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剱岳敗退記 [剱立山]

剱岳北方稜線に行って以来、他山域を登っていたので、もう10日も剱岳山頂を踏んでいない。
 
10日も剱岳から離れているとなんだか寂しい。
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黄色い絨毯の雷鳥坂を訪れたが、涼しくて気持ちいい。

9/20からは、しばらく各社悪天候予報で統一しているが、9/21早朝にチャンスありと思い、剱岳ガイドを催行した。
おそらく、雨は降らず、風は強いけど対応できるはずだと考えた。
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いつも一番速く染まる板屋楓は少し枯れ気味。
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その辺りには、太った雷鳥だらけ。
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良く食べてるから^_^
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剱岳は隠れているが、久しぶりの風景が懐かしい。
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剣山荘に着いたら、シャワー浴びて生ビールをいただく。
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今夏の剣山荘女性スタッフ達も、下山時期が近づき、この日でお別れになる皆様と一人づつ記念撮影をする。
 
毎夏のことだが、なぜ剣山荘には神対応ができる素晴らしい娘達が集まるのだろうか。
類は友を呼ぶということなのだろう。
 
剱岳という厳しい山の麓で日々癒しを与えてくれて、ありがとう♪
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翌朝は出発しようとしたら予想していない雨が降り出し、しばらく待機してから5時近くになって出発。
 
湿った温かい空気感に、気持ち悪さを感じる。
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一服剱からの前剱。
 
強風は覚悟していたが、濡れた岩に慣れていないお客様方だったのでスピードが上がらず、山頂を諦めて敗退することにした。
 
無理して登ってしまったら、下山時は地獄を見ることになるのは間違いないと説明した。
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灯が眩しい剣山荘に戻る。
 
室堂へ帰る途中の別山乗越では身体が持ち上がるほどの強風が吹く。
 
やはり、時間経過と共に状況は悪化した。
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雷鳥沢の黄色は更に進んだようだ。
 
残念ながら、来夏のリベンジを誓って立山駅で解散。
 
今シーズン初めての別山尾根敗退だった。
天気の読み間違えかもしれないけど、一瞬の登れるチャンスを掴んできた経験をうまく活かすことができなかった。
 
コンディションと力量が合わない中で無理することは良い結果には繋がらない。

山岳ガイドという仕事はつくづく簡単ではないと改めて感じる。

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