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HH錫杖岳 [ハイグレードハイキング]

週末は錫杖岳へ。
とある温泉旅館に前泊。
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中尾高原は紅葉が見事だった。
ちなみにこの写真は盛ってません(笑)
 
翌朝はクリア谷に沿って、錫杖沢へ。
通い慣れた道もいつ以来だったか。
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最後に注文をガイドしてから10年ぶりに来た。
テントサイトも変わらず、火照った身体に冷たいシャワーを浴びてた滝もなにも変わっていなかった。
今回は前衛壁を登りに来たのではなく、ピークハントへ。
 
変わったと言えば、ピンクテープが凄く増えた。
入山者が増えたのだろうか。
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沢を登り、薮を漕ぐが、ずっと好天が続いているので岩はカラカラ。
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熊笹に一筋のトレースライン。
濡れていたら修羅場だが、快適。
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コルを過ぎたら、ジャングルジム。
北面には雪も残り寒い。
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錫杖が用意された看板。
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すぐ上には、ピッケルピークもある。
山頂は360度の大展望台。
ジャンダルムを中心とした槍穂高の稜線が目の前にある、これ以上ない絶景地。
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帰りに前衛壁を見たら、注文、左方カンテ、北沢フェース周辺に多くのクライマーが張り付いている。
 
もうここをガイドすることはできないけど、目の前でこんな壁を見せられるとまた登ってみたいなと強く思う。
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紅葉が見事な登山道を降っていると、実に清々しい。
 
やはり、錫杖岳のベストシーズンは11月。
この凄い景色をクライマーじゃない方にも見せたい。
来年も錫杖岳でのハイグレードハイキングを企画します♪

槍穂の秘境「黄金平」へ [北アルプス]

槍と穂高の東面に位置する横尾本谷から右俣。通称「黄金平」から氷河公園への静粛な山旅。
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沢を渡渉、高巻き、ヘツリ、など自分でルートを選びながらの登山ほど楽しいものはない。
他人の足跡を単に追いかける登山、スマホを手にアプリの軌跡を追いかける登山とは一線を画し、現場で判断を積み重ねながら登るバリエーションルートは登山本来の楽しみが味わえ、登山力を鍛えてくれる。
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初日に上高地で集合。
観光客が多いが、登山者は少ない。
外国人比率はかなり高めに感じた。
少しずつ、コロナ禍以前に戻って来ているのだろうか。
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イロハモミジでしょうか…。
綺麗だった。
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横尾山荘泊はかなり久しぶり。
山田社長とは同世代。
晩秋でもあり、山荘は空いていて、ゆっくりお風呂に入って寛がせていただいた。
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翌朝は屏風岩を眺めながら、横尾本谷を進む。
中央壁から右岩壁を過ぎた頃に明るくなってきた。
屏風岩を登る人から眺める人に変わったが、時の流れには従うのみ。
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本谷橋を過ぎた頃には、雨が降り出し、標高の高い場所は雪がチラついている模様。
しかし、すぐに雨は止んでくれるだろう。
本谷は涸沢と分かれ、更に右俣へ。
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岩を登ったり、渡渉したり、踏み跡を辿ったり、高巻いたり、ヘツったり、ロープを出したり、選択肢は豊富だ。
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時々映える赤に癒される。
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そして、屏風最低コルと同じ高さまで来ると黄金平はいきなり現れる。
曇天のおかげで光に乏しく、輝く黄金ではないが、これはこれで美しい。
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横尾尾根の終了点が見えて来た。
さて、どこから上がろうか。
今回のメンバーの力量、天候、風、時間、草の濡れ具合、ガレの様子、落石のリスク…様々な視点から判断することがバリエーションでは必要。
人の足跡を単に追いかけてはならない。
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背景は前穂北尾根と北穂高岳。
 
雨で草がかなり濡れていたので、コルに近いトラバースラインは取らずに、岩場の凹角ラインを登り、稜線に抜けた。
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抜けた瞬間に、雲間から槍が顔を出してくれた。
時間が早いので南岳へとも考えたが、風が冷たいので、氷河公園へ。
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天狗池は風もあり、槍も雲に隠れがちで逆さ槍は判然とせず。
 
