真砂沢ツアー2022 [剱立山]
剱岳から下山し、夏恒例の某企業社員研修へ。
天狗平山荘で前泊し、剱御前小舎を越えて、剱沢を降りて真砂沢ロッジに泊まり往復するツアー。
登山未経験の方、初めて雪の上を歩く方など様々だ。
目的は、岩と雪の殿堂を味わうこと、雷鳥を見ること、国内屈指の長大な雪渓を歩き切ること…など。
トータル標高差は優に1800mを超える登山未経験者にはビッグなチャレンジだ。
このルートをガイド3名でサポートした。
4月以来、久しぶりの天狗平へ。
雪の天狗平も良いが、夏は花と池塘と剱岳の展望が素晴らしい。
そこをバスが走っている風景は不思議だ。
皆様と一年振りの再会を祝って、まずは乾杯!
夕食後にはホッピー、クリームソーダが私の定番。
さて、翌朝はラジオ体操で身体を伸ばしてから朝食。
室堂を定刻出発。
雷鳥沢キャンプ場へ続く魔の階段地獄で既に膝に来ている方も。
少し雷鳥坂を登った休憩ポイントで、山の歩き方、ストックの使い方を簡単にレクチャーしたが、前日にやっておくべきだったと反省。
今夏は高山植物がとても綺麗なのだが、皆様眺める余裕なし。
この日は幸い涼しくて、適度に休憩を入れながら快調に剱御前小舎到着。
残念ながら、ガスで剱岳も見えず、風が強かったので長居せず、剱沢キャンプ場を目指す。
ようやく前剱まで見えて来た。
剱沢管理所前で天狗平弁当を食べる。
相変わらずのクオリティの高さに皆様感激。
みゆきさんから大量のお茶をいただき感謝です。
剱澤小屋ではようやく剱岳山頂が見えた。
黒百合ノ滝から剱沢雪渓を降りる。
剱岳の大岩壁を間近に見ながら、ひたすら下降する。
剱岳へ最短で伸びる平蔵谷。
ここから見える峰や壁、尾根を説明するが、皆様周りを眺める余裕なく、足元を必死で注視しながら歩くのみ。
長次郎谷は左に源次郎尾根、右に八ツ峰を望む絶景地。
南無ノ滝の轟音が聞こえると左岸へトラバースして高巻きに入る。
再び雪渓に降りたら真砂沢ロッジが見える。
坂本心平さんが手を振っているのが見えて、皆様の表情に生気が戻った。
坂本さんも元気でなにより。
この辺りから上で、電波が入り圏外から脱出。
メールチェックしたら、ガイドキャンセルが一晩で3件もあり(涙)
剱沢管理所でいただいた氷入カルピスは最高に美味かった。
再び、みゆきさん有難う!
皆様、元気が出たことでしょう。
剱御前小舎からの降りで、膝痛スピードダウン。
さらに、雷鳥荘への地獄の階段は更に我々を痛めつける。
ここを地獄坂と名付けたい(笑)
みくりが池温泉のソフトクリームで生き返る。
そして、執念のゴール。(ひとり足りないけど)
膝の痛みに耐え、真砂沢ロッジから9時間掛けて修行の社員研修最終日が終わった。
皆様、心からリスペクトします!
明日から無事に職場復帰できますように!
また、来年の再会を楽しみにしております。
2022-07-27 12:27
大暑の候 [剱立山]
大暑を迎え、ようやく夏らしい雰囲気になってきたかと思ったら、秋のような気配も感じるこの頃。
7/24はようやく渋滞発生初日を迎えた。
ちょっと一般ルートを離れて登ってみた。
岩は硬いが、浮岩多数あり、お客様に落としたら大変なので、この時期は積極的なラインが取れなかった。
秋の閑散期にまた行ってみよう。
山頂は夏恒例、記念撮影の列ができていた。
ガイドさんも増えて来て賑やかだ。
そろそろ、他人の行動に対するリスクをコントロールする時期がスタートしました。
ヨコバイ周辺にあるシコタンソウ。
渋滞にイライラせず可憐な花に癒されましょう♪
剣山荘の上にあるハートと私。
哀しい事故もあった。
私にとっても残念無念。
山は楽しいことばかりじゃない。
真剣に向き合うことが大切だ。
山から見たなら、どんな人間だって到底及ばない存在なのだと感じる。
2022-07-27 07:16