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激混み三連休 [越後]

越後湯沢で過ごす三連休ガイド。
 
集合待ち合わせの越後湯沢駅に行ったら、スキーヤー、スノーボーダーで溢れかえっていた。
 
スキー場へ行くバス停の行列は凄まじい。
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我々は贅沢にも無人の雪尾根を快適に行く。
 
氷の上に載った新雪がなければ、カチカチ山でヤバかっただろう。
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ナイフリッジ、急斜面を越えて南峰に到着。
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南峰の直下はクラックが入り、慎重に降る。
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飯士山の山頂に到着。
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喧騒の岩原スキー場へ下山する。
 
このギャップが楽しい。
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夕方近いのに、中野屋本店で40分待って蕎麦を食べる。
 
さすが、三連休!
 
2日目は山スキー初めての方と八海山へ。
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「わーキレイ!」と喜んでいただいた。
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しかし、滑ろうとして準備が終わると、ドヨーンと何も見えず、待ちぼうけ。
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雪は軽くて良かったのだが…。

まずはデビュー、おめでとう!
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最終日はこちら。
 
大人の事情で出発が遅くなるが、稜線が風ボーボーらしく、どんどん敗退して降りて来る。
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井戸壁を登っていると、スキー担いでアイゼンで降りて来る人やボードを抱えて降りて来る人がいて、悪雪状況が伺える。
 
風が唸り声を上げて、とても五合目展望台に登れない。
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諦めて滑走開始するも、重過ぎてスキーにならず。

傾斜が緩んでから、やっとスキーらしくなった。
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昨年の同日は、こんなに理想的なパウダーだったのに…。
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三連休の最後は懐かしい店で〆た。
 
皆様、ご一緒いただき、ありがとうございました。

メモリアルエリア [アイスクライミング]

某ツアー会社のアイスクライミング体験会で岩根山荘で2泊お世話になった。
ツアーの仕事はかなり久しぶりで、今まで敬遠してきたのだが、昨年こちらのツアー会社社長と偶然、雷鳥荘でお会いして「年齢を理由に山を諦める人々を受け入れている」という話に感銘を受け、ご縁をいただくことになった。
 
私も今年、62歳を迎え、やれることはどんどん限られて、今後どのように山と向き合って行くかをいつも試行錯誤している。
 
普通にできた事ができなくなって虚勢を張ったり、頑張り過ぎた時期もあった。
無理して頑張り過ぎたら取り返しのつかない事故に繋がるのが、この仕事の怖いところ。
 
できもしないのに、できるフリして無理することはない。
人は人と、今の自分を認めて頑張り過ぎないよう気をつけながらガイド業を続けている。
 
しかし、山で感動する景色に出逢うたびに、刺激を受けて元気と勇気をもらっているので、山とはどういう形でも関わりを持ちたい。
今回参加されたお客様方は、私より随分先輩だが、アイスクライミングという未体験のアクティビティに出逢い、皆様目が輝き笑顔で帰られた。
 
私自身がお客様方にいろいろ教えていただいた良い機会であった。
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雨が続いたので、とても心配していたが、安全に登れるレベルにコンディションがキープされていた。
 
初日は夕刻に岩根山荘集合。
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懐かしい風景。
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スティールと遊ぶ。
そして翌朝。
 
上部に浮いてる危ない氷を除去してから、スタート。
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最初はできなくて「くやしい〜」と言っていた方も含め、全員が完登。
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やればやるほど、上手くなっていく。
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皆様、満足されたので、ちょっと遠いが遠征。
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やはり、来る価値はある。
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マロは寒そう。
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自然の中にある氷も見せてあげたいと行ってみたが、賞味期限切れ。
 
ここはシーズン終了だな。
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最終日は雨なので、廻り目平を散策。
昔はなかった看板。
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懐かしいビクター。
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皆様、ボルダリングの真似事をしてみたり、チャレンジ精神旺盛。
天候には恵まれなかった三日間だったが、精一杯楽しんでいただいた。
また、必ずの再会を約束して、皆様を見送った。
 