槍沢を降りだしたら、ようやく単独登山者とすれ違う。
日曜なのに、10月下旬ともなると大人気エリアも静粛で贅沢だ。
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昼過ぎに槍沢ロッジに着いたので、ラーメンを頼んだ。
熱々の和風醤油ラーメンは、冷えた身体を温めるには充分過ぎる。
 
槍沢ロッジも空いていて、昼寝して、お風呂に入って、夕食後には。
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美味しいワインで乾杯。
ゆっくり爆睡。
 
山小屋でゆっくり朝食をいただくのは、今シーズン初めてかも。
 
明るくなってから見た、上部の山々は真っ白。
随分と雪が積もったようだ。
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昨日、真っ黒だった屏風岩東壁も白く化粧をしていた。
青白ハング帯には全く雪は付着しておらず、その傾斜の強さを物語っている。
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横尾から上高地への退屈な道も雪の匂いがすると楽しい。
 
しかし、寒い。
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こんなに寒いのに、お客様が徳澤園で
名物コーヒーソフトを買ってくれた(笑)
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上高地へ戻り、楽しかった三日間は無事終了。
 
静粛な穂高をたっぷりと楽しむことができた。
晩秋には、敢えて山頂を踏まない山行も良いものだ。
 
今日は剱立山も雪がたっぷり降ったようだ。
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天狗様から送られてきたLINEには驚いた!
一気に冬バージョンのスイッチが入った。

剱岳へのチャレンジ [北陸]

令和4年10月18日、無事に還暦を迎えました。
60年間で数多くの皆様に御世話になり、感謝の念に堪えません。
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気持も新たに益々、山岳ガイド業に邁進したいと思います。
自分の価値観と責任において、より良いガイドを提供し続けます。
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来夏、剱岳を登りたいという夢を実現するためにトレーニング山行を依頼された。
まずは岩場鎖場を体験していただく。
富山の方々なので、選んだ場所は鳶岩。
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スリッピーな梯子坂を降りて、沢を渡渉する。
ここの沢水はとても綺麗だ。
 
ヌルヌルの「カニのヨコバイ」からロープを結ぶ。
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鳶岩はホールド、スタンス豊富で登りやすい。
初めての岩場体験に適していると思う。
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鎖場はとても長く、紅葉も綺麗で楽しい。
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鳶岩の天辺に立っていただく。
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眼下には大沼が美しい。
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あとはこちらへ縦走。
 
秋晴の下、気持良く岩場鎖場を体験できたのではないだろうか。

剱岳に憧れて、登りたいけど、自信がなくて、事前に講習を受けたいという依頼は大歓迎。
剱岳のこと…事前のトレーニングや適した装備、ルート状況、気象条件などをお伝えして、しっかり準備して望んでいただきたい。 夏の剱岳別山尾根ガイド依頼の多くは、事前にメールのやり取りで登山実績を伺ってお客様の体力・技術・経験を計り、同じようなレベルのお客様を組み合わせてガイドスケジュールを作成し、登ってしまえば残念ながら、それで関係性は終わり。(まるでスタンプラリーのお手伝いのようで少し寂しいというのが私の本音)

もっと、剱岳のことを事前に知って登っていただけたら、感動も深まるのにと勝手ながら思う。

だから、剱岳登山の準備段階からご一緒できることはガイドとしてとても嬉しいこと。
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YouTubeやテレビに出てくる情報は、一本橋やタテバイ、ヨコバイなどが危険箇所としてクローズアップされるが、ホントの危険は別な箇所にあるのではないだろうか。

山は正しく恐れたいものだ。
 
来夏の剱岳ガイドの予約もたくさん入って来た。
60歳になっても、益々成長して頑張らないと!

