暑い北海道へ [国内クライミング]
梅雨の北陸を離れて、北海道クライミングへ。
真夏の太陽を燦燦と浴びたのは、いつ以来だろうか。
十数年前までは、北海道へよくクライミングガイドで来ていたか、小樽赤岩は初めてだった。
ロケーションは最高だ。
かたや、占冠の赤岩青巌峡はとても懐かしい。
しかし、暑過ぎてクライミングにはかなり厳しい。
夏の北海道は久しぶりで、良い気分転換になった。
帰ったら、この本が届いていた。
私なんぞが掲載されていることは不相応だし、もっと剱人に相応しい方は数名頭に思い浮かぶ。
しかし、この本は剱岳と人がどう関わっているかが書かれたもので、名誉でも賞でもないことだけは言っておきたい。
これからも剱岳とは緊張感を持って、粛々と対峙したい。
明日から剱立山へ戻ります。
2020-07-21 10:37
八ツ峰Ⅵ峰Cフェース [国内クライミング]
この週末はチンネ左稜線へ。
真砂沢ロッジに宿泊して、朝3時に出発。
長次郎谷に入ったら、雨が降り出したが回復を期待して登り続けた。
一二峰間ルンゼ前は右岸側の岩に乗り移る必要があるが、かなり微妙な状態で、これからの雪渓状態によっては飛び移れなくなるかもしれない。
右岸側の岩から、本流をトラバースすると池ノ谷乗越までは雪渓を踏まずに達することができる。
例年より、長次郎谷の雪渓は減りが早い。
Ⅵ峰から上は深いガスに覆われていて、チンネで天気待ちをするにも、午後からの雨予報で時間に余裕がない。
幸い目の前にあるCフェースはガスも掛からずに快適そうに見える。
気温も低く、濡れたチンネは諦めて、Cフェース剣稜会ルートに取り付いた。
立山ガイド協会の後輩 松田ガイドと2パーティに分かれて登るが、岩は冷たく手足の感覚が乏しい。
しかし、このルートには慣れているし、困難なピッチもないので快適にロープを伸ばせる。
4ピッチ目の名物ナイフリッジからの高度感は素晴らしく、バックの長次郎雪渓と源次郎II峰が日本離れした雰囲気を作り出している。
チンネ左稜線は、もちろん日本を代表するアルパインルートだが、このルートも剱岳を象徴するルートの一つである。
クライミング中は、稜線も展望が開けていたが、終了してからは再びガスに覆われた。
長次郎谷を下降して、剱澤小屋へ急いだが本降りの雨に濡れた。
この日の天候の中で、やれることは最大限にできたと思う。
今朝は剱澤小屋で久しぶりに朝食を済ませてから下山。
残すところ、あと1ヶ月半となった夏剱だが、お客様全員が笑顔で帰れるよう日々努めたい。
2019-08-26 15:24
東京出張 [国内クライミング]
先週平日は東京出張。
客数の多さは、さすが東京。
2日目は展示会巡り。
ファイントラックのこのテントは使えそう!
著名なガイドさんもいて、さすが東京!
昼からクライミングジムに行こうと渋谷へ行ったら、二件とも閉店と改装中で登れず。
夜はファイントラックTOKYO BACEで講習会。
私のような田舎ガイドの講習に満員御礼、ありがとうございます!