久しぶりに小川山の岩に触ってみたり、岩根山荘に泊まり、徒歩ゼロ分のアイスクライミングを楽しんだりできて嬉しかった。

15年前に母が亡くなった日も岩根山荘に泊まって小川山のクライミングガイドをやっていた時だった。

いろんな出来事を思い出させてくれた。

津軽漫遊 後編 [八甲田]

そして…青森滞在もようやく終盤戦。
 
最高の八甲田がやって来た。
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運休が続いたロープウェイも再開して、待ち行列は駐車場の外まで伸びた。
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我々は早めに乗れたので、山頂駅までスムーズに進む。
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樹氷も再び育ち、我々を待っていたかのようだ。
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赤倉岳断崖は新雪に纏われ見事な面ツルだ。
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これほど綺麗な状態はなかなか見ることはできない。
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赤倉岳山頂までスノーシューで絶景漫歩。
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下山したら岩木山の麓、百沢温泉に宿泊。
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翌朝は日本海を眺めながら、ひたすら登る。
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これほどの好天に恵まれた登山は近年なかなかない。
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アイゼン、ピッケルに替えて氷の山を幾つか越えると烈風の山頂へ。
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青森県最高峰 津軽富士は、滞在3分が限界ですぐ下山に移る。
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八合目まで降りたらもう安心。
 
だんだん風も強くなってきた。
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嶽温泉に降りて、今回の津軽ガイドは全て終了。
 
長かったような短かったような。
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寒暖差が激しく、雪のコンディションが大きく変わる日々。
行動判断が難しい毎日だった。
 
コンディションに恵まれた方々には最高の日々であっただろうが、厳しい津軽を味わう機会も貴重な時間であると思う。
標高からは考えられない良質なパウダーと樹氷、美味い酒、寿司、ラーメン、餃子、炒飯、蕎麦…温かい人々。
また、来冬も青森を訪れることが今から楽しみだ。
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新幹線を乗り継ぎなので、疲れて寝過ごさないよう気をつけて深夜の富山に帰る。
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翌朝、明るくなって剱岳を眺めてみた。
しばらく離れていた富山はすっかり春に変わっていた。

津軽漫遊 前編 [八甲田]

二月上旬恒例の青森出張に行って来た。
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平日というのに、富山から青森への新幹線は満席で、ほぼ外国人で埋め尽くされていた。
 
新青森駅で予約しておいたレンタカーをピックアップして、お客様の到着を待つ。
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そして、一年ぶりに青森の味を懐かしむ。
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初日は大混乱の八甲田ロープウェイを使わずに高田大岳の大斜面へ向かう。
ここは人があまり来ない場所で誰にも会わず、降雪中の大斜面を登る。
登るに連れて、期待感が高まる。
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高田大岳に陽が当たらないうちに急いで登り、長い長い滑走を楽しむ。
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毎冬、八甲田スキーに参加してくれる方も「間違いなく過去最高!」と言う沈降したパウダー。
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どこを滑っても素晴らしい大斜面を我々だけで満喫した。
 
あー、ここにみんなを連れて来たい!
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ラストはこちらに合流して樹林帯パウダーを楽しんでロングランが終わる。 
 
この一本だけでも青森まで来た価値があるのだ。
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酸ヶ湯温泉で筋肉を緩める。
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夜は青森の人気寿司屋で夕食。
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翌日は行列に並んで八甲田ロープウェイへ。
 
やはり、一度は行列を味わってロープウェイに乗っておきたい。
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この日は寒水沢周りの深いパウダーラインを楽しむ。
ハイクアップして、吹き溜まりを狙う。
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充分満足して山麓まで一度降りて、エリアを変えようとクルマへ戻る。
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八甲田スキー場から出ようとしたら、路面が酷い凍結でレンタカーが傾斜地を上がれない。
 
