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アルペンルート運行休止 [剱立山]

4月15日に立山黒部アルペンルートが全線開通しましたが、緊急事態宣言拡大により、急遽4月18日から5月10日まで運行休止となりました。

富山県における観光の看板であるアルペンルート閉鎖は経済面では大きなダメージだが、安全面を考慮すれば、やむを得ないことであろう。
個人的には、アルペンルートで感染者が出る前に止めてくれて良かったと思う。
既に山岳ガイド業務は全て中止しており、安全登山啓蒙業務で、室堂周辺に滞在して本日下山して来たところですが、昨夜の大量降雪でかなりアバランチリスクが高い状態が今後も続きそうです。
これから、ライブカメラを見て、徒歩での入山を狙って来る方も多々いると思いますが、今は辞めた方がいい。かなり、ヤバイです。
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こんな状況で山岳遭難事故を起こしたらと想像してみてください。

一刻も早く、剱立山が笑顔溢れる場所に戻って欲しいから。

他人の登山行動を語る趣味はないが、今だけは辞めて欲しいです。

立山黒部アルペンルート部分開通 [剱立山]

この週末は立山黒部アルペンルート部分開通で弥陀ヶ原までバスが動きました。

ケーブルカーや高原バスは、三密を避けるコロナ対策を諸々していましたが、そもそも乗客が少な過ぎて感染リスクも感じません。
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半年ぶりに室堂へ行きました。
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剱岳も立山も変わらず、そこにはあります。

でも、一番なくてはならないものがなくなっていました。

「笑顔」

会う人、誰も笑っていない。
そこにいるだけで、苦しくなってしまいました。

しばらくは、山岳ガイドとしてではなく、別な仕事で室堂周辺におります。

家に篭りたくても、生活のために篭れない人もたくさんいます。
こういう時こそ、それぞれの立場を理解したいものですね。

剱立山の展望台 [剱立山]

平日の大倉山へ。
ここは剱立山の大展望台。
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少し霞んでいたが、山から海まで360度見渡せる天国のような場所。
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稜線上は雪がたっぷりでワカンなしでは歩けない。

この日は富山市で24.1℃まで気温が上がり、雪は時間が経つにつれて、グズグズになってきた。
風も段々と強まり、悪天候に向かって行った。

今日からの3連休は鹿島槍ヶ岳に入る予定だったが、慎重にならざるを得ない天候になりそうで中止。
なんとか、明日をうまく使いたい。

あるとこにはある [剱立山]

週末は富山の名山「鍬崎山」へ。
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大品山で雪洞泊。

大品山までは、たくさんトレースがあったが、あとはずっとワカンでラッセル。
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立山の眺望が素晴らしく、天狗平山荘も見えました。
剱岳の山頂も見えてテンション上がります。

噂によれば、室堂の積雪は5mを超えて、昨年同時期よりも多いらしい。
下界は雨でも、室堂はずっと雪だったんですね。
小雪のシーズンと言われているが、あるとこには雪はある。

ラッセルと重荷、テント泊や雪洞泊は山に漬かれて楽しいけど、ガイド登山としては敷居が高いのかもしれない。
やはり、山小屋泊がスタンダードモデルかもしれない。
でも、山小屋泊だとチャレンジできる山も限られてしまうのも現状で悩ましいところだ。

試練の山 [剱立山]

令和元年末は剱岳早月尾根へ。
雪は経験したことがないくらい少なく、28日入山時の伊折に雪はなく、馬場島で3cmしかない。
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29日は早月小屋へ。
ラッセルがないので午前中に到着。
快晴で、この日こそが登頂チャンスだった。
しかし、こればかりは仕方ない。
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この日の午後からアタックすることも考えたが、重い荷物を背負っての登山でダメージもあり、下山で暗くなることを考えるとリスクがあり過ぎて諦めるべきだと思った。
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30日のアタックは、午前中には登って早月小屋まで降りなければならない天気だと判断していた。
朝3時にテント場上まで風の様子を見に行ったが、視界は10mくらい。
軽い吹雪で、前日のトレースは消えていた。
これから、どんどん悪天候になることが予想され、この日のアタックは中止した。

前日、早月小屋までの途中で抜いた3名パーティのテントに声を掛けたら、彼等はアタックに出るとのこと。

私達は、ガイド登山としての安全を考えるなら、この日以降しばらく登頂チャンスはないと考えて、吹雪が強くならないうちに下山を開始した。
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2000m付近まで降りたら、風が急に強くなり、1800m付近から下は雨。
まさか、年末年始の剱岳で雨に濡れることは予想しなかった。
馬場島まで降りたら、3名パーティの遭難を聞いた。

