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灼熱駒ヶ岳へ [越後]

魚沼のシンボルであり、天馬空を翔る「越後駒ヶ岳」へ。
雪を抱いた山稜や深い山襞は2000m級の山にはとても見えず、北アルプスや南アルプスに匹敵する巨大山塊に見える。
 
来週末からが山開きで、まだ枝折峠へクルマは入れないので銀山平から長い標高差を上がる。
銀鉱採掘で繁栄した元禄時代の銀山平には、人口が1万4000人余りいたとされる。
現在では長いトンネルの先にある異次元空間だ。
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枝折峠から軽荷で日帰りする登山スタイルが通常だが、寝食酒を充分背負って駒の小屋へ一泊して、この山を満喫することにした。
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石抱橋から道行山の急登は重荷ではなかなか厳しい。
しかも、真夏日で暑くて修行。
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これが「銀の道」のプレートだ。
先人が峠を越えた道。
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沢を渡渉したり、薮を漕いだりがまた楽しい。
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道行山へ登り詰めると、越後駒ヶ岳とこれから進む明神尾根の全容が見える。
まだまだ駒の小屋は遠い。
しかし、枝折峠からのハイウェイのような登山道に合流して一気に脚は楽になる。
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雪の上は涼しくオアシスだ。
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花も目を楽しませてくれる。
 
夏道と残雪を繰り返し、岩場の急登を詰めると本日は終了。
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ようやく、今宵の宿に。
管理人さんは優しく丁寧な方。
小屋も綺麗で快適である。
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同宿者も私の知り合いで楽しい一夜を程々に。
 
翌朝、越後駒ヶ岳山頂へ。
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残念ながら大展望は叶わず。
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お世話になった小屋と管理人さんに挨拶して下山開始。
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下山も長くて暑い。
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白銀の湯で汗を流して。
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へぎ蕎麦を食べて、越後の山旅を終える。
 
梅雨時期に重荷を背負い、暑さに慣れておくと、夏の山が楽になるのだ。
 
帰路に地震が発生し、少々焦ったが何事もなくて良かった。
これからしばらく注意が必要だが。