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アキタテ前半終了 [剱立山]

11/17〜30、二週間に亘る秋の立山ガイドも、まずは無事に一週間が終了。
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登山に、スキーにお客様と楽しい日々を過ごせた。 
 
雪が少ないことは間違いないが、雪を踏める幸せを感じられるだけでも有難いことだ。
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まずは、長いお付き合いのご夫妻と雄山登山へ。
 
真っ白な立山に向かうことを楽しみにされていた。
しかし、久しぶりの雪山で体調を崩してしまい、途中で下山することになった。
それでも、素晴らしい眺めを満喫していただけて良かったと思う。
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一ノ越からの下山中に平蔵四代目と会った。
彼とは、アンデス登山を供にしたこともあるし、うちの子たちのスキーの先生でもある。
いつもと同じように、楽しそうに滑っていた。
 
彼に会って、翌日からのスキーガイドが益々楽しみになってきた。
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数日間のスキーガイドはとにかく、怪我だけはさせないよう慎重に努めた。
 
薄いながらもドライアウトしたパウダーは実に気持ち良かった。
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やはり、スキーを持って来て良かった。
 
しかし、転倒したら怪我をする可能性は高いし、板を壊す危険性もあるので、一般的にはお勧めはできない。
 
私の場合は、夏に剱岳をガイドするアプローチ中、雷鳥沢周辺や剱沢を滑ることを前提にして、どこに岩があるかないかの検討は概ねついているし、本来の地形も理解しているのだが、それでも滑ってみるまでは不安だ。
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雪は日々状況が変化し、滑れる斜面選択は難しい。
 
とにかく、シーズン初めにお客様を怪我をさせないよう、そればかりを考えていた。
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白くなった立山は美しい。
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そして、スキーも無事だ。
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コンディションが悪い日は早々に諦めて、違う楽しみを探した。
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様々な事情で、あまり多くの人に入って欲しくないバリエーションルートも平日無人の日にガイドした。
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トレースはなく、常に股ラッセルで雪と格闘しながら登った。
 
短いけど難しい。
いわゆる、ミジカシイという場所だ。
 
そして、本日23日は再び雄山ガイド。
午前中早々勝負でなんとか登れるだろうと思っていた。
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しかし、日本海から低く黒い恐竜のような雲が近づくのが見えて方向転換。
一時間のうちにあっという間に吹雪になり、視界はなくなるだろう。
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行ける場所はここしかない。
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それでも下山中はトレースが消えつつあり、ホワイトアウト。
本格的な降雪が始まった。
 
今日23日から24日午前の降雪で立山はコンディションが一変するだろう。
一旦下山し、明日の降雪が落ち着いた頃に立山へ戻ろうと思う。
 
とりあえず、アキタテの一週間が終了した。
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雷鳥荘には、日々お世話になり感謝しかない。
そして、いよいよ明日は営業最終日。
スタッフの皆様、ありがとう。
 
ホテル立山へ引っ越して、11月30日まで頑張ろうーと思う!

霜月の薮納め [ハイグレードハイキング]

グリーンシーズン最後のガイドは大猫山。

ここから新雪を纏った剱岳を見せてあげたいと馬場島へ。
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馬場島荘シーズンラストの宿泊客として利用させていただく。
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おろし蕎麦。
 
夜は立山ポークのしゃぶしゃぶ。
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そして、池田さんが作ってくれたオジヤが美味かった。
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そして、一献。
楽しい夜を過ごす。
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夜は雨が降ったので、ゆっくり出発。
 
大猫山は登山口からいきなりの急登。
 
日本三大急登などとは比較にならない急峻な登り。
ホンモノの急登とはここのこと。
 
1400Pで一度傾斜は落ちるが、再び急登になる。
 
上部は年々、薮化が進んでいる気がするので、大猫平に着く頃には薮漕ぎで全身ずぶ濡れ。
 
低体温症にならないよう、防寒着をたっぷり着る。
 
強い寒気で初冬の洗練を受けた。
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しかし大猫平は深山幽谷の雰囲気あり。
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多数現れる池塘にも癒される。
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大猫山分岐のお地蔵さんも寒そう。
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霧氷を無表情で眺める…余計寒い 笑
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チングルマの綿毛が凍っている。
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大猫山からは剱岳は見えず。
残念ながら往路を戻る。
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標高を下げてきたら、猫又山が見えてきた。
しかし、気温はどんどん下がり、おそらく氷点下。
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休憩も短めで動かないと耐えられない。
 