私は、彼等の判断を否定するつもりは全くない。
登山における判断は自分の責任で行うもので、他の登山者が無責任なコメントをするべきではない。

ただ、冬の剱岳は生死を分ける判断を迫られる山だということ。
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つくづく、恐ろしい山だと知らされた。
益々精進して、人生掛けて取り組みたい。

立山シーズン [剱立山]

先週から立山を滑っていました。
平日は降雪もあり最高の斜面がありましたが、週末にかけて降雪なく沈降が進み、難しいコンディションになりました。
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でも植生を痛めないよう選べば滑れるし、白い雪の景色に居られるだけで幸せな気持ちになります。

雷鳥荘で聞こえてくる滑り系バカガイド達の雪への評論やマテリアル論は雑音として聞きたくもないのに耳に入ってくる。
山に感謝や尊敬の気持ちがない人間に、山を案内する資格はないと私は思う。
ガイドを選ぶ側もよく考えた方がいい。

立山は今月末で交通機関が終了し、静かな時を迎える。
春から初冬まで沢山楽しませてもらいました。
ありがとうございました。

雷鳥荘の皆様、最後までお世話になりました。

黒部別山へ [剱立山]

11月の三連休は黒部別山へ。
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久しぶりに丸山東壁の前を通過した。
ここは中央壁、南東壁、右岩壁と10数本登って様々な経験を積ませてもらった壁。
私には、もう登る実力はないから、前を通るのは辛いけど仕方ない。

夕方になり、陽が陰ると急に寒くなってきた。
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藪の脇にテント泊。
アドバイザーをやらせていただいているオクトスのテントです。
もう少し綺麗に張らないとね。
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SOTOのグッズは使い勝手が良く、いつも安定した火を提供してくれる。
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バーボンも美味い!

翌朝は背よりも高い藪を漕いで黒部別山へ向かう。
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時折、藪が薄い場所から見える絶景は素晴らしい。
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剱沢の全容。
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そして剱岳東面の風景。

黒部別山頂上からは、展望は良くありません。積雪期、残雪期は、素晴らしい景色なのですが、敢えてこの藪の時期を選んでガイドしました。

藪ラッセルは、なかなか得難い経験で、絶対強く逞しくなりますし、前が見えずRFも難しいので勘も研ぎ澄まされるような気がします。

そして山行中、人にも熊にも蛇にも会わず自然と対峙した良い時間でした。
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下山して来たら、内蔵助谷出合の紅葉も進んでる感じがしました。

この山行は、上から下まで全てこちらのブランドのウェアで行きました。
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私にとって、PeakPerformanceはオシャレ着ですがfinetrackは戦闘服です。
尖った枝を弾き飛ばしても、穴も傷も付かなかったタフなウェアでした。

剱岳ガイド終了 [剱立山]

この週末はシーズン最後の剱岳別山尾根へ。

アルペンルートの立山ケーブル内にはたくさんの亀虫がいました。
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雪がたくさん降る前兆とも言われるがホントだろうか。

天狗平山荘で途中下車して昼食を。
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年内最後の天狗ラーメンになりました。

室堂で警備隊に挨拶してから外へ。
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立山は白く輝いていたが、室堂はまだ黒いです。
雷鳥荘で泊まりました。
ここの温泉は最高です。
でも、悪用されるので写真はありません。

翌朝は暗いうちにスタート。
降雪を予想していましたが、気温が高くて、まさかの雨。
暗い雷鳥坂を黙々と登りましたが、剱御前小屋も閉まっていて、孤独感満点。

剣山荘からは雨風が強くなり、岩に薄く貼った氷の上に雨が乗りツルツルになり恐ろしかった。

それでも前剱から上で雪に変わってくれたら、多少コンディションは良くなるだろうと登り続けた。
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前剱大岩で、これ以上進むと危ないと感じて降りました。

剱岳が「これ以上、来たらダメだ」と言いました。

降り始めたら、一緒だけ晴れ間がありました。
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と思ったら、あっという間に吹雪に変わりました。

雨→晴→吹雪と晩秋ならではの大きな気象変化。
これを読み間違えると遭難します。
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剱澤小屋で記念撮影して、剱御前を目指します。
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この写真撮った後から、さらに雪は強く降りプチラッセルになりました。