伊藤新道38.4kmの山旅 [沢]

秋晴れ続いた週末、三俣山荘営業最終日に伊藤新道へ。
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この地に精通した検見崎ガイドとのコラボツアーで計画。
水量や水温を始めとするコンディションにより難易度が大きく変化する伊藤新道は、この場の経験を数多く積んだガイドの存在が無ければ安全は保てないし、快適なガイドは成立しない。
 
初日は高瀬ダムから晴嵐荘へ。
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最後は吊橋を渡って、到着。(写真は検見崎ガイドのバックショット)
 
湯俣へは、冬季とGWに硫黄尾根と末端からの北鎌尾根を登りに来て以来20数年ぶりで、全く様子が変わっていた。
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こんな看板も覚えがない。
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水量チェックを兼ねて湯噴丘へ。
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還暦を迎えるにあたり、髪を切りすぎて微妙な頭になってしまった。
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晴嵐荘の夕食も湯噴丘カレーでビックリ(笑)
美味しくて、珍しくお代わりしてしまった。
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翌朝はいよいよ伊藤新道へ。
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渡渉、ヘツリの繰り返しだが水量と水勢を判断しながら行動は変わる。
沢は生き物なので、その日その時の相手次第だ。
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核心部のひとつ「ガンダム岩」
親交あった佐藤英明氏が昨年遭難した場所に手を合わせることも今回の目的のひとつ。
偶然、線香を手向けていた方に詳しい事故状況を教えてもらった。
 
私もなんの予備知識も持たなければ、同じラインを辿ったかもしれない。
 
今回は簡単に下から回り込む事ができたが、初見で水の流れが止まるポイントを見出すのは相当困難だと思う。
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水は冷たいけど…。
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半ズボンの変態ガイドと遭遇したが、暑いと話していた(笑)
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伊藤新道の絶景に、とにかく全員が楽しそう!
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引き返す勇気のペイントは薄くなっていた。
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快晴が約束された一日はのんびりと進むのが贅沢。
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だんだん、上流に近づくと景色も変わる。
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全員集合!
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熱水変質で赤茶けた花崗岩が綺麗。
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検見崎ガイドお勧めの絶景スポットに寄ってから、いよいよ伊藤新道の尾根筋に入る。
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槍ヶ岳がこれほどまでに美しいポイントはあるだろうか。
剱岳こそ唯一無二のKINGだと思っていたが、槍ヶ岳の存在感は別格だ。
硫黄尾根は二度と行かないが、北鎌尾根はまたガイドしたいかも。(引退宣言したけど)
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あー!
終わってしまった!
寂しい!
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三俣山荘営業最終日パーティに混ぜてもらった。
奥様、ベッピンさんでした。
 
さて、下山日はブナ立尾根へのロングルート。
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山頂など興味もなく、ひたすら疲れないようにペースを保って歩き続ける。
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しかし、この日は朝焼けが凄かった。
思わず撮影タイムを作ってしまった(笑)
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水晶岳の山肌が輝く!
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多くの人は富士山を探すが、私は剱岳を探してしまう性。
この写真から剱岳を見つけられる人は通だね。
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雷鳥も挨拶に来てくれた!

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野口五郎を過ぎて、烏帽子小屋へ。
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ランチは、三俣山荘の娘さん(小学校四年生)が作ってくれた手作りドラ焼き。
凄く美味しくて元気が出た!
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随分昔の冬、ここの避難小屋に泊まったことがある。
吹雪の中、入り口を掘り出したら扉が閉まらなくなり一晩中苦労した。
翌日、ルートロストして沢の中で何晩かビバークして、ようやく高瀬ダム付近のトンネル上から空中懸垂で道路に降りて全員生還。
あの時のメンバー4名のうち、まだ生きているのは私だけ。
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そんなことを思い返しながら、高瀬ダムへ下降。
無雪期のブナ立尾根は初めてだが、良く整備されている。
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対岸には唐沢岳。
幕岩に通った時期が懐かしい。
登れなかった心残りのルートもあり。
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ヤマレコを見たら38.4km。
みんな良く歩いたな!

