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飛騨の癒し沢へ [沢]

前日は立山駅へ向かう道路が土砂崩れで通行止めになるほどの豪雨が降り、大変な騒ぎだった。
 
飛騨にある初心者向けの沢登りガイドに向かうが高原川も濁流で水量が多い。
 
しかし、沢上谷を見たら、水量は普段より多いが遡行できないレベルではない。
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今回はこちらのベテラン1名と沢登り初体験2名の参加者。
 
滑らないためには、どこに足を運んで行くか、滑らないポイントの探し方を説明しながら進む。
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ナメが続く通称デート沢は健在だ。
 
途中、2箇所の支流に見応えある滝があるが、この日も時々黒い雲が出たり隠れたりで本流を進む。
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水量も多めなので、ロープを使って補助しながら進む。
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大迫力の蓑滝!
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皆様も感動!
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二股のナメ滝は残置フィックスが怪しいので、ロープで引き上げ。
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この後も美しいナメが続くので、全く飽きさせない。
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レンゲツツジが脇に彩りを与える。
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平日貸切の天国でした。
 
沢登り初体験のお二人も最高のデビューでしたね!
沢登りは隠れたリスクが満載しているので、はじめは山岳ガイド同行で体験してみて、危険察知能力を徐々に高めながら対応力を身につける必要があるアクティビティだと思う。
 
沢はロケーション的に安易な方向に偏りがちだが、プロテクションが取れる乾いた岩を登るフリークライミングより遥かにハードルは高い。

はじめての沢登り [沢]

ガイド品質を保つため、しばらく梅雨休みをいただいた。
夏の繁忙期を迎える前に身体のメンテナンス、精神疲労の回復に時間が必要だった。
これからも歳相応の休息は取りながら活動したい。
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よく晴れた日曜日。
 
富山を代表する登山用品店「マンゾクスポーツ」主催の沢登り体験には多数の方に参加していただいた。
ガイド2名、元消防士レスキュー隊2名のスタッフ4名という盤石の体制で望んだ。
 
沢登りは水を介在した滑る環境下での敷居の高いアクティビティ。
ガイドの立場からすれば、非常に困難で神経をすり減らす仕事だ。
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しかし、日本古来のジャンルを知って欲しいし、やはり暑い夏の日にシャワーを浴びながら進む快感も体験して欲しい。
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今回は沢グッズの老舗ブランド「渓流」を取り扱うキャラバンからのレンタル協力があり、最新最強の装備を全てのお客様に提供することができた。
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全て水線突破していただき、たっぷりのマイナスイオンを浴びてもらった。
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皆様の満面の笑顔を見せていただき、この企画を是非今後も継続したいと思った。
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トレランやってる人が多くて、登高ペースが速く、おじさんは少々疲れました(笑)
 
せっかく出逢えた沢登り、是非皆さん続けましょう♪
そして、マンゾクで渓流ブランドの沢グッズを揃えましょう!

初夏を迎えた龍王岳 [剱立山]

梅雨晴れ継続する中で、6月初めてとなる立山へ。
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岩稜トレーニングで龍王岳東尾根へ。
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さすが立山はまだまだ雪に覆われて、滑ろうと思えば、いくらでもLINEは見出せる。
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今回は新月ということで夜空を眺めたくて、一ノ越山荘泊。
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ここから眺める日本海へ沈む夕陽は素晴らしい。
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こちらはお客様が撮影した夜景。
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珍しく朝ご飯を食べてゆっくり出発。
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雪も緩んでアイゼン不要。
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初夏の乾いた岩はフリクションもバッチリで気持ち良い。

後立山や槍穂高などを眺めながら、快適な岩稜トレーニング。
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お客様が3名なので、確実性の高い確保を行いながら山頂へ。
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剱岳へ行く前に、龍王岳東尾根を登っておく意味をお話して〆とする。
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初夏の花と雷鳥の出演も楽しめて良い二日間だった。
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下山したら、えび寿司へ。
 
