでしょう。
 
下山したら、池波正太郎が愛した蕎麦屋へ。
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ここも感染対策してました。
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蕎麦は量が多いので、要注意!
小、中、普通、大とあります。
写真は普通ですが、私は食べ切れずお客様に手伝ってもらいました。
 
秋の穏やかな一日でした。

救急医Goto富山 [マイライフ]

三連休の立山スキーガイドを無事に終えて下山。
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神戸からコロナ対策講習会に来ていただいた伊藤先生とえび寿司へ。
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えび寿司向けに自著へサインしております。
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美味い寿司は山の疲れも吹き飛ぶ。
 
翌朝は室堂勤務。
伊藤先生も観光客として一緒に上山。
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11/25から指定幕営地が室堂平に変わるので、ロープ張りのお手伝い。
雪に覆われた立山を目前にしたテント泊はこの時期だけのもの。
 
国立登山研修所へ降りて、立山ガイド協会に向けた伊藤先生のコロナ対策講習会を受講。
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伊藤岳先生は加古川医療センターで、日々コロナ患者と対峙している救急医。
山に精通しているので、登山者がどのように行動するべきかについては非常に説得力がある。
 
マスコミから発せられる情報は何を信じれば良いのかわからなくなるが、正しい情報を基に正しく恐れることが重要だと思う。
 
今シーズン、山域や山小屋によって、過剰な感染対策が多いと感じたり、もう少し感染対策を強めるべきと感じたり様々だった。

過剰な感染対策は、人を荒んだ方向に向かわせ、ストレスが溜まる要因となり、人間関係にも悪影響となるだろう。
 
必要な場所で、必要な対策を、より適切に行うためにこのような講習を登山関係者に広く受講していただけたらと感じた。
 
第3波が拡大する中、単に数を恐れるだけではなく、正しい情報を得て、未来に起こることを推測しながら、これから自分がどう行動すべきかを考えたい。

三連休の立山 [剱立山]

三連休は立山スキーガイド。
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雪量が少ないので、安全第一で無難な斜面を選んで滑ることとした。
更に植生にも注意が必要。
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輿水悟ガイドにフォローをお願いした。

2日目の朝に、他パーティの事故が目前で起こり、ヘリでのピックアップが行われた。
 
一番傷付いているのは、事故者本人であるし、誰も事故を起こしたくはない。
来ている人々のほとんどは、少ない雪の中を滑ることに様々な注意を払いながら行動している。
それを、上から目線で誹謗中傷する人がいるのはとても残念なことだ。
嫌な世の中になったものだ。

ラニーニャはいずこへ [剱立山]

11月に入ってから暖かい晴天が続く立山。
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綺麗だけど、雪が減るのは非常に困る。
 
今週はガイド業を離れて、しばらく室堂勤務。
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ここ数日で雪面は硬くなり、様々な注意が必要な状況だ。
 
今日の室堂は更に気温が上がり、これから雨が降る予報だが、明日夜からは雪になりそう。
まとまった降雪を待っている人々のために、どうか期待に応えて欲しい。
 
今年は様々な逆境が続くが、負けるわけにはいかない。
 
急速に拡大したコロナ第3波にも。
   
やっと光が見え始めた登山業界が、これ以上落ち込まないよう知恵を絞ってやれることを考えたい。
やれないことはやらない。
全部辞めることもない。
そんな中で、山を楽しみに来てくれた方々にどう応えるか、それこそが私の仕事。
 
雪が少なかったら、少ないなりに。
感染拡大に注意しながら、やれることをやるだけ。
行動してこそ何かができるはず。

立山初滑り [剱立山]

今週末は立山初滑り。
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11月に入ってからあまり降雪がなく、地雷との闘いだった。
でも、雪質は良くクリーミーで気持ち良かった。
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雷鳥荘からの夕陽が綺麗だった。
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今日は更に気温も上がり、雪も減って来た。
なんとか、良い斜面を見つけて滑ることができたが、もうひと降り欲しい。
  
たくさん雪が降るよう、お祈りしてます。

新潟の山と紅葉とグルメ [ハイグレードハイキング]

この週末は新潟の天気予報が最悪だったが、登る時間帯勝負だろうと、金曜から新潟入り。
 
私は中学、高校は新潟に住んでいたので、良くも悪くもいろいろ馴染みある土地なのだ。
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今回、食したラーメンについては「山とラーメン」yamatoramen2return をご覧ください。
 
今回は御前ヶ遊窟をお客様入れ替わりで2回登る予定。
金曜日は晴れていたが、日差しは強くなかった。
土曜日朝に阿賀町に入ったら、路面は湿潤。
登山口がビショビショなのは毎度のことだが、今回は特に濡れていた。
そう言えば、昨年まであった御前ヶ遊窟の地図看板も全て撤去されていた。
一昨年の8人グループの遭難騒ぎが影響しているのだろうか。
登山口からすぐの所が崩壊していた。
沢床まで一気に切れて、堕ちたら致命的な状況になっていた。
しばらくで、迂回路を開かないと通過できなくなるだろう。
 
ドロドロのアプローチを1時間強で御前ヶ遊窟が見えて来た。
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シジミ沢出合で、ヘルメット、ハーネス付けて開始。
シューズはもちろん泥まみれ。
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ビショビショの沢登りをしばらく続ける。
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写真は快適そうですが、見た目以上に濡れてます。
そこは絶妙なルートファインディングで誤魔化しながら(笑)
 
