SSブログ

雨との駆け引き [剱立山]

大雨警戒と連日ニュースで脅かされた週末。
IMG_8283.jpeg
久しぶりに大日小屋へ宿泊し、連山縦走して称名滝へ降りる剱岳展望旅を楽しみに予定していた。
行動する時間を考慮しながら、なんとか行けるかなと思っていた。

しかし、出発前のミーティングで、室堂に上がることを諦めて馬場島荘へ。
IMG_8278.jpeg
池田さんの蕎麦を食べながら様子見。
馬場島荘も宿泊客はゼロだそう。
 
有志で馬場島から伊折橋までランニングしてからの滝巡り。
A1552B4E-FCD6-4438-87C9-3198D9D6561A-274-0000000716031949.jpeg
笠取滝は立派だ。
 
まま子滝は歩道崩落して通行止め。
私だけ代表して滝まで様子を見て来たが、かなり危ない状態なので、クライマー以外は絶対通行は止めるべき。
IMG_8297.jpeg
夜はえび寿司へ。
急遽行ったので満席だったが、特別席をご用意していただいた。
IMG_8298.jpeg
空いて来たらカウンターに移動して、ラストスパート♪
 
皆様、大満足!
 
翌日も雨が降ったり止んだりで隙間を縫って来拝山へ。
IMG_8308.jpeg
低山だと気を抜いて歩いていると痛い目に遭うのが山の怖さ。
海外の高峰、剱岳バリエーション、冬剱を多数経験している方でも、枝に頭をぶつけて流血するのだ。
IMG_8312.jpeg
山頂はサウナ状態!
 
遠くに見える大日岳方面は、称名滝は見えているが大日岳は黒い雲の中だが、行けば何とかなったかなぁと思う。
 
リスクマネジメントと良く言うが、リスクを乗り越える行為が登山であり、あらゆる経験を積み重ねる事で登山者はリスクをコントロールできるようになるわけだ。
 
今回の参加者は冬山も海外の高峰も多数経験している方々だったので、夏本番を迎える前の身体慣らしに風雨の大日縦走をやっておけば良かったかなぁと少し後悔した。
IMG_8325.jpeg
翌日はお客様、入れ替わり。
沢デビューのおふたり。
一ノ谷の予定だが、不安定な気象状況で昼頃に雷雨が来そうな感じ。
IMG_8331.jpeg
初めての沢登りが一ノ谷なんて最高だ。
IMG_8332.jpeg
標高2000mを超える高度での綺麗なナメが延々と続く。
IMG_8351.jpeg
悪場もなく、ただ気持ちいい。
2CD32E09-9862-4A64-B5A5-B8FE0908D700-1769-000000F93F667AAC.jpeg
赤木沢を思い出す赤い色も眩しい。
 
しかし、案の定急速に気温がガクンと下がり、雷鳴が聞こえて来た。
激しい雨が降り続き、一気に水量も増えたが、落ち着いてやるべきことをやって先を急ぐ。
IMG_8341.jpeg
この滝を越えてしまえば、安全圏に入る。
IMG_8344.jpeg
土砂降りの雨に耐えて、アルペンルートの道路に出た!
 
出たら雨も止んだ。
C5CAF550-E2C1-4C8A-AA92-A5CE8F25763C-1769-0000011C36F6A77C.jpeg
サンダーバードで買ったタラコおにぎりはビシャビシャだけど美味かった。
 
初めての沢登りで、さぞかし恐怖体験だったとは思うが、楽しかったと言ってもらえて良かった。

雨の日に登る山はリスクは増大するが、得られるリターンも大きい。
しかし、自身の能力とのバランスを見誤ってはならない。
IMG_8350.jpeg
帰路の称名滝とハンノキ滝は行きて観た時とは別モノだった。