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春から夏にかけて [Guide]

GWが明けると、少しずつ雪の上に立つ時間も減る。

そうなると乾いた岩が楽しみだ。
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夏の目標を定めたお客様方と岩稜トレーニング。
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クライミングルートを辿り、巻道の残置は使わずに全て強点を直登することで良いトレーニングとなる。
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山頂まで歩いて、再び同ルート下降。
きっと夏は良い想い出を共有できると確信した。

小川山へ。
 
ここでクライミング講習をやるのは、何年ぶりだか記憶を辿れないほど。
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なので、ガマスラブへ。
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日帰りなので、ただ本数を登るだけに終始して申し訳なかった。
 
やはりここへ来るなら泊まり込んで、じっくり時間掛けてやりたいと思う。
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初めてクライミングを体験した方は人生観に変化があるかもしれないぞ。
 
雪山登山で針ノ木岳へ。
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天気予報はとても悪かったけど、天気図と現場の空気感から判断して、登って帰って来る時間はあると考えた。
 
マヤクボ沢からのショートカットは、前回よりも大幅に薮が濃くなり、遠回りだが峠に上がった。
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針ノ木小屋に着いた瞬間に、悪天候へ変わるサインが出た。
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ここで山頂は諦めて、針ノ木峠で下降準備。
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下降ルートは一瞬にして、白い世界に。

一時間後には雨が降り出し、扇沢に着く頃には本降りに変わった。
途中下山を早めに判断して良かったのだろう。

翌日のガイドは前々日に中止決定していたので、富山へ帰る。
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富山を出発した日の早朝は気温が5℃で、昼間の長野は30℃。
小川山も季節外れの暑さ。
針ノ木峠では雪の中で雨に降られ、日々のガイドは体調管理が難しい。

春から夏にかけては、気温の変化が激しく体調を崩しやすい季節。
 
錆び付いた体温調節機能を復活させることが大切。

外気に触れて気温に慣らし、運動して汗をかき、自律神経を高めて夏に向けた身体を作らなければならない。

天狗様 [剱立山]

GW最終日に天狗平山荘へ。
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クリームソーダとアニキは元気で良かった(笑)

立山周辺には雪がある時期しか行けない場所がある。
 
国見岳もそのひとつ。
山頂からは剱岳が均整が取れた形で見えて、方向変えれば大日三山、立山三山、薬師岳の展望が素晴らしい。
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岩峅寺、芦峅寺、両方の雄山神社に参拝してから天狗平山荘へ上がる。
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剱岳を眺めるには絶好のポイントへ案内。
 
雷鳥もいて、一緒に剱岳を眺めた。
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ホッピーでハッピー!
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夕食はいつも最高に美味しい。
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夜は井上尚弥を応援。

拳史に残る凄い勝負だった。
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翌朝は元気が出る食事をいただいてから、国見岳へ向かう。
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予報ほど悪い天候ではなく、雨も止んだのでスノーシューを履いて頑張る。

ほどほどに視界もあって、皆様初めての雪山歩きを楽しんでいただいた。

しかし、風が強くなり、雨も本格化する前に下山開始。
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天狗ラーメンで温まる。
 
雨が本格化したので、室堂自然保護センターへ。
そして、雪の大谷ウォーク。
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2泊目の夕食も焼肉が美味しかった。
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朝食を終えてから下山。
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天狗様、ありがとうございました。
 
カルデラ博物館をご案内してから。
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富山の美味しい鮨を食べていただき解散。
 
天気には恵まれなかったが、GW後の静かな天狗平ライフと雷鳥、残雪と気象条件に合わせて立山と富山を楽しんでいただけた。
 
人に自慢するための登山などに興味はなく、自分が楽しそうと思える体験を探すお客様方にいろいろ学ばせていただいた良き三日間だった。

剱岳ガイドの始まり [剱立山]

GW後半、遅ればせながら今年最初の剱岳ガイド。
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素晴らしい快晴に恵まれた。 

