富山の低山を歩く [北陸]
富山に戻って、低山ガイド。
初日は脚慣らしで、新緑の祖父岳を登る。
頂上直下に巨大な杉があります。
身体がすっぽり入ります。
山頂からは360度、富山や石川の名山が眺められます。
金剛堂山にはまだ雪が残っているのが見えました。
この山は行程は短いながら、急峻な地形で残地ロープ多数。
草も刈られてないのでなかなかワイルドです。
涼風が気持良かった。
そして、2日目は唐堀山へ。
岐阜県境の山は暑かった。
国道のトンネルにある扉を開けて、この猿ハシゴを降りてからスタート。
標高差約900mを暑い中、一気に登る。
ここは、タケノコで有名だが、登山道脇には見当たらず。
ヘリポートまで行ったが、暑くてヤブに入る気にもならなかった。
タケノコは取れなかったけど、ヘリポートからは白木峰がみえ、霞んだ先には立山が見えた。
脚が治ったら、来春にまた来ますね!
低山歩きは、心身ともにリラックスできるのが良い。
今はみんなが、ずっと我慢して緊張感を持って生きているので、こんな時間を共有したい。
登山はより高きを目指し、より困難を克服する。
それが素晴らしいことは良く知っているし、そのようなガイドをやってきたつもりだが、そればかりが山の楽しみじゃないと思う。
この御時世、長らく登山から離れたお客様には無理しないでねと低山や中級山岳を勧めています。
そして、無理に山頂に拘ることもなく、楽しみはたくさん落ちています。
前にできたことができない。
今、この状況では当たり前のことです。
できなくなった自分を嫌いになってはならないし、自分に変なプレッシャーを掛けて、登山を嫌いにならないで欲しいと思います。
雑音情報にブレずに、今の自分に合わせた登山スタイルを選択して山を楽しむことで良いのではないでしょうか。私は、そうしています。
一般に、低山や中級山岳からは高山の眺望が良いことが多いです。
ここ富山には剱岳、立山、薬師岳など眺めても素晴らしい山がたくさんあります。
私は剱岳を登るだけのガイドではなく、剱岳がよりカッコ良く見える場所へのガイドもどんどんやりたいと思います。
2021-06-09 16:09