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遠い剱岳 [剱立山]

天狗平から眺めるたびに、いつになったら登れるやらと溜息ばかりついていた。
正直見るのも辛いと思うこともあった。
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この週末は、日曜日にチャンスありと土曜日に剱御前小舎へ。
 
強風、視界なしで剱岳の姿も、富山平野の光輝く田圃も見えない。
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剱御前小屋の夕食は黙食、わかりやすくてシンプルで良い。
 
この日は、一流ガイドさん達が同宿で有意義な交流ができたし、これからの仕事に参考となる話もできた。

今シーズン、春のガイド予定3回とも悪天候に阻まれ、今度こその剱岳リベンジ。
本日中に登ってから下山するため、朝3時半スタートで準備していました。
風が心配で、午前2時に起きて小屋から出たり入ったり、なかなか風が止まず深いガスに覆われて視界もない。
しばらく待機しましたが、時間切れで諦めました。
今シーズンは剱岳が遠い。
風が落ち着く頃に奧大日岳へ転進。
剱岳は見えないが奧大日岳山頂は良く見えていた。
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しかし、だんだんと雲が下がり視界が悪くなってきた。
雪もパラパラ降って来た。
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2511ピークを超えてから、不安定なブロックを幾度もパスしたが、最高点に向かう登りで敗退。 
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なんだか、弱気になっているかもしれない。
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剱岳も強引に3時半に出発すればなんとか登って帰って来ただろう。
奧大日岳も強引に登れば、きっと何とかなったはず。
しかし、悪い事ばかりが頭に浮かんでしまう。
でも、嫌な予感がするというのは、自分の経験値によるもので、それには素直に従わなければならない。 
判断の精度を上げるため、経験をたくさん積まねばならない。

また、剱岳に迎えてもらう日を楽しみに鍛えなければ。
百何十回登っても、慣れるという言葉は全く浮かんで来ない。
行くたびに初心に戻る岳。
剱岳は人身ともに鍛え上げられた者だけを受け入れる岳だから。
 
また、剱御前小舎に上がろうと思う。