いや、恵まれすぎて、昇温リスクに恐怖を感じながらの登山であることを覚悟した。
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まず一番心配だったアルペンルートの混雑によるお客様方とのミートができてひと安心。
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暑さと闘いながら、剱御前小舎を目指す。
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お茶目な後輩ガイドと前後しながら。
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久しぶりの剱岳との対面。
 
また、今シーズンも始まった。

シーズン初めての剱岳ガイドはいつだって緊張感で押し潰されそうになる。
何十年やってきても、何百回やってきても、それは変わらない。
今までの知識と経験なんて、この偉大な岳の前ではちっぽけなもので、岩と雪の変化に敏感に反応しなければならず、そこでお客様の命を守るとすれば、より一層謙虚に慎重に考えなければならないと思う。
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剱御前小舎から見る富山平野に光る田圃は、これだけでも見に来る価値は充分にある。
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翌朝は平蔵谷から。
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無風快晴の頂稜。
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待望の剱山頂。

この時期だけは3000m峰。
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最高の剱岳スタートだった。
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三田平からの剱岳。

別山側からの雪庇、破断面に残るブロックには最大の注意が必要。
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雷鳥荘で宿泊してから一旦下山。
 
まずは1回目の剱岳が無事に終わって一段落。
これからは加速する融雪の状況を見極めながら剱岳へ向かいたい。

春のスキーシーズン終盤 [大好きなスキー]

GWは観光地を避けるようにスキーの山へ向かう。
 
少しずつ陽も伸びて、夏に向かっていますね。
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2024春のスキーシーズンもいよいよ終盤戦。
 
針ノ木岳は、デブリ天国からスタート。
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石がコロコロ落ちてるし、春の針ノ木は毎年こんなものと思いつつも、今春はかなり悪いかも。
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落ちたくないトラバースも続く。
 
本流からマヤクボ沢に入り、雪面も綺麗になってきた。
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スタートから標高差1200mを登ると剱立山を見渡せる稜線に出る。
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ここから指呼の距離にある山頂へは、スキーブーツで上がるが…。
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お楽しみのザラメ滑りはあっという間に終わり、すぐにワイルドスキーに変わる。

重たいザラメに、凸凹、デブリトラバースで充実した。
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春は冒険的で楽しい。

終わり良ければ全て好し。
また、一緒に修行へ行きましょう!
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雪なくなる前にスノーボードも楽しむ。
 
そして、山形へ。
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まずは月山へ。
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月山はほとんど登山になるので、今回は山頂へ行かず、姥ヶ岳や金姥の綺麗なバーンを滑る。
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広くて適度な傾斜のザラメが超気持ちいい。
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でも、汚れは凄まじい。
 
これも良い勉強になりますね。
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酒田の超人気店で食べた。
 
さっぱりだけど、コクがあって好みのラーメン。
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そして、山形の怖い人と久村酒場へ。
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やはり、この店は外せない。
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気持ち良くなって、ホテルでゆっくり寝ようと思ったら、トイレの水が流れっぱなしになり、フロントに来てもらって大騒ぎしたが治らず(涙)
 
夜中に何度も水が流れて、うるさくて寝れず苦しい夜を過ごした。
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そして鳥海山。
 
この山を滑ることは、毎春ホントに楽しみだ。

これほど滑りに適した山はなかなかない。
 
鳥海山を滑ることを励みにスキーを生涯現役で継続したいと思う。
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月山スキー場で買った「月山魂」は今どき1500円。
 
私は黄色を購入した。
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山頂が近づくと、風はボーボーで寒くて…雪面はガチガチクラスト。
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寒くて長居は無用。
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そして、鳥海山のビッグバーン。
 
まさに東北のジャイアンツ。
雲海に飛ぶが如く、シーズン終盤にして最高のスキーだった。
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あー、山形と秋田にずっと暮らしたい。
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残念ながら、花立牧場のソフトクリームは定休日。
 
そして、ババヘラは見当たらず。
もういなくなってしまったのかなぁ。
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雪が少ないと嘆きの声を覆して、ザラメ面が整った良き春です。
 
まだまだ、残った雪を探して滑ろうと思います。


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