津軽漫遊 後編 [八甲田]
そして…青森滞在もようやく終盤戦。
最高の八甲田がやって来た。 新幹線を乗り継ぎなので、疲れて寝過ごさないよう気をつけて深夜の富山に帰る。
運休が続いたロープウェイも再開して、待ち行列は駐車場の外まで伸びた。
赤倉岳断崖は新雪に纏われ見事な面ツルだ。
これほど綺麗な状態はなかなか見ることはできない。
赤倉岳山頂までスノーシューで絶景漫歩。
下山したら岩木山の麓、百沢温泉に宿泊。
翌朝は日本海を眺めながら、ひたすら登る。
これほどの好天に恵まれた登山は近年なかなかない。
アイゼン、ピッケルに替えて氷の山を幾つか越えると烈風の山頂へ。
青森県最高峰 津軽富士は、滞在3分が限界ですぐ下山に移る。
八合目まで降りたらもう安心。
だんだん風も強くなってきた。
嶽温泉に降りて、今回の津軽ガイドは全て終了。
長かったような短かったような。
寒暖差が激しく、雪のコンディションが大きく変わる日々。
行動判断が難しい毎日だった。
コンディションに恵まれた方々には最高の日々であっただろうが、厳しい津軽を味わう機会も貴重な時間であると思う。
標高からは考えられない良質なパウダーと樹氷、美味い酒、寿司、ラーメン、餃子、炒飯、蕎麦…温かい人々。
また、来冬も青森を訪れることが今から楽しみだ。
翌朝、明るくなって剱岳を眺めてみた。
しばらく離れていた富山はすっかり春に変わっていた。
2024-02-25 12:54
津軽漫遊 前編 [八甲田]
二月上旬恒例の青森出張に行って来た。
平日というのに、富山から青森への新幹線は満席で、ほぼ外国人で埋め尽くされていた。
新青森駅で予約しておいたレンタカーをピックアップして、お客様の到着を待つ。
そして、一年ぶりに青森の味を懐かしむ。
初日は大混乱の八甲田ロープウェイを使わずに高田大岳の大斜面へ向かう。
ここは人があまり来ない場所で誰にも会わず、降雪中の大斜面を登る。
登るに連れて、期待感が高まる。
高田大岳に陽が当たらないうちに急いで登り、長い長い滑走を楽しむ。
毎冬、八甲田スキーに参加してくれる方も「間違いなく過去最高!」と言う沈降したパウダー。
どこを滑っても素晴らしい大斜面を我々だけで満喫した。
あー、ここにみんなを連れて来たい!
ラストはこちらに合流して樹林帯パウダーを楽しんでロングランが終わる。
この一本だけでも青森まで来た価値があるのだ。
酸ヶ湯温泉で筋肉を緩める。
夜は青森の人気寿司屋で夕食。
翌日は行列に並んで八甲田ロープウェイへ。
やはり、一度は行列を味わってロープウェイに乗っておきたい。
この日は寒水沢周りの深いパウダーラインを楽しむ。
ハイクアップして、吹き溜まりを狙う。
充分満足して山麓まで一度降りて、エリアを変えようとクルマへ戻る。
八甲田スキー場から出ようとしたら、路面が酷い凍結でレンタカーが傾斜地を上がれない。
奮発して4WDを借りたのに…。
周りの人達が押してくれたりしたが、自力脱出は無理でレンタカー屋さんにレスキューを頼んだが、保険で無料提携しているロードサービスを紹介してくれた。
しかし、ロードサービスに連絡したら、事故じゃないとら対象外だとのことで、JAFにレッカーしてもらえとのこと。
途方に暮れる…。
レンタカー屋さんに事情を説明したら、別なクルマで来てくれるとのこと。
一時間ほど待ってたら、レスキューに来てくれた。
味噌カレー牛乳コーンラーメンを食べて、ホッと一息。
翌日は疲れたのでモヤヒルズへ。
これが大当たりで、降雪後の非圧雪を滑りまくることができた。
ひらこ屋の煮干ラーメンを食べて、お客様は満足して帰って行った。
魔除けバッチをここまで使っていただき、ありがとうございます。
鬼気迫るものがあるので、今度は新しいものをあげようと思います。
平日はガイドキャンセルになって、しばらくは寂しい限り。
ひとりで岩木山へ。
少し登ったら、雨が降ってきたので途中下山。
百沢スキー場へ。
予想通り、シーズン初のストップスノーで早めに終了。
岩木山神社参道にある美味しいラーメンを食べて青森に帰る。
夜はホッピーさんが来青。
王林ちゃんみたいな娘がたくさんいる店に行く。
二軒目は昭和な店で「撮影禁止」「不倫禁止」とかいろんな禁止事項の張り紙があって、居心地が悪かった。
翌日は八甲田ガイドクラブや八甲田ロープウェイにやまきふ共済会のパンフレットを設置に行った。
八甲田ガイドクラブの相馬隊長もいらして、ラッキーだった。
ここのラーメンは美味かった。
店名の由来がとても気になった。
遠方まで来てくれて嬉しかったよ。
昔、所属していた山岳会の後輩が青森に仕事で来ていて、久しぶりに会った。
