津軽漫遊 前編 [八甲田]
二月上旬恒例の青森出張に行って来た。
平日というのに、富山から青森への新幹線は満席で、ほぼ外国人で埋め尽くされていた。
新青森駅で予約しておいたレンタカーをピックアップして、お客様の到着を待つ。
そして、一年ぶりに青森の味を懐かしむ。
初日は大混乱の八甲田ロープウェイを使わずに高田大岳の大斜面へ向かう。
ここは人があまり来ない場所で誰にも会わず、降雪中の大斜面を登る。
登るに連れて、期待感が高まる。
高田大岳に陽が当たらないうちに急いで登り、長い長い滑走を楽しむ。
毎冬、八甲田スキーに参加してくれる方も「間違いなく過去最高!」と言う沈降したパウダー。
どこを滑っても素晴らしい大斜面を我々だけで満喫した。
あー、ここにみんなを連れて来たい!
ラストはこちらに合流して樹林帯パウダーを楽しんでロングランが終わる。
この一本だけでも青森まで来た価値があるのだ。
酸ヶ湯温泉で筋肉を緩める。
夜は青森の人気寿司屋で夕食。
翌日は行列に並んで八甲田ロープウェイへ。
やはり、一度は行列を味わってロープウェイに乗っておきたい。
この日は寒水沢周りの深いパウダーラインを楽しむ。
ハイクアップして、吹き溜まりを狙う。
充分満足して山麓まで一度降りて、エリアを変えようとクルマへ戻る。
八甲田スキー場から出ようとしたら、路面が酷い凍結でレンタカーが傾斜地を上がれない。
奮発して4WDを借りたのに…。
周りの人達が押してくれたりしたが、自力脱出は無理でレンタカー屋さんにレスキューを頼んだが、保険で無料提携しているロードサービスを紹介してくれた。
しかし、ロードサービスに連絡したら、事故じゃないとら対象外だとのことで、JAFにレッカーしてもらえとのこと。
途方に暮れる…。
レンタカー屋さんに事情を説明したら、別なクルマで来てくれるとのこと。
一時間ほど待ってたら、レスキューに来てくれた。
味噌カレー牛乳コーンラーメンを食べて、ホッと一息。
翌日は疲れたのでモヤヒルズへ。
これが大当たりで、降雪後の非圧雪を滑りまくることができた。
ひらこ屋の煮干ラーメンを食べて、お客様は満足して帰って行った。
魔除けバッチをここまで使っていただき、ありがとうございます。
鬼気迫るものがあるので、今度は新しいものをあげようと思います。
平日はガイドキャンセルになって、しばらくは寂しい限り。
ひとりで岩木山へ。
少し登ったら、雨が降ってきたので途中下山。
百沢スキー場へ。
予想通り、シーズン初のストップスノーで早めに終了。
岩木山神社参道にある美味しいラーメンを食べて青森に帰る。
夜はホッピーさんが来青。
王林ちゃんみたいな娘がたくさんいる店に行く。
二軒目は昭和な店で「撮影禁止」「不倫禁止」とかいろんな禁止事項の張り紙があって、居心地が悪かった。
翌日は八甲田ガイドクラブや八甲田ロープウェイにやまきふ共済会のパンフレットを設置に行った。
八甲田ガイドクラブの相馬隊長もいらして、ラッキーだった。
ここのラーメンは美味かった。
店名の由来がとても気になった。
遠方まで来てくれて嬉しかったよ。
昔、所属していた山岳会の後輩が青森に仕事で来ていて、久しぶりに会った。
危なかった山の経験話で盛り上がるが、ここのご主人が話好きで、話に夢中過ぎて注文したものがなかなか提供されず、2時間半いたけどあまり飲食できなかった。
この頃から青森も気温が上がり、道路から雪が無くなった。
雨の日に地獄沼へスノーシュー履いて見に行く。
こんな日は雪中行軍遭難資料館へ。
当時の衣服を着てみたが、非常に重くて山での行動に適したものではなかった。
夜は念願の餃子屋さんへ。
存在を知ってから随分と年数が経過したが、期待以上に全てが美味かった。
翌日も八甲田ロープウェイは運休で、スノーシューで酸ヶ湯温泉から大岳を目指した。
地獄谷に入るとホワイトアウトで降雪は続く。
左右から雪崩ても視認できず、リスク高すぎて敗退。
のっけ丼を食べに行く。
夕方近いのに、外国人が行列を作っていた。
価格も上がり、ネタも品質が落ちたようだった。
平日はずっと天気が悪く、雪の状況も悪く残念な日々だったが、このような状況が続くことで樹氷が育つのだろう。
これも八甲田と理解して、時を待ちたい。
まだまだ、青森の山旅は続く。
後編へ…
2024-02-19 07:33
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