SSブログ

終わった [剱立山]

10月7日に入山。
室堂は紅葉目当ての観光客でいっぱい。
みんな、ずっと我慢していたんだろう。

浄土川を渡ると一気に人気がなくなる。
何度登り降りしたかわからない雷鳥坂を登る。
870659B3-9A2B-4409-8E2F-D3C956C504DC.jpeg
爽やかな秋の空と風。
今シーズン最後の剱岳へ向かう。
 
なんとなく…翌日は雨風が酷くなりそうで、ダメかなぁと思いながら寝た。
 
10月8日明方は風と霧に見舞われ、軽く冬型になっている感じでとても寒い。
948B16B2-5D15-4C4E-AB25-EC02585AAEF9.jpeg
ヘッドライトが幻想的。

平蔵ノコルでは霧の中で光るモルゲンロートが美しい。
7F5A3B22-8B4E-4ADC-A52E-B2123E8727CA.jpeg
霧雨はなかなかスッキリしないが、オレンジに染まった平蔵谷も幻想的。

日陰面のタテバイは薄氷が張っている部分もあったが蹴飛ばしながら、ステップをクリアにした。
6D59AE9F-9B79-4B8B-9D52-8896DD5F19F5.jpeg
10月平日早朝の貸切別山尾根。
702B73D1-C28B-4FA6-9130-64CB91B339CF.jpeg
今季は剱岳を初めて登る方をガイドする機会に多く恵まれた。
晴れの日も、雨の日も、全て登頂できたのは幸いだった。
 
剱岳に憧れて、初めて山頂に立つ喜びと感動を共にできたことはガイド冥利に尽きる。
 
私をガイドに選んでくれてありがとう。

今シーズンは次々と起こる嫌な出来事に自分のモチベーションが崩壊しそうになりながら、なんとか踏ん張れた。
 
春の時点では、麻痺で普通に歩くことすらできない脚を治す手術のため、夏秋のガイドは諦めていたのだが、奇跡に奇跡が重なって回避できた。
 
自分でも良く頑張ったと思う。
しかし、応援してくれた方々がいたからこそ頑張れた。
だだただ感謝しかない。
586F6A1B-C5A5-4C50-94E9-C5ECC00A8A5F.jpeg
10月9日に営業最終日を迎える剣山荘。
天候不順な夏に日程変更、キャンセルをこの御時世で快く受け入れてくれた。
お陰様で、宿泊した日は一度も停滞なし、敗退なしで全て予定通りの登山ができた。
 
明るく元気なスタッフにも感謝!

早朝出発用のお弁当を渡す時、登山者ひとりひとりの眼を見て「明日、頑張って来てくださいね!」と声を掛けてくれるお姉さん。
とても新鮮で毎回感動だった。
 
なんど振り返っても素晴らしい山。
AC6D851C-B038-4B99-B566-121EFB8430EC.jpeg
来年もたくさんの方々を剱岳にお連れできますように!
 
無事に今シーズン終わりました。
まずは自分にお疲れ様!