奮発して4WDを借りたのに…。
 
周りの人達が押してくれたりしたが、自力脱出は無理でレンタカー屋さんにレスキューを頼んだが、保険で無料提携しているロードサービスを紹介してくれた。
 
しかし、ロードサービスに連絡したら、事故じゃないとら対象外だとのことで、JAFにレッカーしてもらえとのこと。
 
途方に暮れる…。
 
レンタカー屋さんに事情を説明したら、別なクルマで来てくれるとのこと。
一時間ほど待ってたら、レスキューに来てくれた。
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味噌カレー牛乳コーンラーメンを食べて、ホッと一息。
 
翌日は疲れたのでモヤヒルズへ。
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これが大当たりで、降雪後の非圧雪を滑りまくることができた。
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ひらこ屋の煮干ラーメンを食べて、お客様は満足して帰って行った。
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魔除けバッチをここまで使っていただき、ありがとうございます。
鬼気迫るものがあるので、今度は新しいものをあげようと思います。
 
平日はガイドキャンセルになって、しばらくは寂しい限り。
 
ひとりで岩木山へ。
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少し登ったら、雨が降ってきたので途中下山。
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百沢スキー場へ。
 
予想通り、シーズン初のストップスノーで早めに終了。
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岩木山神社参道にある美味しいラーメンを食べて青森に帰る。
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夜はホッピーさんが来青。
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王林ちゃんみたいな娘がたくさんいる店に行く。
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二軒目は昭和な店で「撮影禁止」「不倫禁止」とかいろんな禁止事項の張り紙があって、居心地が悪かった。
 
翌日は八甲田ガイドクラブや八甲田ロープウェイにやまきふ共済会のパンフレットを設置に行った。
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八甲田ガイドクラブの相馬隊長もいらして、ラッキーだった。
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ここのラーメンは美味かった。
店名の由来がとても気になった。
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遠方まで来てくれて嬉しかったよ。
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昔、所属していた山岳会の後輩が青森に仕事で来ていて、久しぶりに会った。
 
危なかった山の経験話で盛り上がるが、ここのご主人が話好きで、話に夢中過ぎて注文したものがなかなか提供されず、2時間半いたけどあまり飲食できなかった。
 
この頃から青森も気温が上がり、道路から雪が無くなった。
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雨の日に地獄沼へスノーシュー履いて見に行く。
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こんな日は雪中行軍遭難資料館へ。
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当時の衣服を着てみたが、非常に重くて山での行動に適したものではなかった。
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夜は念願の餃子屋さんへ。
存在を知ってから随分と年数が経過したが、期待以上に全てが美味かった。

翌日も八甲田ロープウェイは運休で、スノーシューで酸ヶ湯温泉から大岳を目指した。
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地獄谷に入るとホワイトアウトで降雪は続く。
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左右から雪崩ても視認できず、リスク高すぎて敗退。
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のっけ丼を食べに行く。
 
夕方近いのに、外国人が行列を作っていた。
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価格も上がり、ネタも品質が落ちたようだった。
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平日はずっと天気が悪く、雪の状況も悪く残念な日々だったが、このような状況が続くことで樹氷が育つのだろう。
 
これも八甲田と理解して、時を待ちたい。
まだまだ、青森の山旅は続く。
 
後編へ…

アイスキャンディフェスティバル2024 [八ヶ岳]

赤岳鉱泉アイスキャンディフェスティバルへ久しぶりにスタッフ参加してきた。
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アイスキャンディには設立当初から関わり、アイスキャンディカップやフェスティバル、鉱泉道場など思い出は尽きない。
 
自分は身体的にもう引退と決めて、近年はアイスキャンディのイベントには関わりを持たなかったのだが、今回は株式会社キャラバンから講師のお誘いを受け、スタッフ参加させてもらうご縁をいただいた。

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入笠山へスキーツーリング。
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スキーに適さない雪の質量であることは重々承知で、スキン歩行トレーニングとして行った。
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ここへ来たなら絶対欠かせないもの。
 
美味しいものを食べに、ヒュッテ入笠に寄る。
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3/2にやまきふイベントを開催させていただくので、その時はゆっくり宿泊するのが楽しみだ。

参加者絶賛募集中です!
 