反省会はホッピーさんが、楽しい宴を催してくれました。
3日目は九十九谷へ。
濡れていて、ちょっと要注意でした。
たまには東京で刺激をもらわないとね。
2019-07-28 11:52
リメンバー小川山 [国内クライミング]
赤岳鉱泉から降りて、たぶん3年ぶりに小川山へ。
以前は小川山も瑞牆山も良く通ってたのだが、腰の手術やら膝の故障やらでクライミングから遠ざかるようになった。
やはり、クライミングがない人生は詰まらない。
最近は腰、膝も少し調子が良くなってきたので無理のない範囲で再開したいと思う。
まずは、身体慣らしに。
フェニックスの大岩は初めて来た。
某ガイド協会が大勢でガイド研修をやっていた。
素晴らしいことだと思う。
少し登ってからエリアを移し、グレードを上げる。
久しぶりのスラブは恐いけど、随分と感覚は戻ってきた。
宿泊は岩根山荘に。
ゴールデンレトリバーのテツは14歳になっていた。
一緒に朝晩散歩した仲なので、私のことは覚えてくれていたようだ。
翌日は屋根岩に行った。
小川山から富山へは5時間のドライブ。
遠いけど小川山の雰囲気は素晴らしく、私の想い出が詰まった場所。
時々、行かなければならない場所だと再認識した。
2019-06-05 15:02
指揮者 [国内クライミング]
今朝、また訃報があった。
著名な指揮者で、ソロクライマーの寺島康朗さん。
私は富山に帰る前、日和田に近い場所に住んでいて講習や自分のトレーニングに良く通っていた。
寺島さんも頻繁にソロクライミングのトレーニングに来られていて、いつもザックを背負って黙々と登られていた。
最初は会っても挨拶程度だったが、徐々にお互い話すようになった。
彼もそうだが、私も自分の登って来たルートや記録を話す方ではないので、未だ彼がどんなクラミングをやってきたかはよく知らない。
自分の登ったルートや戴いた賞をさり気なく自慢する方が多い中で、とても好感が持てる方だったし、密かに尊敬できる方だった。
著名な指揮者であるということは人伝てに聞いていた。
私が富山へ帰った後も年に数回、日和田には行くことがあり、そのたびに会うことができた。
一昨年、寺島さんからFacebookを始めたので友達申請をしたいとメッセージが来て、お互いの活動を更に深く知ることとなり、やり取りも多くなった。
今日が59歳の誕生日ということでお祝いの言葉を送ろうと思ってFacebookを見たら信じられない書き込みを見て事故を知ることとなる。
しかも、日和田での墜落事故。
毎年四月はなぜだか訃報が多く、身を締め付けられる気持ちになってしまう。
寺島さんのご冥福をお祈りします。
2019-04-09 08:10
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クライミング月間 [国内クライミング]
6月17日で今シーズンのスキーを終えました。
まだまだ滑れるし、心残りはあるけれど、ちょうどいい時期かなと思いました。
そして、今はジムや雑穀谷などでなるべくクライミングする時間を作っています。
一番高グレードを登れた時は体重63kgだったけど、今は73kgもありちょっと問題も出て来た。
重いから、前傾壁やるとすぐに指をパキッてしまうし、膝前十字靭帯切れたままなので、過度な荷重を加えると痛みも出るので、仕事に影響がない範囲で少し体重落とそうと思っています。
まずは、ラーメン制限からですね。
話は変わりますが、子供達と良く行くジムで、私の子供が大人用壁を使用禁止になってしまいました。
5歳の子もやっと大人用壁で数本登れるルートができてきたのに、安全性を考慮して子供用壁に限定の使用とのこと。
納得行かず、抗議もしましたが、所詮は利用させていただいている身なので仕方なく。
子供達がチャレンジしている課題があるのに、触れなくなるというのは不憫です。
私は30年近く前からいろんなクライミングジムに通いましたが、こんなこと初めてです。
東京にいた頃は子供と大人が上手く共存して登っていたように思いますが、なんか窮屈な世になったのかなぁと残念に思います。
子供達はなんで、今まで登っていた場所が登れなくなるのか、理解できていません。
私は海外のジムにもいろいろ行きましたが、知る限り子供に温かい気がしました。
何よりも安全が優先されるんですよね。
2018-06-23 15:44
金華山へ [国内クライミング]
東日本大震災の時、私はヘルニアによる腰痛で病院に通いながらガイド業を行う情けない状態でした。
ガイド協会や仲間のガイド達が支援に出掛けていても私は何も助けることができませんでした。
せめてとの思いで、シュラフやコンロ、衣類などを被災地に送ったのみです。
最近、金華山でボルダリングによる観光振興活動を行っているグループの存在を知り、まずは金華山へ行ってみたいと思うようになりました。
そして、こちらにクライアントや仲間のガイド達を案内することができればと。
ボルダリング適期はガイド業が忙しくて、とても時間は取れず、梅雨の時期にやっと時間を取ることができました。でも6月末は、蛇、ヒル、アブが発生し、とてもクライミングどころではないという情報も得ました。
