富士山大滑降2022 [富士山]
5月最後の週末は富士山スキーへ。
日本で一番高い山を滑る。
雪の量質がどうこうより、富士山を滑ること、それ自体が楽しみだ。
そして、佐藤小屋に泊まることも!
今回も特別ゲストはやります!
我々はクルマで佐藤小屋へ上がるが、ホッピーさんは今回も富士山駅から走る。
今回は良い天候に恵まれた。
佐藤小屋のテラスで餃子パーティー。
そして、ホッピー開始!
インコは今年も健在でなにより。
夕食はスキヤキ。
大好物ばかり、揃えていただき嬉しい。
佐藤小屋の楽しい夜は更ける。
翌朝は4時前に朝食を提供していただき感謝。
吉田ウドンとパイナップルでエネルギーチャージ。
素晴らしい日の出を見ながら行動開始。
まさにTHE DAY。
荷物は重いが心は軽い←ホントか?
七合目からは、吉田大沢の雪面に入れるが夏道の方がリスクはないし、歩きやすい。
本八からシール登行に切り替えた。
そこには、素晴らしい雪面が待っていた。
様々な苦難を乗り越えて、吉田山頂へ。
須走の大斜面は白眉だ。
フィルムクラストよりは少し厚くパックしていたが、何よりロケーションが素晴らしい。
苦労して山頂までスキーを持ち上げたことへのご褒美だ。
ご褒美の後は苦行が待っているのが世の常だ。
吉田大沢に切り替えし。
上は気持ちいいコーンスノーだったが、最後は修行系が詰まった滑走で終了。
七合目まで滑れるのは、そろそろ限界かも。
ご参加いただいた皆さん、この二日間はそれぞれの人生において素晴らしい思い出になったことでしょう。
私も最高に楽しかった!
こういう場を提供してくださる佐藤小屋に感謝します。
保さん、エッちゃん、ありがとうございました!
2022-05-30 08:19
剱の事前講習へ [富士山]
スピード違反で捕まり、ゴールド免許の夢途絶え、傷心のドライブで雨の富山を脱出。
今夏、剱岳ガイドに参加されるお客様への講習。
東海地区、関西圏の方と美濃加茂で。
私は初めての地なので、集合時間前に下見。
そして、予定通り雨は上がった。
集合してからは、この地の富士山へ。
初めて会うお客様の歩き方を見たいのと、疲れない岩場での歩き方を伝授。
標高低くく、風もなく、雨上がりなので、蒸し暑い。
ちゃんと三角点もあった。
山頂の東屋で、揃えるべき装備の話やリスクに対する話をしてから下山。
お昼ご飯を食べてから、覚えておいて欲しいロープワーク。
岩場へ移動して、クライミング体験。
濡れたチャートは滑るが、それも経験。
次に乾いた岩を登ったら、その快感にハマることでしょう。
剱岳チャレンジに不安を持つ初めて参加される方々には、こうして事前講習を用意しています。
このような講習に参加される意思のある方は、まず問題ありません。
youtubeで偏った情報を得たり、ネットで検索して準備に満足されて来る方、最初から全てガイド任せの方は、皆さん現地でのギャップに苦労されます。
旅行社の事前講習でカラビナ掛け替え習って満足して来る方とか…。
大切なのはそこじゃなくて(笑)
それでも、現場ではなんとかしますが…。
行ってみたら、なんとかなった、なんとかしてもらえたという方ほど、後で剱は大したことなかったと発信する傾向にあります。
「剱岳なんて、所詮一般道だからガイドなんて要らないよ」とか。
「登山経験なくてもなんとかなる」とか。
剱岳の怖さ、山の怖さを知らないだけの方の発信にはご注意ください。
物事成すにはプロセスが重要だと思います。
そして、事前に知識があったらもっと剱岳チャレンジを楽しめると思いますので、不安がある方はこのような講習を通じて、自分には何が足りないかを知り理解することをお勧めします。
鯉はスピード違反ないから羨ましい限りです。
2022-05-28 06:51
初夏の富士山滑走 [富士山]
土曜は大雨の中、佐藤小屋にあがりました。
ご主人の保さんからサプライズがありました。
ホッピーも全国的になってきましたね。
えっちゃんの手作り餃子とスキヤキで佐藤小屋の夜を楽しみましたよ。
インコも癒してくれます。
保さんはインコに噛まれてました。
さて、日曜は朝から快晴!
でも風が強くて、スキーを背負った我々には非常にキツイ状況でした。
なかなかスピードが上がらず、体力は奪われます。
なんとか、吉田山頂まで頑張りました。
風が非常に強くて、剣ヶ峰は行けず。
山頂直下は雪がかなり減ってましたが、良い雪が溜まったポイントを見つけて、最高に気持ち良いザラメを楽しむことができました。
本八から下は、雪がなく、また背負っての下山です。
だんだん風も激しくなり、耐風姿勢をとりながら。
これで、シーズンラストランと思っていましたが、まだまだ楽しみたいです!
2019-06-19 09:01
滑落すること [富士山]
11月の富士山へ行って来ました。
無風快晴だったが、下地がアイスでさらに雪面硬く、頂上まで行けず本八合で敗退した。
登ったら、降りれなくなるかもしれないと判断したから。
数日前に滑落事故があったと聞いていたが、この状況ではあり得るだろうと感じた。
若い時に富士山屏風尾根9号5勺付近から滑落した事がある。
もの凄いスピードで50m以上滑落して、たまたま岩にぶつかりスピードが緩んで吉田大沢に入る直前で停まることができた。
停まったのは偶然であり、技術で停まったわけではない。
それまで、滑落停止訓練とかやってはいたが冬富士では、あんなもので停まるはずがないことを学んだ。
それ以降滑落した経験はないが、滑落するということはどういうことか身を持って知った。
よく登山は知識と経験が必要と言われるが、怖いのは知った様な気がするということ。
雪崩の机上講習を受けたから…。
ロープの結び方を習ったから…。
事前に動画を見てルート調べたから…。
それは知ったような気がしただけ。
本物の雪崩に流され埋まり、あるいはクレバスに落ち、そこから得た実体験を精査して自分の登山に活かすことが良い経験と言えるのではないか。
机上講習は、そんなこともあるのだと知るには良いが経験だと思わないことだ。
私は雪の富士山を案内する時には、お客様に必ずあの時の滑落経験を詳細に話すことにしている。
自分の失敗を経験して欲しくないからだ。
これから冬のガイド活動を始める上で、私には11月、12月の富士山はとても良い。
高所順応、寒冷順応、強風順応、装備チェック、雪上リスクマネジメント整理、そして心を冬仕様にするためには絶好の場所だと思う。
2018-11-16 06:27