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赤岳鉱泉アイスキャンディフェスティバル会場へ。
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たくさんの協賛企業が運営を盛り上げている。
 
自分は久しぶりの参加なので、懐かしい顔とたくさん再会できて嬉しかった。
 
ここに集まる山岳ガイドとアルパインクライマーは皆超一流揃いで、交流していただけるだけでも勉強になる。
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メーカー紹介では訳あり、キャラバンを代表して挨拶をさせていただいた。
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ブースでは、CAMPのXドリーム、ブレードランナー、そしてザンバランのシューズを紹介した。
 
自分的に超お勧めであるCAMPのグローブがいかにアイスクライミングに適しているかを良く説明しておいた。
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お母さんになったプロアイスクライマー名恵ちゃんとも涙の再会。
  
昔は一緒にアイスクライミング講習やったな。
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隣のマムートブースには憧れのMARIA様もいらした。
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夜はプロジェクトマッピングで盛り上がる。
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ホットワイン振る舞い。
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ヤマテン猪熊さんの講習。
 
今の登山者が陥りやすい盲点をしっかり解説してくれた。
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YUJI君のX-ALPS報告会にはとても感動した。
 
彼こそが理想的なスーパーガイドだと思う。
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部屋飲みには各社とガイド達で盛り上がったが写真は見せられない(笑)

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初めてのアイスクライミング講習会。
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キャラバンでは定員10名だが、40名を超える応募者があった。

申し訳なかったが、抽選とさせていただいた。
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忙しい一日だったが、ステーキや豚汁を食べながら頑張った。
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花谷牛は特に絶品だった!
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最後のジャンケン大会も終わり、太貴くんが挨拶の定番で「家に帰るまでが登山です」と言っていた。

この意味は後からしみじみ味わうこととなった。
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皆様下山して静かになった赤岳鉱泉にもう一泊。

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赤岳ガイド。
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南岸低気圧の接近はわかっていたが、朝は晴れ間も見えて酷くなる前にサクッと登ってしまおうと地蔵尾根を上がる。
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しかし、だんだんと降雪が強くなり始め、視界も悪くなり始めたため地蔵ノ頭下で敗退。
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下山して、J&Nで美味しいものを食べた。
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満足して富山に帰ろうと思ったら、安曇野ICまで高速道路が予防的通行止めとのこと。
 
そんなに大した降雪ではないのに…。
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高速が通行止めになれば、一般道はパニック状態になるのは当たり前。
 
この時点で、時々見える高速道路には大して雪があるようには見えない。

情報が錯綜しているので、「行ってみないとわからない」という状況で、裏道を繋ぎながら5時間掛かってようやく158号に出て、このまま平湯へ抜けようかと思ったが、なんだか嫌な予感がして松本へ戻る。
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ホッピー飲んで長い一日が終わったが、なかなか寝付けず。
 
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通勤渋滞が始まる前に、松本を出る。
平湯への158号は全く問題なく、沢渡まで順調。
時間も早いので、平湯でスキーでもしてから帰ろうと考えていた。

沢渡を過ぎて、ジムニーが急にアクセルを踏んでもスピードが連動しなくなった。

広い駐車場に入れて、いろいろやってみたが原因が良くわからない。
バックしようとしたら、バックできない。
前進はゆっくりとしか動かない。
 
この先に連続する狭いトンネルで壊れていたら、自分の命も危なかった。
昨夜だったら、更に危なかった。
昨日の嫌な予感はこれだったのだ。
 
JAFに連絡したら、大雪による要請多発で本日中に行けるかどうかわからないとのこと。

近くの上高地温泉ホテルに行ったらクローズしていたが、近くの宿にいろいろ電話してくれた。
しかし、受け入れてくれる宿がない。

長期戦になりそうなので、沢渡の村営第二駐車場まで降りることにした。
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ノロノロとゆっくり降りた。
 
ここは自販機もあるし、足湯もある。
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なんとか全身が湯に浸かることもできるので、凍死する心配もなくなった。
 
しかし、腹が減って仕方ない。
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前日にJ&Nのナオコさんから、バレンタインチョコを貰ったのを思い出した。
  
「私をスキーに連れてって」でこんな展開があったような(笑)

暇なので、XとFacebookに状況を投稿したら、ここから一気に展開が進んだ!

