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真砂沢ロッジ訪問ツアー [剱立山]

真夏の定番イベント「真砂沢ロッジ訪問ツアー」
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これ以上ない天候にも恵まれて、本年も無事終了!
 
真砂沢ロッジをサポートする企業の皆様をガイドする重要ミッション。
毎年参加メンバーは変わるが、登山未経験者が大多数。
剱立山を良く知るガイド3名で、日本屈指の大雪渓である剱沢を登降する。
 
前泊は天狗平山荘。
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賢輔さんも元気そうでなにより!
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まずは一年振りの再会を祝して、天狗クラフトビールで乾杯!
 
近所を散策して、高度に身体を慣らす。
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豪華な夕食をいただき、明日からに備えて早めに就寝。
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寝る前には、プリン食べないと!
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ラジオ体操してから朝食。
スイカが嬉しい!
 
天狗バスで早朝の室堂へ。
賢輔さんの「みんな、無事に帰って来るんだよー」といつもの言葉をいただき気合いを入れる!
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逆光が眩し過ぎる。
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まだ観光客が動いていない無人の室堂を出発。
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初めてのみくりが池に皆様感動。
 
気温が上がる前に雷鳥沢を登る。
約2時間の急登に耐えると重厚感溢れる剱岳が現れる。
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三田平からの剱岳は実にバランスが良い。
そして今夏は残雪が少なくて、お花がとても綺麗だ。
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剱沢野営管理所前のベンチで天狗弁当を食べる。
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Mちゃんから氷が入った麦茶をいただき、生き返る!
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剱岳を目前にこれほど贅沢なランチはあろうか。
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そしていよいよ、剱沢雪渓へ下降開始。
皆様、緊張感満点で歩き出すが、すぐに注意点を守り安定して降り始めた。
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源次郎尾根平蔵谷側崩壊で見るも無惨な平蔵谷。
 
中谷ルートは2回登らせてもらったが、想い出に残る素晴らしいクライミングルートだった。
何物も永遠ではないと言うことだ。

今春も3回この谷を通過したが、谷を辿るルートの恐ろしさを痛感する。
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源次郎尾根ルンゼルート下には、再び動きそうな巨大落石がある。
 
長次郎谷出合が近くなると、嫌な凹みがあるのでルート選択は慎重に。
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秋のような長次郎谷。
 
南無ノ滝までは雪渓が繋がっている。
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真砂沢ロッジが見えてきた。
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坂本心平オーナーと再会。
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坂本さんの人柄が感じられる心温まる夕食。

お風呂に入って、皆様と飲みながらお話しできて嬉しかった。
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楽しい一夜を過ごして、涼しい時間を狙って早朝出発。
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雪渓が硬い時間は登りやすい。
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北方稜線に朝日が当たり美しい。
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順調に黒百合ノ滝へ。
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今回はあまりに順調なので、絶景の池にも立ち寄る。
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最後は、みくりが池温泉に入って全てが無事終了。
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今回の困難なガイドを手伝ってくれた雷鳥荘スタッフは素晴らしかった。
彼らがいなければ、全く違う結果になっていたことだろう。
 
参加者からは「一生の想い出になりそうです」という言葉をいただき、ガイドとしてとても嬉しく思う。

立山、剱岳、剱沢雪渓は、私には日常的な景色だが、初めてこの風景を目にした方々はいったいどんな感動を得るのだろうか。
常にそういう目線でガイドをせねばならぬ。
俺様的なガイドは誰から見ても不快なものだ。
 
そして、何名から参加者から「剱岳に登ってみたい」という声をいただいたことは、まさに我が意を得たり!
 
剱岳登頂職人としての道を命果てるまで続けられたら幸せだ。
私が本当に苦しかった時に救ってくれた方への恩返しが終わるまで…。

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