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梅雨走る [Guide]

梅雨前線の位置を眺めながら、ガイドスケジュールを考える時期が来たようだ。
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悪天候の日は潔く山は諦めて、自分のために時間を使う。
 
こういう時期は自然のリズムに合わせて、ガイドスケジュールを柔軟に変更する。
 
そのことを理解していただける参加者の皆様に有り難く思う日々だ。
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この日は鉾ヶ岳へ西面から入山する予定だったが、予想外に雨は収まらず、風下側の登山口に移動した。
 
まだ登山道整備はなされていないので、薮を掻き分けながら進む。
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洞窟を潜ったり。
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岩に挟まれたり。
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権現岳に到着。

暑くてサウナのようだった。
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火打の下にシャルマンが見えたが、すっかり雪は皆無で、パウダーを滑っていた時が遥か昔のように思えた。
 
そして、ラスト立山へ。

この日しかないという素晴らしい日を選んで、お客様に仕事を休んでもらい上がって来た。
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観光客はいても、登山者や滑り手はほぼいない静かな立山。
 
気温が下がる予報だったが思いの外、雪は緩んでくれた。
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浄土山北面を気持ち良く滑ってから、山崎カールを詰める。
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ローソク岩の上から社務所裏まで雪は繋がっていた。
しかし、クラックや落石が多数あるので、下から詰めて危険箇所を確認しておいて良かった。
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ローソク岩の上から剱岳を拝む。
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暑くてTシャツが気持ちいい季節だ。
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今季一番のザラメを立山の一番高い場所からドロップ。
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シーズンを終えるに相応しい会心の一本となった。
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やはり、立山は裏切らない。
 
立山オープン日とクローズ日に必ず参加してくれるお客様も大満足でシーズンアウトしてくれて嬉しかった。
 
立山から素晴らしいプレゼントをいただいたので、これ以上求めるものは何もない。
これ以上を求めたらバチが当たるので、板を仕舞う決心が付いた。
 
梅雨前線が活発になる前日に予定を前倒しして、乗鞍岳へ。
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乗鞍岳を登山靴で登るのは初めてだ。
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長いお付き合いの御夫妻とゆっくり歩く。
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槍から穂高の稜線が見えたら、ご一緒した北鎌尾根や北尾根の懐かしい話になる。
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ハロは天候下り坂のサインとも言われるが、この日は大丈夫だ。
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誰もいない山頂。
 
3000mを越えたのは久しぶりらしい。
剱岳は2999だから。
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権現池も水面が見えて来た。
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ゆっくり下山する我々を雷鳥が見送ってくれている。
 
この翌日は各地で避難指示が出るレベルの大雨となり、かなりの被害も出たようだ。
自然災害は人の都合には合わせてくれない。
こちらが合わせるしかないのだ。
 
どんな大雨も必ず止むので、タイミングを間違えないことだ。

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