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馬場島から剱詣へ [剱立山]

スポーツの日が絡んだ三連休は、穂高バリエーションに行く予定だったが、山小屋予約争奪戦に敗れ、更に降雪予報などの関係により、標高を下げた山へ。
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馬場島荘に宿泊しての中級山岳登山に変更した。
 
土曜は大熊山へ。
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被写体に入りきらないドデカい杉が散乱している。
 
強弱を繰り返す雨に濡れながら、ひたすら急登に耐える。
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着いた先は綺麗な草原。
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その先に大熊山の山頂はある。
ここは剱岳の眺望が有名だが、もちろん何にも見えない。
また、残雪期に来てね!
元々、積雪期にのみ登られる山だったが、近年夏道が開かれた。
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なので、降雨時にはかなり厳しい山となる。
ほとんど沢登り状態で、お客様は修行と言っていたが、私は楽しく充実した山だった(笑)
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馬場島荘で遅めのランチ。
池田さんの蕎麦は安定した美味さ。
氷雨で冷え切った身体にも、冷たい蕎麦は美味かった。
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特製キャラメルプリンも美味かった!
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風呂に入ってから、夕食は手作りハンバーグがメイン。
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〆はおろし蕎麦でお腹いっぱい。
 
池田さんの楽しい話を聞きながら、馬場島荘の夜は更ける。
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翌朝は、雨も上がり暖かな日和。
目指すは、ここも急登の名所クズバ山。
10数年前、初めて来た時はなかなか壮絶な山だったが、年々人気も出て登山道は随分安定したように思う。
元々、ここも残雪期に登られる山だった。
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急登の連続で高度を上げると剱岳が見えてくる。
標高2800m以上に薄く雪が載っている。
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立山は更に降雪量があったようだ。
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年末年始は来れそうもないけど、来シーズンも剱岳に登らせて欲しいと心で願う。
 
人生はなにがあるかわからない。
 
突然、山岳会仲間の訃報があり、この日がお別れ会だったが顔も出せず心残り。
そして、自分の身にも禍害が降りかかり…。
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一寸先は闇。
明日は明日の風が吹く。
 
下山時、頭に尖った枝が刺さり流血。
泣くな!集中しろと言うこと。
山は厳しい。
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馬場島荘に帰って、頭に付いた血を風呂で流して、温かい月見蕎麦を戴いた。
私は黄身を途中まで潰さずに、後半に箸を入れて掻き混ぜる。
月の明かりが闇夜に消えてしまうのが寂しいから…。