山は楽しく続けたい [RESCUE]
長くこの世界にいると山岳遭難のニュースには慣れてくる。
しかし、一度でも私がガイドした方、講習を受けた方の遭難となると別物だ。
今まで述べで千人を超す方々と関わりを持ってきたが、残念ながら少なくない人達が遭難してしまった。
冬山での活動やクライミングに類する活動を続ける以上、遭難は絶対なくならない。
しかし、避ける努力は必要だ。
なぜその方は遭難してしまったのかを考えて、自分の活動を顧みることがまずは重要だ。
次に、今は勘違いをさせる情報が多くていろいろ惑わされがちだ。
自分の実力を図り間違えないよう気をつけたい。
SNSでは、自分のカッコいい面しか晒さないものだ。
ホントは命辛々登って降りて来ても、カッコいい表現で自分を飾ってる情報を見抜く力も必要だ。
あの人がこれぐらいやったから、自分もやらなくてはと思うことが遭難の第一歩。
人は人、自分は自分で良いではないか。
自分らしい生き方でいいじゃないか。
誰かにどう思われてもいいじゃないか。
と思うのだ。
2019-03-30 18:01
同じような山岳事故が続きませぬよう [RESCUE]
今夏は山岳事故が頻繁していますが、その事故が繰り返されないような仕組に繋がっていないように思います。
同じような事故は防ぎたいものです。
流れてくる情報は、年齢、性別、事故現場、受傷内容くらいのものです。
ここからどうやって再発防止策を考えたら良いのでしょうか。
事故者本人の個人情報を守秘することは当然ですが、事故原因を掘り下げて、次に繋ぐことは必要なのではないかと思います。
これは昔、日本山岳協会を主体に横断組織を作ってやっていた時期もありましたが、山岳会衰退期の現在では自然消滅したものと認識しています。
登山人口が増加し、ジャンルも広がり、多様な登山者が生まれ、他方ガイドビジネスが乱立している今はSNSなどを利用して、もっとタイムリーに、即効性のある仕組があると良いように思います。
最近はガイドの事故もありました。
私はガイドの仲間として、情報共有して防止策に繋げられたら良いと思います。
でも、そこは触れたがらない雰囲気がある。
何か釈然としないのです。
人間は間違える生き物ですから、山岳事故事例の情報共有ができる環境が欲しいと思います。
というか、何とかしたいと思います。
2018-07-21 21:11
立山雷鳥荘で安全登山講座が開催されました [RESCUE]
台風21号が接近する週末、室堂の立山雷鳥荘で安全登山講座が開催されました。
主催は「やまきふ共済会」で、今後は雄山の登山道整備にも関わっていただくことになります。
講師は兵庫県立加古川医療センター救急科医長で日本山岳ガイド協会ファーストエイド委員長でもある伊藤岳先生。
「寒さとヒトの身体」のテーマで低体温症と凍傷のメカニズムを勉強しました。
これからの季節、特に登山をする上で留意すべきテーマであると思います。
低体温症と凍傷は、起こってしまってからの対応よりも、起こる前の予防がとても大切です。
伊藤先生の解説で受講生は寒さへの予防にさらに理解を深めることができた様子。
夜の懇親会でも伊藤先生を囲んで絆を深めました。
各登山用品メーカーさんからもたくさんの協賛を戴きました。
カーボンストックのGRIPWELL、安定した火力のSOTO、イタリアのクライミングテクノロジー、DAXのザック。ピークパフォーマンスからも多数のパンツ。
地元富山のオクトスさんからは登山用タオル、サコッシュを全員にプレゼント。
じゃんけん大会で全員に各種プレゼントが。
こちらの方もじゃんけんが強く、ピークパフォーマンスのパンツをゲット。
骨折を推して参加してくれた方にはDAXのザックを。
伊藤先生は写真家でもあり、ご自身の写真集をプレゼントしてくれました。
すいません。私はじゃんけんが強いもので。
翌日は立山登山の予定でしたが、雨風強く台風接近もあり中止。
再び、伊藤先生にお願いして、「高山病」「外傷への対応」をテーマに講習していただきました。
やはり、救急専門医ならではの豊富な経験を持っての講座は説得力があります。
SNSで美しい写真や自慢の記録ばかりを目にしているとほとんどの登山者は、登山という行為を錯覚してしまうものです。
実際は雨も降れば、雪も降るし、深いガスで景色が何も見えないことがほとんどです。
自然を相手にする登山は良い経験ばかりではなく、負の経験もたくさん味わうことがあります。
山を登っていれば、必ず仲間の不幸にも会うことがあります。