乾いていたら一番左側のルンゼ状スラブを行くと楽しいですが、最後は御前ヶ遊窟を巻いてしまいます。
真ん中のスラブには、3本のリングボルトがあったはずですが、今はどうでしょう。最後は藪漕ぎです。
自分達の力量でルートファインディングしながら登るのが楽しい場所です。
 
今回は濡れているので、右側からソウケイ新道合流点に向かいます。
雲行きが怪しく、いつ雨が降ってもおかしくない状況なので、シジミ沢出合から御前ヶ遊窟まで一気に1時間で登りました。
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平家のお姫様が隠れ住んだという伝説の洞窟。
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ここは、御前ヶ遊窟の真上にあるピーク。
360度の展望台ですが高度感がハンパない。

ここから井戸小屋山を抜けて下山。
登山口を7時10分に出て、1周して12時半に帰った慌しい登山だったがクルマに乗って走り出したら、雨が降り始めた。
 
土曜日夜にお客様入れ替わり。
新潟の夜はしっかり雨が降り、翌日の相談を。
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へぎ蕎麦と日本酒を飲みながら。
 
降雨後の御前ヶ遊窟は諦めて、下田川内最高峰を目指すことにした。
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幸い雨は上がり、紅葉を見ながら。
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まさに稜線漫歩。
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粟ヶ岳山頂は冷たい風が吹いて、深いガスに巻かれて真っ白け。
雷雨を恐れて急いで下山開始。
 
クルマに戻って走り出したら、弱い雨がパラパラ降り出した。
この後は雷雨となったことだろう。
 
幸いこの週末は、雨具を一度も着ることなく終わったが、危うい天気だったことは間違いない。
御前ヶ遊窟、粟ヶ岳と登山者には誰にも会わなかった。
11月の紅葉時期に人気の山で、まさかの貸切は予想していなかった。
天気予報というものは凄い影響力なのだろうか。
最近は、週間天気予報を見てガイドキャンセルしてくる人はいなくなったけど(笑)

立山に冬が来た [剱立山]

紅葉の黒部から下山して、翌日は吹雪の立山へ向かう。
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雑穀谷周辺は紅葉で、奥の大日連山は真っ白。
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天狗平山荘にも雪が積もり出していた。
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室堂へ着くと視界はかなり悪かった。
 
数年前に、私のお客様だった方が11月に単独で室堂山荘へ向かい、小屋付近で生き倒れた事を思い出す。
ほんの近くの距離でも、2450mの広い場所でのホワイトアウトは怖いものだ。
 
みくりが池手前で、どこかの山荘スタッフのような方に「どこへ行くの?」と聞かれ「雷鳥荘へ」と答えたら、「道はわかる?」と。
こういう声掛けは必要なことだと思う。
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みくりが池を過ぎたら、トレースも不明瞭になり、室堂で借りたスノーシューが有り難かった。
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雷鳥荘は我々の貸切で、のんびり過ごせた。
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暖炉でウイスキーをチビチビと。
 
翌朝は快晴。
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しかし、期待していた以上に雪は降らなかった。
 
ラッセルして、一ノ越へ。
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アイゼンに履き替えて、雄山を目指す。
しかし、風はかなり強く、まだ寒気に慣れていないお客様には厳しく、三ノ越で引き返す。
登れない状況ではないが、凍傷の危険性大であった。
 
一ノ越から下は概ね50cmくらいの積雪量で、吹き溜りで腰まで潜る。
快適に滑るにはもう一降り欲しい。
スキー、スノーボードの方々と沢山すれ違いながら室堂へ帰った。
 
冬は確実に近づいている。


晩秋黒部に癒されて [剱立山]

10月末から11月初で黒部の山旅へ。
紅葉と温泉満喫の贅沢な時間だった。
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雪の室堂をスタート。
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黒部川へ降りると、とにかく紅葉が素晴らしい。
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ブルームーンが黒部川を照らす。
餃子を焼きながら、ウイスキーをチビチビと。
  
翌朝は晴天の下、阿曽原温泉を目指す。
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別山谷までは人に会わなかったが、白竜峡を過ぎるとスレ違いだらけ。
 
後に聞けば、31日は阿曽原温泉通過者が221人とのこと。
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十字峡は芸術だ。
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優美なS字峡。
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そして阿曽原温泉に宿泊。
 
泉さんは元気だったよ。 
     
11/2は土砂降り。
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折尾大滝はヒョングってた。
 
欅平には全身ずぶ濡れで到着。
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寒いのに、オープン車両しか空いておらず。
 
今回は黒薙で途中下車。
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豪華に黒薙温泉旅館に宿泊。
 
今年はみんな、いろいろなことを我慢したから良いよね。
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夕食は最高に美味しかった。
素朴な料理が一番だと知りました。
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食後は管理人の飯田さんを囲んで宴会。
写真を撮る時だけ、集まってます。
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翌朝は、ゆっくり寝て温泉満喫して帰りました。
黒薙温泉旅館は癒しの宿。
大切な人と泊まるに相応しい宿です。
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宇奈月からはカボチャ列車に乗って、四日間の山旅を振り返る。
 
紅葉と温泉の黒部は最高の贅沢です。
是非、自分へのご褒美に!