そして、急峻な下降で虐められる。
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1400Pまで降りたら、ようやく白い剱岳が見えた。
 
もっと上から見せたかったよ。
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馬場島荘に帰る。
 
最後の蕎麦ということで、特別な蕎麦粉で打った十割蕎麦をいただく。
過去最高に美味かった!
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春のオープンからお世話になった馬場島荘とも暫しのお別れ。
 
恒例のカレンダーも今年で引退するそうだ。
ガイド引退の時もそうだけど、池田さんの引退タイミングは実に勉強になる。
私もタイミングを間違えないようにしたい。
 
夜中、疲れて爆睡していたら、「どカーン」と何度も轟音で目が覚めた。

富山の初冬名物「鰤起こし」だ。
 
そして今朝、室堂からまとまった降雪のニュースが来た。
いよいよ、明日から雪の世界でガイドをスタートする。
今シーズンも白い世界でお待ちしております♪

晩秋の戸隠西岳縦走 [ハイグレードハイキング]

この週末は日曜より土曜が確実に良いコンディションになりそうなので、一日前倒しで戸隠西岳縦走へ。
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鏡池にゆっくり集合。
これから行く山稜を眺めながら気分も高まる。
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入山する人が増えたせいか、昔と比べたらハイウェイのようなアプローチ。
渡渉ポイントも水量は少ない。
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牧草地から見えるダイレクト尾根が迫力だ。
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P1尾根は乾いて快適そのもの。
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P1尾根上部から登って来たルートが良く見える。
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2020年3月3日にP1尾根を懸垂下降した時の残置スリングがそのままで懐かしい。
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やっと着いた。
ここまで駐車場から3時間半。
まぁまあのペースだ。
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西岳に上がる前に大好きなレストポイントで栄養補給。
ここからは戸隠が紅い絨毯のようだ。
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西岳は地味なピーク。
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この縦走路の核心部でもある西岳からの下降路は凍結箇所もあり、緊張感がある。
一瞬、虹のような光が入った。
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本院岳へのキレットからの戸隠。
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ここを越えるとひたすら下降して、もうひと山を登る感じで、体力的に消耗する。
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八方睨でお客様からシャインマスカットをいただいた。
メチャクチャ美味い♫
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今回は三人ともザンバランのサラテ13で揃えた。
このような岩稜ルートにはベストチョイスと言えるだろう。
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鎖場遊園地のような一般道を快適に降りて、奥社で参拝した後、夕方の鏡池へ。
 
これで無事一周♫
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どんぐりハウスは16時までなのでセーフ!
火照った身体に冷えたクリームソーダが染みる。
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今週末を境にいよいよホワイトシーズンに向かう事になりそうだ。
そろそろ冬に向けて、身体も装備も入れ替えなければならない。

富山のまったり低山 [北陸]

秋晴れが続く昨今。
登山を初めて間もない方々と富山県砺波市の低山へ。
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水芭蕉で有名な縄ヶ池を山腹に有する高清水山。
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登山口からは砺波平野が良く見える。

砺波市と南砺市に跨る東山連峰の最高峰である高清水山を基本的な山の歩き方を講習しながら目指す。
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鏡のように見える水面。
剱岳にある池もそうだが、写真は実際に見た景色より鮮やかだ。
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急登が適度に入るがなだらかな登山道。
そして、大きな杉があるのも富山らしい。
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お月様の頭。
ここで皆既月食を眺めたら良かっただろうな。
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禅宗道。
明るくて気持ちいい。
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山頂は地味な方が好きだ。
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冬が来る前の低山はふかふかで気持ちが良い。
 
山は多様な楽しみを与えてくれる。
高く厳しいばかりが山の楽しみではなく、景色を眺めながらのんびりと歩く時間も大切だ。
 
お客様は砺波在住なので、山の上から見る住処は格別のものを感じただろう。
私も剱岳山頂に立つたびに、海沿いにある自分の住処を探してしまう。

しかし、この時期の富山の低山は熊に注意。
単独は避けて、時々お喋りしながら、熊鈴ならして、熊スプレーを持って、武器を持って…。

秋晴れ感動の御前ヶ遊窟 [ハイグレードハイキング]

秋晴れの御前ヶ遊窟ガイドへ。
 
豪雪地帯で磨かれた大スラブはこの世のものとは思えない美しさ。
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その昔、平家の奥方が隠れ住んだとの伝説が残る御前ヶ遊窟。
 