雷鳥荘でカレーを食べて帰りました。

シーズン最後のガイドは、登れなかったけど、いろいろな経験ができて、楽しく良い山行だったと参加者に言ってもらえたのが救いでした。

また、年末年始に剱岳に向かいます。
シーズン中、お世話になった皆様、ありがとうございました。

晩秋剱岳 [剱立山]

今週平日は紅葉を楽しみに裏剱への予定でした…。
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しかし、8日は風雨があまりに激しく、予定していた仙人池ヒュッテどころか、雷鳥荘から先へ進めず。

朝から雷鳥荘の温泉でのんびりくつろぐ。
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強い雨風は結局一日中続き、外へ出ることができませんでした。

そして、翌日の朝は冷え込んだ。
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浄土沢の橋は凍り、恐ろしかった。
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冷え込んで、紅葉はとても美しかったです。

剱御前小屋へ上がったら、−6度とのことでした。
お客様の一名が不調で、剱沢の下降を諦めて剱澤小屋に泊まることにした。

全く予定と違うが、もう一名のお客様と凍った別山尾根から剱岳へ。
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急遽、今シーズン5回目の剱岳山頂ということで申し訳なかったです。
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稜線西側は氷が付着している場所もありました。
もう、別山尾根は一般登山道と呼べる時期ではありません。
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3日目最終日は快晴の中、剱沢から室堂への下山のみ。
消化不良の山行となってしまいました。

台風19号が近付き、これで今シーズンの剱沢ベースのガイドは全て終了です。
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たくさんのお客様と剱岳をご一緒できて、事故なく終われたことに感謝の言葉しかありません。

私のお客様、皆さん素晴らしいと感じるのは、登るルートに応じた準備がしっかりとできていることです。
持参装備が最適で、事前トレーニングで充分な体力を付けて参加されるので、バリエーションルートでも他パーティより、速く安全に危険地帯を抜けることができます。
そして、悪天候の中にある一瞬のチャンスを掴むことも可能でした。
ガイドから見て、信頼できる関係を築けていると思います。

反面、残念ながら今シーズンの富山県では、山岳遭難が増えています。
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今も、剱岳では高齢単独登山者が行方不明になっています。
今年9月の19歳女性単独登山者のあまりに悲惨な遭難から学ぶことは沢山あるはずです。

単独登山を否定する気は全くありませんが、そのリスクを正しく理解し、対策を取ってから覚悟を持って臨んで欲しいものです。

剱岳は国内最難の凄い山で、いくら頑張っても私には手が負えない難し過ぎる山だと知らされることばかりです。
自分にとって良い条件が揃った時に、何とか登れる山だと思っています。

だから、ガイドできる実力が無くなったと判断したら剱は辞めます。

黒部川下ノ廊下 [剱立山]

今回は富山からはるばる扇沢へ電車で移動しました。
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ローカル線の旅もたまには良いものです。
しかし、大糸線は空いていますが維持できるのでしょうか?

大町温泉郷で前泊して、温泉順応します。

翌朝、お客様と扇沢で合流して、8時発のトロリーバスに乗りました。
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昔は、冬に何度もこのトンネルを歩いたものです。
いつも、寝ながら歩いていたことが懐かしいですね。
現在では、歩くことはできません。

破砕帯もライトアップされて、時代ですね。
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黒部ダムは、上の穴から放水していて、迫力があります。
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新越沢を過ぎ、いつも最後まで残る雪渓も崩壊していました。

別山谷は残雪なしです。
まだ整備が終わっていないので、白竜峡の怖いところで番線がなかったりします。

かなりの人数を抜きましたので、阿曽原温泉は混むかなと覚悟しました。
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十字峡はいつも迫力があります。
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高所恐怖症の私はいつも怖いです。
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S字峡を過ぎると、まずは安心。
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身体が火照っているので、シャワーを浴びるのも気持良い。
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東谷吊橋を渡って、あとは阿曽原温泉へ。
15時前に到着しました。
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ここの温泉はまさに秘境で、この世の極楽。
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絶品カレーライスを食べて…。

翌朝は雨が降っていたが、屋根があるので大丈夫。
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欅平駅では、9時37分発に乗れました。

それから、夕陽が見事な天狗平へ。
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長い旅路ですが、それも楽しいと思える一日でした。
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そして、今日はハイキングガイドをしてから富山へ下山しました。

毎日、自然に触れ合うことで、少しずつ冬への道程を感じています。