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真田の里へ [ハイグレードハイキング]

この週末は海谷周辺ガイドの予定だったが、日本海側は気圧の谷の通過で絶望的な天候になりそう。
 
転進先は無難な妙義エリアも考えたが、定番過ぎてあまりにも芸がなく、海谷山塊の代案としては場違いだ。

なので薮岩求めて信州上田へ。
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岩薮好きな登山者が楽しめる山が数多くある上田は新幹線の停車駅でもあり、東京からのアクセスも良い。
 
西の妙義とも言われるが、趣は違う気がする。
 
上田は独鈷山が有名だが、この山にも様々な特徴的な登路がある。
まずはバリエーション入門的な帰望峰から竜王山を経て独鈷山へ。
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沢を跨いで、枯葉ラッセルして苔蒸した岩稜を行く。
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上田の街並みが眼下に見える稜は気持ち良いが寒風がきついアクセント。
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楽しいチムニーから這い上がったりして、アップダウンを繰り返す。
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帰望峰。

ラッペルしてコルに降りて、また登ると。
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竜王山。
 
泥道を下降して、また登ると。
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上田を代表する独鈷山に。
 
夜は…。
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なんとなく惹かれて入ってしまった。
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戦国時代のヒーローを真田幸村をコロッケにしたらしい。

次は猿飛佐助が修行したとされる角間渓谷へ。
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3歩上がって2歩退がる的なズルズルの足場を騙し騙し登ると鬼ヶ城。
 
ここにはなぜか立派な鎖場がある。
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鬼ノ塔。
 
ここはトラロープはあるが、なんとなく嫌な予感がして、スタカットで登った。
 
鬼ノ戸渡のトラロープはフィックス先が支点から外れていた。
何も考えずに荷重したらフリーフォールだ。
 
残置されたロープは絶対疑わなければならない。
 
我々は時間は掛かっても、ラッペルして安全圏に脱出した。
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通過してから看板があったが、先に言ってくれという感じ(笑)
 
その後、ジャンクションピークを超えて、またズルズルの急斜面を上がる。
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薮を超えて雲雀峰に到着。
 
周囲の山々には雪が載っている。
この辺りはまだまだ先に繋げられるスリリングな山が多く、今後も研究してみたいところだ。
 
参加されるお客様方には、この先に何が待っているのだろうというドキドキ感をたくさん楽しんでいただきたい。
そのためには、ガイドする側が足跡を追いかけるだけじゃなくて、常に開拓精神を持たねばならぬと思う。
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下山後は、美味しい信州新そばを食す。
これは「幸村」という名前の3人前の量だが、予想より多くてお客様に手伝ってもらった。
 
上田を出て、上越に入ったら土砂降りの冷たい雨が続く。
冬の足跡が近づいて来た。

日本海側の山は、このまま季節は冬に移り変わるだろう。
今冬もたっぷり雪を楽しめるような気がする。
 
さて、そろそろ冬の準備をしよう!