そんな伝説が真実に思えるこの地に、初めて訪れたのは30年以上も前だが、その感動は何度来ても変わらない。
 
毎年11月の第2週はこの地に来ると決めている。
なぜなら、いつも素晴らしい紅葉が味わえるから。
 
11/6は、津川に着いたら雨だったが、登山口は晴れていた。
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泥と渡渉、約2時間の悪いアプローチをこなす。
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また、今年もこの景色に出会えて幸せだ。
最初だけは濡れて悪いスラブだが。
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紅葉のトンネルを通過して、400メートルと言われる乾いたスラブに入る。
 
あまりの美しさに、我々は放心状態。
日本にこんな景色があるんだ。
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快適なスラブクライミングを楽しむ。
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これが御前ヶ遊窟だ。
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更に山頂へ向かう。
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標高846mとは思えない凄まじい高度感と大展望。
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井戸小屋山を経由して下山。
 
そして、翌日11/7も御前ヶ遊窟へ。
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今度はプライベートガイド。
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夜に降った雨の影響で前日よりは濡れて悪いが、高気圧の影響でコンディションはどんどん良くなってきた。
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何度も歓喜の声を上げながら、スラブを楽しむ。
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前日とはルートを変えて登ってみた。
ここは、そういうガイドができる広大なスラブだ。
今まで、左側から右側まで様々なルートで登ってみたが、指向に合わせられるところも素晴らしい。
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待望の御前ヶ遊窟へ。
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そして、このスラブを感動で泣きながら登っていらした。
これほど、ガイド冥利に尽きることはない。
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尾根に飛び出して、長いスラブは終了。
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この日は白い飯豊山がハッキリ見えている。
 
井戸小屋山から下山。
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落葉でヅルヅル滑りながら。
2回連続の御前ヶ遊窟は素晴らしい紅葉に恵まれた。
登山口でクルマを回収して、富山へ4時間のドライブ。
無事に、えび寿司へ。
お客様も美味しい肴と酒、お寿司に大満足!
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新潟出張四日間は秋晴れ快晴に恵まれた。
良い仕事できたかな!

薮岩泥ガイド [ハイグレードハイキング]

下田山塊にある登山道なき山をガイドする。
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誰も見向きもしない山に価値を見出すことは楽しい。
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泥を登って、薮を漕いで、ポロポロ取れる岩を登る。
時々踏み跡はあるし、ピンクテープも出てくるが、人の気配よりは獣の気配。
道の正解は自分で探し、違ったらリカバリーする、その繰り返し…登山の総合力を問われる。
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時々、真っ赤な紅葉も目を楽しませてくれる。
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ここは快適な薮。
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曇天だったが、晴れたり雨が降ったりでびしょ濡れになりながらクライマーズハイ!
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これぞナチュラルプロテクション笑
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山高きが故に貴からず。
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物の価値は自分で決めるものだ!と思う。

播隆上人の里山 [北陸]

私の誕生月である10月最終日は、槍ヶ岳開山の播隆上人生誕地へ。
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旧大山町河内集落出身。
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この地にある山へ。
ここは富山百山だが、もともと積雪期のみ歩かれていたマイナーピーク。
 
出だしはなかなかの急登。
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秋の七草が良い雰囲気。
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そして有名な長い長い導水管。
これを興醒めと見るか、興味深いと見るかは人それぞれ。 

私は後者だ。
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良い雰囲気。
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ブナだらけの山頂で展望は木々の間から。
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今回は馴染みのお客様と一緒。
剱岳は私と20数回登ったらしい。
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帰りに碑に寄って挨拶させていただいた。

秋晴れの平日に良き登山。
 
山中ですれ違ったのは、4人グループのみ。
地元の方々で「本郷さん」と声を掛けていただいた。
なにかの本で知ってたとのこと。
「こんなマイナーな山へようこそ!」と。

リーダーが私のことを剱岳専門のガイドと紹介していらした。

そうか…。
そういう見られ方なんだな。
 
光栄だと感じる部分もあるが、少し穿った見方をしてみると…。

専門というのは、いろんな意味があると思う。
 
剱岳しかわからない山岳ガイドであったら実に情けないことだ。
所謂、剱バカにはなりたくない。
 
いろんな山を登って来た結果、剱岳が好きになるのと、それしか知らないのでは大きな違いだ。
私の場合は、剱岳に通い詰めるのは、夏のたった3ヶ月程度。
あとの9ヶ月は日本全国、時には海外まで出かけることになる。
常に楽しそうないろんなネタを探している。
そんな環境下で、やっぱり剱岳は素晴らしい、いろんな人に登って欲しいと思える事が私にとっては良いバランスなのだと思う。