五里霧中 [北アルプス]
想定外の展開で福地山へ行って来た。
予定では西穂高岳のはずだった。
新穂高ロープウェイが止まり、登山口に上がれず。
しばらく待ってみたが、動かす可能性はないということで諦めた。
翌日、西穂高岳日帰りアタックも検討したが、翌朝もロープウェイ運行は難しいとの予測で、昼から吹雪が予想される。
翌日は福地山へ行くことにして、宿を探す。
中尾高原でアバランチトランシーバーのトレーニング等、昨今発生した雪崩事故に対する講習を行った。
偶然、民宿たきざわ宿泊することにして、温泉も食事もホスピタリティも全てが素晴らしかった。
宿泊料金で選んだのに、何かの間違いではないかと思うような夕食。
〆は飛騨牛の握り寿司。
朝食も豪華で美味しくて、リピート確定の宿であった。
登山口からしばらく登ったところで、宿から電話があった。
聞けば、「宿泊料金を多くもらいすぎた」とのこと。
中尾高原から降りて、福地山駐車場の私のクルマにお金を置いておくとのこと!
黙っていれば気付かないのに、ご主人の誠実な態度に心打たれた。
福地山は周囲の名山を展望する山としてメジャーだが、深い霧と降雪で何も見えず。
第三展望台からはトレースもなくなり、時間が掛かった。
時間ギリギリで、なんとか登頂できて良かった。
降りはショートカットしながら、あっという間に登山口へ着いて無事解散。
西穂高岳にお連れできなかったことを無念に思いながら、富山への帰路についた。
あまりに身体が冷えて寒いので、奥飛騨温泉郷上宝でラーメンを食べた。
そして、クルマに乗り込んだらエンジンが掛からない。
ウンともスンとも言わないので、セルモーターが逝ってしまったようだ。
JAFに連絡したら、到着は2時間後。
たまたま道の駅だったので、トイレも飲み物もあるが、店はどんどん閉まってしまい、暖を取れる所がない。
気温が下がり、着れるものは全部着込んだが、クルマの中では寒くて耐えられず。
暖房が切れた観光案内所で歩き周りながら待機した。
JAFが来たが、エンジンが掛かるまで時間を費やし、作業員の方も辛そうだった。
エンジンが掛かって、富山へ慎重に自走。
クルマはまたも入院。
やっと帰宅したら、家族が別なクルマをぶつけてしまい…。
私は風邪をひいてしまった。
悪いことは重なるものだし、いつか必ず去っていくもの。
そろそろ良いことが重なるだろう。
2024-03-07 04:26
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