せっかく富山に来たならば、美味い寿司と酒を味わいながらの反省会は外せない。
 
今日は夏至。
北半球で一番昼が長く、夜が短い日。
本格的な夏が始まる前に、適度な梅雨休み入れるつもりだが、なかなか雨が降りそうもない。

初夏の薬師岳 [北アルプス]

近年は梅雨入りした時期の方が夏より山の天候は良い気がする。
 
スマホアプリに頼り切った登山者は数日前の天気予報で早々に中止するので山も空いている。
 
夏の陽気になった週末は別天地へ。
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6月の太郎平は喧騒を迎える前の準備期間。
 
折立の駐車場も空いていた。
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三角点に出たら別天地の始まり。
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夏が来れば思い出す景色。
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太郎平小屋は週末の好天だが空いていてのんびりできた。
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富山側の夕陽が美しい。
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翌朝は残雪を踏みながら薬師岳へ。
北アルプスの女王と言われる山容は剱岳とは対照的で歩いていて癒される。
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金作谷カールはまだまだ滑るに充分な雪量に見える。
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幸か不幸か現在の薬師岳には薬師如来を有した祠がない。
我々は珍しい風景を見ることができたのだ。
剱岳にも2014年祠がない時期があった。
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2023年6月は薬師岳に祠がなかったなぁと一緒に登った皆様との記憶に刻まれた。

瀬戸内しまなみ海道を渡る [山旅]

梅雨時期に四国へ沢登り。
瀬戸内しまなみ海道を渡り、広島から愛媛へ7個の島を繋いで渡る美しい風景。
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ホントはサイクリングで行きたかったが、なかなか時間も取れないので、クルマで駆け抜けた。
いつかリタイヤしたらサイクリングで叶えたい。
 
富山から四国はなかなか遠い。
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まずは始発「つるぎ」に乗って、金沢へ。
ちなみに、富山から金沢を繋ぐ「つるぎ」は乗車券+新幹線が2990円なのだ。
なぜ、2999円にしないのか⁈
 
そして、サンダーバードに乗り換えて新大阪へ。
相変わらず朝は駅弁買えないので、新大阪に着いたら駅蕎麦に駆け込み。
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海鮮天ぷら蕎麦を。
味玉やメンマが入っていて不気味だったが、さすが関西はダシが美味い。
 
「みずほ」に乗って福山に到着。
こちらでレンタカーを借りて、お客様を乗せたら四国へ向かう。
 
借りたのは日産ノートeパワー。
コンパクトながらパワフルで、足廻りも素晴らしい。
このクルマが仕事で使えたら身体が楽だろうな!
欲しいけど、買えない(涙)
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しまなみ海道へ気持ち良く走る。
 
因島で一度降りて、尾道ラーメンを。
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地元の人気店だが、少し好みが偏るラーメンかもしれない。
 
村上海軍の水軍城を観たかったが、時間の関係でカットし、一路、宇和島へ。
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後から知ったが、ミシュラン掲載のお店へ。
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こちらで地元のMさんも合流。

いつもは四国から立山へクルマで来てくれるが、今回初めての逆パターン。
Mさんの苦労を垣間見ることができた。
 
しかし、翌日Mさんに悲劇が待っているとは誰も予想しなかった。
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いろいろ富山ではないものを食べたが、亀の手というのは珍しかった。
宇和島系の鯛飯は、卵かけご飯みたいで美味かった。

翌朝は滑床渓谷へ。
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私は初めてだったので通常か良くわからないが、毎晩雨が降った状況らしく、水量は多く水勢も強い。
そしてヌメりも強い。
横に遊歩道があるので、遡行できないポイントは簡単に巻ける。
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Mさんは沢初体験。
Nさんは2日前に沢初体験。
Oさんは超ベテランだが、万年初体験。
 