夢と浪漫 伊藤新道 - 2022年10月14日 [登山・山行記録] - ヤマレコ https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4787992.html

北アルプスの「ラストフロンティア」伊藤新道は、渓谷美、槍ヶ岳の絶景、静粛な原生林から成り立つ冒険性の高いルートとして魅力に溢れていた。
 
この地に精通したガイドと、良いタイミングで訪れたなら、この北アルプス最後の秘境ルートを良き想い出とすることができるだろう。

秋は低山の季節 [ハイグレードハイキング]

三連休が明けたら、秋晴れの周期に入ったようだ。
しかし、糸魚川駅に着いたら雨。
能生に移動したら雨も上がり、権現岳へ。
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登山口から苔と濡れた岩の急登で、残置ロープと針金多数。
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この日が誕生日のお客様は、胎内潜りで誕生の瞬間を再現(笑)
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白山権現でお参り。
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紅葉が綺麗だ。
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冬のホームゲレンデであるシャルマンが見える。
早くオープンしないかなあー。
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残念ながら、ほぼ視界なし。
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滑る岩と苔で危険箇所はロープ確保しながら下降。
再び胎内潜る。
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壮絶な下山でウェアはドロドロ。
想い出に残る充実した誕生日になったようだ。
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お疲れ様でした!
 
そして翌日は、金太郎伝説の大姥山へ。
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なるほど…。
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神社で安全登山を祈願してから入山。
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鎖場が9箇所もあって、遊園地のようだ。
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落ちたらヤバい場所もあるので、ロープは付けた!
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大穴へ立ち寄り。
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金太郎が住居にしてたそうな。
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山頂は素晴らしい景色。
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ご夫妻が70歳の時にガイドした槍ヶ岳北鎌尾根が見えて感激!
もう、あれから7年か…。
 
鎖場が大好きなので、往路を同下降することに。
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鎖を固定した杭は浮いているのが沢山あるので信頼できない。
 
この二日間は、長い年月をご一緒させていただいているお客様四名をガイドした。
 
20年も一緒に登って来たから、想い出は数知れず。
 
まだまだ、これからもドラマは永遠に続くことでしょう!

馬場島から剱詣へ [剱立山]

スポーツの日が絡んだ三連休は、穂高バリエーションに行く予定だったが、山小屋予約争奪戦に敗れ、更に降雪予報などの関係により、標高を下げた山へ。
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馬場島荘に宿泊しての中級山岳登山に変更した。
 
土曜は大熊山へ。
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被写体に入りきらないドデカい杉が散乱している。
 
強弱を繰り返す雨に濡れながら、ひたすら急登に耐える。
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着いた先は綺麗な草原。
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その先に大熊山の山頂はある。
ここは剱岳の眺望が有名だが、もちろん何にも見えない。
また、残雪期に来てね!
元々、積雪期にのみ登られる山だったが、近年夏道が開かれた。
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なので、降雨時にはかなり厳しい山となる。
ほとんど沢登り状態で、お客様は修行と言っていたが、私は楽しく充実した山だった(笑)
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馬場島荘で遅めのランチ。
池田さんの蕎麦は安定した美味さ。
氷雨で冷え切った身体にも、冷たい蕎麦は美味かった。
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特製キャラメルプリンも美味かった!
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風呂に入ってから、夕食は手作りハンバーグがメイン。
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〆はおろし蕎麦でお腹いっぱい。
 
池田さんの楽しい話を聞きながら、馬場島荘の夜は更ける。
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翌朝は、雨も上がり暖かな日和。
目指すは、ここも急登の名所クズバ山。
10数年前、初めて来た時はなかなか壮絶な山だったが、年々人気も出て登山道は随分安定したように思う。
元々、ここも残雪期に登られる山だった。
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急登の連続で高度を上げると剱岳が見えてくる。
標高2800m以上に薄く雪が載っている。
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立山は更に降雪量があったようだ。
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年末年始は来れそうもないけど、来シーズンも剱岳に登らせて欲しいと心で願う。
 
人生はなにがあるかわからない。
 
突然、山岳会仲間の訃報があり、この日がお別れ会だったが顔も出せず心残り。
そして、自分の身にも禍害が降りかかり…。
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一寸先は闇。
明日は明日の風が吹く。
 
下山時、頭に尖った枝が刺さり流血。
泣くな!集中しろと言うこと。
山は厳しい。
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馬場島荘に帰って、頭に付いた血を風呂で流して、温かい月見蕎麦を戴いた。
私は黄身を途中まで潰さずに、後半に箸を入れて掻き混ぜる。
月の明かりが闇夜に消えてしまうのが寂しいから…。

剱岳シーズンアウト [剱立山]

