最高だった日 [北アルプス]
唐松岳から見る剱岳は均整が取れている。
以前は剱沢から唐松頂上山荘の灯と唐松岳の影を眺めながら、長い一日の始まりを感じていた。
さて、平日の午後、ゴンドラとリフト2本乗り継いで、八方池山荘へ。
登山シューズで上がるのは新鮮だ。
クラックと鹿島槍ヶ岳は春の風景。
お風呂も入れて、楽しく前夜祭を送って、白馬の夜景が綺麗だった。
翌朝は5時30分に出発。
しばらくは視界不良だったが、八方池が近くなると雲海の上に峰々が突然現れて感動的だった。
左右に名峰を眺めながら、標高を上げて行く。
不帰Ⅲ峰A尾根からC尾根。
いろいろあったことを思い出す。
不帰II峰とI峰尾根。
まだまだ経験不足の頃に雪崩くらって散々だった。
最近はあまり登る人もいないんだろうか。
そういう自分も行かなくなって20年以上が過ぎてしまった。
昔はもっと雪がベッタリ付いていたな。
八方尾根が終わると剱岳が目前に。
最後に真打が現れる。
無風快晴で雪はたっぷりあって、360度の大展望。
登山者にとって、これ以上は求められない山頂。
もう山なんか見たくもない日もあるけど、こんな景色に巡り会える日があるから、山岳ガイドを続けていられるのだ。
感動を共有いただいた皆様に感謝申し上げます。
2024-04-13 06:28