一生懸命登山ばかりやっている方も、たまには立ち止まって、このような講座で山のリスクと対応を考える時間は必要なのではないかと思います。
登山に詳しい救急医が一般登山者に予防と対応を教授する場はとても良かったです。
また、第2弾、第3弾やっていきたいと思います。
まずは、救急パックをザックの底に置くことは見直しましょう。
私は雨蓋裏にいつも置いています。
追記 講師の伊藤岳先生は昨夜JR湖西線が不通のため車内で一夜を明かされたとのこと。
主催は「やまきふ共済会」で、今後は雄山の登山道整備にも関わっていただくことになります。
講師は兵庫県立加古川医療センター救急科医長で日本山岳ガイド協会ファーストエイド委員長でもある伊藤岳先生。
「寒さとヒトの身体」のテーマで低体温症と凍傷のメカニズムを勉強しました。
これからの季節、特に登山をする上で留意すべきテーマであると思います。
低体温症と凍傷は、起こってしまってからの対応よりも、起こる前の予防がとても大切です。
伊藤先生の解説で受講生は寒さへの予防にさらに理解を深めることができた様子。
夜の懇親会でも伊藤先生を囲んで絆を深めました。
各登山用品メーカーさんからもたくさんの協賛を戴きました。
カーボンストックのGRIPWELL、安定した火力のSOTO、イタリアのクライミングテクノロジー、DAXのザック。ピークパフォーマンスからも多数のパンツ。
地元富山のオクトスさんからは登山用タオル、サコッシュを全員にプレゼント。
じゃんけん大会で全員に各種プレゼントが。
こちらの方もじゃんけんが強く、ピークパフォーマンスのパンツをゲット。
骨折を推して参加してくれた方にはDAXのザックを。
伊藤先生は写真家でもあり、ご自身の写真集をプレゼントしてくれました。
すいません。私はじゃんけんが強いもので。
翌日は立山登山の予定でしたが、雨風強く台風接近もあり中止。
再び、伊藤先生にお願いして、「高山病」「外傷への対応」をテーマに講習していただきました。
やはり、救急専門医ならではの豊富な経験を持っての講座は説得力があります。
SNSで美しい写真や自慢の記録ばかりを目にしているとほとんどの登山者は、登山という行為を錯覚してしまうものです。
実際は雨も降れば、雪も降るし、深いガスで景色が何も見えないことがほとんどです。
自然を相手にする登山は良い経験ばかりではなく、負の経験もたくさん味わうことがあります。
山を登っていれば、必ず仲間の不幸にも会うことがあります。
一生懸命登山ばかりやっている方も、たまには立ち止まって、このような講座で山のリスクと対応を考える時間は必要なのではないかと思います。
登山に詳しい救急医が一般登山者に予防と対応を教授する場はとても良かったです。
また、第2弾、第3弾やっていきたいと思います。
まずは、救急パックをザックの底に置くことは見直しましょう。
私は雨蓋裏にいつも置いています。
追記 講師の伊藤岳先生は昨夜JR湖西線が不通のため車内で一夜を明かされたとのこと。
2017-10-23 16:28
先週は面白い体験を [RESCUE]
先週の平日前半は白馬で登山やスキーの予定でした。
が、雨の影響で中止したり日程をずらしたりです。
雨の中、スキーをする羽目になったり。
これはこれで楽しかったです。
その翌日は快晴の天狗原など、天気が長く安定しませんな。
そして、木曽の有名なお寺にMFA講習を。
お寺で講習なんて初めての体験で、とても貴重な時間でした。
日赤の指導員さんも受講に来ていて緊張しました。
ガイドラインも新しくなり、その第一回目の講習でしたし。
私の講習は医学的知識がなくても、山で困った人がいたら、こんな助けができますよというものです。
できる人ができることをできる範囲でやるという当たり前の世の中でいて欲しいです。
間違っていたら、すぐに突っ込みを入れて批判するのって残念だなと思います。
が、雨の影響で中止したり日程をずらしたりです。
雨の中、スキーをする羽目になったり。
これはこれで楽しかったです。
その翌日は快晴の天狗原など、天気が長く安定しませんな。
そして、木曽の有名なお寺にMFA講習を。
お寺で講習なんて初めての体験で、とても貴重な時間でした。
日赤の指導員さんも受講に来ていて緊張しました。
ガイドラインも新しくなり、その第一回目の講習でしたし。
私の講習は医学的知識がなくても、山で困った人がいたら、こんな助けができますよというものです。
できる人ができることをできる範囲でやるという当たり前の世の中でいて欲しいです。
間違っていたら、すぐに突っ込みを入れて批判するのって残念だなと思います。
2017-04-17 09:03