危なかった山の経験話で盛り上がるが、ここのご主人が話好きで、話に夢中過ぎて注文したものがなかなか提供されず、2時間半いたけどあまり飲食できなかった。
この頃から青森も気温が上がり、道路から雪が無くなった。
雨の日に地獄沼へスノーシュー履いて見に行く。
こんな日は雪中行軍遭難資料館へ。
当時の衣服を着てみたが、非常に重くて山での行動に適したものではなかった。
夜は念願の餃子屋さんへ。
存在を知ってから随分と年数が経過したが、期待以上に全てが美味かった。
翌日も八甲田ロープウェイは運休で、スノーシューで酸ヶ湯温泉から大岳を目指した。
地獄谷に入るとホワイトアウトで降雪は続く。
左右から雪崩ても視認できず、リスク高すぎて敗退。
のっけ丼を食べに行く。
夕方近いのに、外国人が行列を作っていた。
価格も上がり、ネタも品質が落ちたようだった。
平日はずっと天気が悪く、雪の状況も悪く残念な日々だったが、このような状況が続くことで樹氷が育つのだろう。
これも八甲田と理解して、時を待ちたい。
まだまだ、青森の山旅は続く。
後編へ…
2024-02-19 07:33
八甲田2023 [八甲田]
八甲田は毎年二月のトップシーズンに10日間前後訪れることが常だが、今年はお客様を集客できず中止にした。
しかし、八甲田が未体験の方々を中心に是非行こうという声が集まり、三月第二週末に弾丸ツアーを組むことができた。
とても嬉しい出来事で、参加してくれた四名には感謝しかない。
新幹線とレンタカーで八甲田ロープウェイへ。
しかし、金曜は雨と視界不良でロープウェイは運行中止。
さらに八甲田国際スキー場も臨時休業に…。
こんなことは初めて(涙)
なので視界がある北斜面をハイクアップして足慣らし。
視界不良の森を黙々と歩いていると高倉健になった気がする。
青森の夜は長い。
WBC韓国戦を観ながら飲む。
酒が美味いので長くなるのは仕方ない。
刺身も美味いし…。
土曜は快晴。
ロープウェイ始発で上がる。
しかし、昨日の雨でガチガチの氷で歩くことすら難しい。
他のルートでは滑落事故があったらしい。
緩み待ちしてから南斜面を探りながら滑る。
まだまだ硬いけど、時間とともに安全に滑れるように緩んできた。
できたばかりのフィルムクラストが最高に気持ち良かった。
滑るタイミングが重要!
天空の楽園「毛無岱」でゆっくりランチタイム。
厳冬期にはとてもできない贅沢な時間だ。
もちろん、酸ヶ湯温泉も!
夜は青森ローカルな寿司を楽しむ。
ウニ巻物が特に美味かった。
富山とはまた違った旨さだな!
日曜は朝からザラメ。
カモシカを一本やってから、試乗会へ。
RMUの太板借りて、全面ザラメを滑る。
いつも我々スキーチームがお世話になってるOKさんも合流。
RMUのグラフィックは綺麗だ。
最後はいつものラーメンで〆る。
味噌カレー牛乳バターコーンラーメン…。
二泊三日の弾丸ツアーだったが、やはり今年も八甲田に来れて良かった。
すっかり春になり、八甲田名物の白い粉を浴びることはできなかったけど、アイスバーン、フィルムクラスト、ナイスザラメといろいろな雪を味わうことができて、皆さん経験値が上がったことと思う。
パウダーばかり追いかけて、パウダーじゃなきゃハズレみたいな雰囲気はどうなんだろう。
今や、冬の山でも雨は降るし、気温も異常な高さになることがあり得る。
自然相手のスキーを嗜むためには、パウダー以外も楽しめるようにしたい。
とはいえ、来冬は八甲田らしい深いパウダー、岩木山のドライパウダーも楽しみにまた青森へ帰って来ようと皆で約束した。
2023-03-13 14:29
ここに来れて良かった [八甲田]
東北を転戦しながら八甲田へ。
二月は北東北へ向かうことが好きだ。
雪、地形、風、雰囲気、食、素朴な人々など魅力は尽きない。
参加していただいた方、参加したかったけど叶わなかった方、縁が切れてしまった方…。
来シーズンこそは、たくさんの方々と笑顔で向かいたいと思う。
今シーズンは中止にしようかと思ったけど、やはり来て良かった。
新たな発見や学ぶことがあり、他へ逃げていたらその機会を失くすことになっていたのだ。
次に繋がるよう一層精進して行きたい。
青森へ気持ちよく来られる世の中になりますように!
2022-02-21 06:32
八甲田終了 [八甲田]
八甲田のスキーも終わり、新幹線に乗りました。
初日に山頂ロープウェイで上がって滑った感じだと、今シーズンは雪少ないなと感じましたが、毎日降るわ降るわであっという間に4m超えました。
しかしながら、アクシデントもあって一寸先は闇を味わう旅にもなりました。
来シーズンも八甲田でパウダーを味わうことができますように!
2019-02-14 16:37