沢初体験に向いたエリアだが沢登りはコンディション次第。 
 
ハイライトの千畳敷は新緑の中で美しかった。
 
しかし、Mさんがスズメバチに指を刺されたらしく、痛みで疼くまり…。
直ぐ腫れが酷くなり、応急処置して、急いで病院へ。
 
幸い大事には至らなかったが、しばらくは様々なケアが必要だ。
 
Mさんと別れ、松山へ。
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久しぶりに道後温泉泊。
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割引やポイントを使って、贅沢な夕食を戴いた。
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伊予牛。
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やはり、日本酒に行っちゃいます!
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松山流鯛飯は炊き込みご飯で、絶品だった。
 
翌日朝は石鎚山へ向かう。
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長時間ドライブで辿り着いた土小屋は土砂降りの雨。

とても登山にならない…。
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面河渓へ。
  
41年前にここへ来た。
キスリング背負って、面河渓まで歩き、石鎚山へ登った。
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あの時の記憶はほとんどないが、なんとなく断片的に懐かしい。
 
天候含めコンディションには恵まれなかったが、いろいろ想い出に残る山旅だった。
 
来年は面河渓から沢登りをして、石鎚山へ登る企画も作ろうと思う。
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しまなみ海道を再び渡り、四国を後にして福山で解散。
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また、時期を変えて晩秋に来てみたいと思う。

梅雨の月 [Guide]

6月11日に北陸地方も梅雨入り。
降ったり止んだりする雨を見ながら、馬場島荘で2泊。
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他に宿泊客もいないので、池田さんが打つ蕎麦をいろいろ食べれて嬉しい。
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貴重な晴れた日にクズバ山へ。
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事情あり、ロープ確保する必要があった。
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「遠い所から来て、なぜ、わざわざクズバ山なんかへ?」
 
富山の岳人たちはみんなそう問うのだが、トレーニングとしてこれほど適した山はないと思う。
剱岳を登ると思うと単純に鎖場をイメージして、そればかりを考えがちだが、核心はそこではない。
剱岳を登るなら、このような山をスムーズに転ぶ事なく登り降りしたい。
 
山頂からは剱岳が目前に眺められる。
今のクズバ山は、道もかなり踏まれて安定し、以前とは違う状態なのでコースタイムも見直して欲しい。
あり得ない勘違いをする登山者もいるから…。
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お客様が入れ替わり、翌日は猫又山へ行く予定だったが、本降りの雨で沢登りに変更。
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気温が下がり、沢日和ではなかったが、沢登り初体験のお客様は喜んでおられた。
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岳人の聖地に別れを告げ、馬場島を後にする。
 
そして次は、剱岳をガイドする予定の男性お二人と鳶岩へ。
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雨でヌルヌルの下降。
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岩に慣れない方には厳しい状態だが、頑張ってくれた。
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無事に鳶岩を登り、ぐるっと周回して剱岳への事前講習は終了。
 
剱岳を理解して、快適に登って欲しいので、事前講習を行っている。
別山尾根を単に往復するだけのスタンプラリー的な登り方をしたければ事前講習など必要ないし、ガイドとしてもなんとでもできる。
YouTube眺めて、わかった気にもなれる。
 
剱岳に憧れを感じて、心身共に準備して臨んでいただきたいのだ。
そんな準備は要らないという人と一緒に剱岳へ登りたくはないし、それはお客様としても、そんなお願いをするガイドとは登りたくはないだろう。
 