早月尾根のガイドを終えて、翌日は反対側の登山口へ。
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四日ぶりに戻ったら、紅葉がかなり見頃になっていた。
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剱御前小舎の風は冷たく、早々に剱沢へ。
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剱岳はいつ降雪があってもおかしくない雰囲気。
 
剣山荘で一泊して、剱岳を目指す。
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天候的に午前中には登山を終えておく必要があるので、暗いうちにできるだけ距離を稼いでおきたい。
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鹿島槍ヶ岳が紅く染まれば夜明けは近い。
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寒風の中、ほぼ無人の別山尾根を楽しむことができたようだ。
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長年の夢。
剱岳に憧れてはみたけれど、自信がなくて…怖くて…。
今春、私と知り合い、トレーニング山行をご一緒してくれたお客様。
今シーズン最後に、このような登頂のお手伝いができたことは何よりも嬉しい。
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登頂に浮かれず、下山も慎重に丁寧に。
剣山荘に帰って、ようやく握手。
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今シーズンもお世話になった剣山荘。
天候が不安定で、急に宿泊予約日を変更したり、キャンセルしても温かく対応していただいた。
スタッフは常に笑顔で明るく元気な子ばかりで、こちらも沢山の元気をいただいた。
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帰路、この日で剣山荘スタッフ業務を終えて下山するスタッフと記念撮影。
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疲れて足が動かないお客様と時間をかけて雷鳥荘へ。
近くに見えるのに、なかなか着かない。
温泉、生ビール、ピザ、枝豆…全ての欲求を満たして爆睡。
 
夕食はあまり記憶がない。
夜は雨音が激しくなったようだ。
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今シーズンも雷鳥荘に大変お世話になりました。
雪が降ったら、また戻って参ります。
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翌朝には雨は上がったが、季節は大きく変化したようだ。
これから冬に向かって加速していくのだろう。
 
これで、今シーズンの剱岳ガイドは全て終わった。
 
素晴らしいお客様方に恵まれ、楽しいシーズンを過ごせたことに感謝し、今は疲れた身体をゆっくり休めて、追々今シーズンの反省をしたいと思う。
 
晩秋は高度を下げた山をガイドしながら、雪の準備をすることにしよう!

錦繍 剱岳早月尾根 [剱立山]

10月を迎えて。秋も深まるかと思ったら、まだまだ暑い日が続く。
しかし、紅葉はなかなか綺麗だった。
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ジャンダルムから降りて、剱岳早月尾根へ。
早月小屋に泊まり、ピストン。
 
馬場島は満車で、馬場島荘の特別駐車場に停める。
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この碑からスタート。
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巨大立山杉の前で。
ヤマレコの手縫いは「剱岳」
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途中でエミヘイとすれ違い、妙なポーズで記念撮影。
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早月小屋周辺は綺麗だった。
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親分とも久しぶりに同宿。
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早月小屋からは富山側の夕焼けが素晴らしい。
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食後は久しぶりに語り合いながら一献。
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翌朝は4時半にスタート。
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秋晴の中、急登を頑張る。
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一点の雲もない紺碧の空に浮かぶ分岐看板。
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山頂は大混雑だが、こんな完璧な天気では仕方ないよね(笑)
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今シーズンは何回目の山頂か忘れたけど、まだまだ頑張ろう。
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登山者多く、すれ違いに時間はかかるけど、錦繍を眺めながらの下山は、この時期の早月尾根ならでは。
 
剱岳を別山尾根だけで終わらせることは、実に勿体ない。
是非、様々なルートを経験して欲しいものだ。
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早月小屋スタッフ達と伝蔵Tシャツで記念撮影。
今シーズンもお世話になり、ありがとうございました。
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来年は久しぶりに小窓尾根にも行ってみよう。
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長く苦しい下山を終えて。
「試練と憧れ」まさに!
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楽しみは池田名人の蕎麦!
これを楽しみに早月尾根の下山を頑張るのだ。
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今回も馬場島荘にお世話になりました。
 
毎秋定番の早月尾根を満喫する剱岳ガイド、今回は大成功。
素晴らしい天候と出逢った人々、美味しい食事と旨い酒。
剱岳はやはり特別で最高の場所だ。

剱岳早月尾根 - 2022年10月01日 [登山・山行記録] - ヤマレコ https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4745775.html