私の蛇嫌いは有名なので説明するまでもありませんが、それでもやっと作れた時間なので金華山を見てみたかったのです。
6月27日、事務仕事を片付けてから富山を出発。途中、新潟にグラビティリサーチができたということで寄ります。
なかなか美しい壁で内容も濃いです。小さなスペースで最大限の楽しみを得られるよう工夫されています。
郡山で一泊し、28日午前に女川に入りました。
被災の痕が今でもあり、哀しくなりました。
雨も時折強く降り、ボルダリングは無理かなと思いつつも一応マットは持って行きます。
女川から金華山への船は一日一往復のみです。
翌日は悪天欠航が決定しており、たった数時間ですが行ってみます。
海鳥がいっぱい寄ってきます。
小さい船に大きなボルダーマットは邪魔かなと遠慮しつつも、船員達はフレンドリーに置き場所も気を使ってくれました。
今回は滞在時間が限られるので、一番近いプチ千畳敷エリアへ行ってみました。
ストッキングを履いて、ヒル避けスプレーして向かいます。
鹿がたくさんいます。
心配していた雨も止み、日差しが暑いくらいです。金華山に歓迎を受けたようです。
徒歩30分くらいで着きました。
こんな白い岩がゴロゴロしています。ハイボルダーもあります。
側壁にはリードルートが作れそうな場所も。
今回行ったエリアです。
プチ千畳敷エリアだそうです。短い時間、登れただけでも良かったです。
港方向に帰り、金華山黄金山神社でお参り。
三年連続で参拝するとお金に困らないそうです。
お金は余分にあると碌なことがない。私は海外の山に年2回くらい行けるお金があればいいなと思います。
仙台に戻ったら、夕方から大雨。29日は早々に富山に帰りました。
金華山も弾丸でしたが、雰囲気を感じ取ることができ良かったです。
秋にクライアントを沢山連れて再訪することにしました。
侍浜などと絡めれば、とても楽しい東北クライミングツアーになるはずです。
金華山で被災地復興活動を行うファーストアッセントのTシャツです。
皆さんも是非購入してください。
ファーストアッセントの活動はhttp://first-ascent.org/
ガイド協会や仲間のガイド達が支援に出掛けていても私は何も助けることができませんでした。
せめてとの思いで、シュラフやコンロ、衣類などを被災地に送ったのみです。
最近、金華山でボルダリングによる観光振興活動を行っているグループの存在を知り、まずは金華山へ行ってみたいと思うようになりました。
そして、こちらにクライアントや仲間のガイド達を案内することができればと。
ボルダリング適期はガイド業が忙しくて、とても時間は取れず、梅雨の時期にやっと時間を取ることができました。でも6月末は、蛇、ヒル、アブが発生し、とてもクライミングどころではないという情報も得ました。
私の蛇嫌いは有名なので説明するまでもありませんが、それでもやっと作れた時間なので金華山を見てみたかったのです。
6月27日、事務仕事を片付けてから富山を出発。途中、新潟にグラビティリサーチができたということで寄ります。
なかなか美しい壁で内容も濃いです。小さなスペースで最大限の楽しみを得られるよう工夫されています。
郡山で一泊し、28日午前に女川に入りました。
被災の痕が今でもあり、哀しくなりました。
雨も時折強く降り、ボルダリングは無理かなと思いつつも一応マットは持って行きます。
女川から金華山への船は一日一往復のみです。
翌日は悪天欠航が決定しており、たった数時間ですが行ってみます。
海鳥がいっぱい寄ってきます。
小さい船に大きなボルダーマットは邪魔かなと遠慮しつつも、船員達はフレンドリーに置き場所も気を使ってくれました。
今回は滞在時間が限られるので、一番近いプチ千畳敷エリアへ行ってみました。
ストッキングを履いて、ヒル避けスプレーして向かいます。
鹿がたくさんいます。
心配していた雨も止み、日差しが暑いくらいです。金華山に歓迎を受けたようです。
徒歩30分くらいで着きました。
こんな白い岩がゴロゴロしています。ハイボルダーもあります。
側壁にはリードルートが作れそうな場所も。
今回行ったエリアです。
プチ千畳敷エリアだそうです。短い時間、登れただけでも良かったです。
港方向に帰り、金華山黄金山神社でお参り。
三年連続で参拝するとお金に困らないそうです。
お金は余分にあると碌なことがない。私は海外の山に年2回くらい行けるお金があればいいなと思います。
仙台に戻ったら、夕方から大雨。29日は早々に富山に帰りました。
金華山も弾丸でしたが、雰囲気を感じ取ることができ良かったです。
秋にクライアントを沢山連れて再訪することにしました。
侍浜などと絡めれば、とても楽しい東北クライミングツアーになるはずです。
金華山で被災地復興活動を行うファーストアッセントのTシャツです。
皆さんも是非購入してください。
ファーストアッセントの活動はhttp://first-ascent.org/
2014-06-30 09:15