自分に合ったガイドを選ぶべきだろう。
 
テレビや雑誌に出ている評判良いガイドが自分と相性が合うとは限らない。
大切な山行をお願いする前に、ガイドを試験雇用すべきだと思う。
 
自分もお客様をガッカリさせてしまう事が多々ある。
 
合わない人と無理に合わせて登る山ほどつまらないものはない。
 
そして、私個人としての意見だが…。
資格範囲を超えてガイドしている者を選び、仮に事故が起きたらどのような被害が生じるかを予想した方が良いと思う。
生じると予想されるリスクを覚悟の上で、そのガイドを雇うなら、それは自分の決めた事なので他人が口を挟む余地はない。
資格範囲外を知らずにガイドを依頼してしまったというのは、危険な山へ向かう登山者としてあまりに無防備ではないのだろうか。
もちろん、一番悪質なのはガイド本人ではあるのだが…。
 
国家資格ではないとしても、医師免許を持たない人に医療行為を委ねるようなものだ。
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今回、鳶岩をご一緒させていただいたお客様が吉◯家の店長さんで、山行中に様々な裏話や苦労話を聞かせていただいた。
私も貧乏学生だったので、良くお世話になった。

お客様方と解散してから、無性に牛丼が食べたくなった。
ラーメンでも、蕎麦でもなく、下山後の牛丼も良いなと思った。

戸隠西岳縦走 [戸隠]

平日朝に静粛な新緑の戸隠へ。
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鏡池からP1尾根を登り、西岳、本院岳、八方睨から一般道の鎖場を降りて鏡池へと一周する。
 
戸隠山から左に繋がる鋸の歯のような荒々しい山稜。

戸隠山は昔から行者たちの修行の場として登られていたが、西岳はほぼ登る人はなく、道も定かでなかったらしい。

近年は登山者も増えて、踏み跡も安定し整備もされてはいるが、やはりワイルドさは一般道の鎖場とは比較にならない。
よく表妙義縦走と比較されるが、戸隠西岳縦走はワンランク難易度は高いと思う。
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沢床へ降りて、三度の渡渉から牧草地へ。
天狗平と呼ばれる別天地を歩き、急登を上がると本日巡る山々が見えてくる。
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堆積岩でできた戸隠は、ホールドが剥離することもあるし、細くて古い鎖やハシゴは信用ならず、ロープを積極的に使うガイドとなる。
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P1に出てからは永遠に続くアップダウンに体力を奪われるので、適切なレストも必要だ。
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花もたくさん咲いているが、見惚れすぎて緊張感を緩めないように。
 
熊糞が点在していて別な緊張感はある。
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最高点の西岳に到着するが、まだまだ先は長い。
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核心部の西岳キレットを通過すると、後は体力勝負。
 
暑さもあるので、ゆっくりのんびり歩く。
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本院岳に到着すると、八方睨が間近に見えるが、最低コルまでかなり降りるのでまだまだ。
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しかし、歩き続ければいつかは必ず着く。
涙の八方睨到着。
 
ここからはハイウェイのような鎖場をひたすら下降して、鏡池へ。
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まさに鏡となっていた。
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明るく元気なお二人と一緒に一周して、私も楽しかった!
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〆は戸隠蕎麦。
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この時期は晩秋よりも薮が濃く、道もまだ不安定なので時間は掛かるが、新緑と花が綺麗で良い季節だと思う。
 
梅雨入り前に充実した一日を過ごすことができた。

鬼雨のち馬場島へ [剱立山]

関東甲信越で降り続いた鬼雨で、冠水被害を受けたお客様もいて、週末の山予定は流動的に。
 
道路や鉄道など交通網が乱れて、馬場島荘に夕刻集合となった。
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馬場島荘は現在、池田さんひとりで頑張っているので、私もお手伝い。
 
馬場島荘では女性スタッフ急募してます。
剱岳山麓で働いてみたい方は、是非お問合せください。
 
夕食はお酒を飲みながらのスキヤキでとても美味しかった!
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夜限定のおろしそばも相変わらず美味い。
 
翌朝は、大雨後なので渡渉がないクズバ山へ。
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花が綺麗過ぎて、お喋りが止まらない。
 