松本在住のお客様が昼過ぎなら来れると連絡をくれた。

JAFからは相変わらず連絡ないが、やまきふホッピーさんが、保険会社のレスキューが使えると教えてくれた。
 
損保ジャパンに連絡したら、13時に来てくれることになった。

そして、安曇野ガイドの辻中さんが電話くれて、すぐに来てくれると…。
ありがたかった。
 
その他、山小屋の方や後輩ガイドからも電話をいただいた。

普段は一匹狼などと嘯いているが、様々な人の情に触れて有り難かった。

ジムニーに鍵を置いたままにして、レッカー車が富山へ運んでくれることになった。
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松本まで辻中さんに乗せてもらった。

「このお礼は…」と言ったら「山は助け合いだから」と。
 
「それに本郷さんからは魔除けバッチをいただいたから、そのお礼だから」と。
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困った時に駆けつけてくれる人を大切にしなければならないと思った。

一部運休もあり、松本駅みどりの窓口が混雑していたが、松本から富山までの切符が購入できて、ひと安心。

ラーメン屋を探す。
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冷え切った身体に染み入るラーメンの有り難さ。
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さらに長野駅で立ち食い蕎麦。

とにかく温かいものが美味しい。
 
長野から新幹線に乗って、ようやく寝れた。
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16時に富山駅に無事到着。
 
いつもお願いしているクルマ屋さん「オートガレージネオ」にジムニーが到着。
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しかし、バックできないので荷台からクルマが降ろせない。
 
暗くなるまで、いろいろやってくれたが…。
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結局、吊り上げられて富山に着陸した。
 
なんかジムニーがかわいそうになってしまった。

新車で来てから8年間、酷使されたクルマが気の毒で。
 
なんとか治してあげたいが、今は治さなければならないものだらけ。

なんとかなると信じて、なんとかしなければ!

もうすぐ立春 [Guide]

地震からスタートし、山岳関係者以外にも身辺で病気、他界と残念なことが繰り返され、頭が整理できぬままに一ヶ月が過ぎた。

まだ先は見えないが、不測事態が続いた月がようやく変わり、改めて良き新年のスタートとしたい。
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山は寒暖差を繰り返す環境下でなかなか積雪量が増えず、ポジティブな判断は難しい。
いろいろな場面でそれを理解し、我慢してくれたお客様には感謝しかない。
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厳冬期の越後豪雪地帯でも、降雨があり得る時代になってきたのだ。
寒暖差が激しいこの冬は、身体も知らぬ間に疲労が蓄積しがちなので注意したい。
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山頂で視界がなくなり、経験と記憶だけで滑り降りてきた日もある。

こういう日は実に危ない。
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あまり標高を上げずに、良い雪が溜まった面に出逢えた日もあり、滑りの斜面選択は難しいが当たれば嬉しい。
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難しすぎず易しすぎないルートを選択することはとても大切で、登山でもスキーでもアイスでも楽しむ上でいつも一番気にかけていることだ。

穂高を眺めながら快適に登れた日も山頂だけはホワイトアウト。
しかし、標高や方位、風、気温に従って雪質が変化することを楽しみながら歩くことができた。
雪山を歩くには、なぜクランポンの爪が滑る場面があるのかを理解しなければならない。
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冬晴れの日には、海谷山塊を望む日本海沿岸の山へ。
富山から近い海谷山塊は、知る人ぞ知る秘境の地。
いつまでも静かに佇んでいて欲しい。
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北アルプスのはじまりとも言われる岩を登っていると生気がみなぎってくる。
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海があり山がある場所は大好きだし、そこに住めるだけで幸せだ。
 
是非、皆様にも北陸の地を訪れていただきたいと願います。