黙って、綺麗だなぁと眺めれば良いのに…(笑)
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白樺と早乙女岳。
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山頂は見たことがない凄い人数。
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剱岳は恥ずかしがり屋なので、たくさんの人々に見つめられると隠れてしまう。
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馬場島荘Tシャツ揃い踏み。
こちらは2500円で販売しておりますので、お早めにどうぞ!
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下山途中で剱岳が全容を見せてくれた。
新緑に浮かぶ剱岳も素晴らしい!
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剱岳早月尾根登山口には新しい看板が設置されていた。
6/1剱岳山開きにお披露目となったのだ。
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下山後の楽しみは池田名人の手打蕎麦。
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今回も馬場島荘でたくさん楽しませていただいた。
ここへ来ると日頃忙しいお客様方も童心に戻って癒されるようだ。
 
近年は剱岳早月尾根を日帰り往復される方々も多いが、たまには早月小屋や馬場島荘に宿泊すると山から様々な贈り物がいただけるかもしれない。
速く通り過ぎてしまったら見過ごしてしまうものがあるはずだから、ゆっくり歩く時間も良いものだと思う。

梅雨走る [Guide]

梅雨前線の位置を眺めながら、ガイドスケジュールを考える時期が来たようだ。
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悪天候の日は潔く山は諦めて、自分のために時間を使う。
 
こういう時期は自然のリズムに合わせて、ガイドスケジュールを柔軟に変更する。
 
そのことを理解していただける参加者の皆様に有り難く思う日々だ。
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この日は鉾ヶ岳へ西面から入山する予定だったが、予想外に雨は収まらず、風下側の登山口に移動した。
 
まだ登山道整備はなされていないので、薮を掻き分けながら進む。
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洞窟を潜ったり。
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岩に挟まれたり。
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権現岳に到着。

暑くてサウナのようだった。
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火打の下にシャルマンが見えたが、すっかり雪は皆無で、パウダーを滑っていた時が遥か昔のように思えた。
 
そして、ラスト立山へ。

この日しかないという素晴らしい日を選んで、お客様に仕事を休んでもらい上がって来た。
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観光客はいても、登山者や滑り手はほぼいない静かな立山。
 
気温が下がる予報だったが思いの外、雪は緩んでくれた。
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浄土山北面を気持ち良く滑ってから、山崎カールを詰める。
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ローソク岩の上から社務所裏まで雪は繋がっていた。
しかし、クラックや落石が多数あるので、下から詰めて危険箇所を確認しておいて良かった。
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ローソク岩の上から剱岳を拝む。
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暑くてTシャツが気持ちいい季節だ。
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今季一番のザラメを立山の一番高い場所からドロップ。
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シーズンを終えるに相応しい会心の一本となった。
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やはり、立山は裏切らない。
 
立山オープン日とクローズ日に必ず参加してくれるお客様も大満足でシーズンアウトしてくれて嬉しかった。
 
立山から素晴らしいプレゼントをいただいたので、これ以上求めるものは何もない。
これ以上を求めたらバチが当たるので、板を仕舞う決心が付いた。
 
梅雨前線が活発になる前日に予定を前倒しして、乗鞍岳へ。
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乗鞍岳を登山靴で登るのは初めてだ。
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長いお付き合いの御夫妻とゆっくり歩く。
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槍から穂高の稜線が見えたら、ご一緒した北鎌尾根や北尾根の懐かしい話になる。
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ハロは天候下り坂のサインとも言われるが、この日は大丈夫だ。
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誰もいない山頂。
 
3000mを越えたのは久しぶりらしい。
剱岳は2999だから。
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権現池も水面が見えて来た。
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ゆっくり下山する我々を雷鳥が見送ってくれている。
 
この翌日は各地で避難指示が出るレベルの大雨となり、かなりの被害も出たようだ。
自然災害は人の都合には合わせてくれない。
こちらが合わせるしかないのだ。
 
どんな大雨も必ず止むので、タイミングを間違えないことだ。