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縄文杉との出逢い [山旅]

季節は駆け抜けて、いつのまにか10月が始まった。
 
遠路遥々南の島へ。
 
私がとてもお世話になっている某企業幹部研修のガイドとして、屋久島へやって来た。
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今回のミッションは「縄文杉」に到達すること。
この遠くて暗い森の中にある巨大杉に会いに行くのだ。
 
コースタイムで9〜10時間。
 
普段、登山をしていない方々には非常に厳しいテーマだが、誰ひとり欠けることなく完歩させなければならない。
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実は屋久島には割と何度も訪れている。
 
今回は、お仕事が忙しい皆様なので空路での屋久島入り。
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バスに羽根が生えたような小さな飛行機で降り立つ。
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湿度が高い蒸し暑い空気感は、南の果てに来たという気分にさせてくれる。
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屋久杉自然館へ行って、まずは屋久杉について勉強する。
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千尋ノ滝へ。
 
屋久島には有名な瀑布が多数存在する。
 
水量が少ない感じだが、それでもかなりの迫力だ。
左のスラブはプライベートで登りに来たことがある。
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今回の宿は「屋久島いわさきホテル」
初めて泊まったが、温泉も食事もホスピタリティも全てにおいて素晴らしい宿だった。
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もう完璧!
 
翌朝は暗いうちから、荒川登山口をスタート。
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トロッコ道は快調に飛ばして、時間を稼ぐ。
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まだ元気だった頃。
大株歩道に入ったら、予定通り一気にスローダウン(笑)
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ウィルソン株のハート。
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巨大な杉を眺めたり、潜り抜けたりしながら必死に歩く。
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疲れない歩き方をレクチャーしながら登るのだが、普段山に登っていない方々にはそんなことを考える余裕はなく、ただひたすらに足を運ぶだけ。
 
最後は叱咤激励しながら前進するのみ。
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ついに到達した縄文杉。
 
昔は普通に触れたのだが、現在は歩道から眺めるのみ。
原生林にも囲まれて、だんだん見づらいなっている。
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悲願達成の瞬間。
 
実は健脚の登山経験豊富な2名は、別パーティで、淀川から宮之浦岳を経由して来る予定。
 
縄文杉の周りは電波が入るので、ヤマレコで2名の位置を確認して、順調に平岩まで降りたのを見て、我々は先に下山を開始する。
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予想通り、足が棒になり、下山は地獄絵図。
 
かなり時間が掛かった。
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ホテルのお弁当は最高に美味かった!
 
このお弁当で元気復活。
トロッコ道で再び快調なペースに戻る。
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そして感動のゴール。
 
全員無事に帰って来た。
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平内海中温泉に入ってサッパリしてから、ホテルへ帰った。
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美味しいものを食べながらの生ビールは最高!
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2泊3日の屋久島の山旅はお天気にも恵まれて、無事終了。
  
良かった!良かった!
 
私が初めて屋久島に来たのは昭和56年の夏。 
 
もう42年前になるのか。
 
その頃は、まだ縄文杉に触れることができたし、登山者も現在と比較にならないほど少なかった。
 
台風が近づくので、ヤクスギランドから宮之浦岳を登って楠川まで日帰りで走った。
 
屋久島に行くのに、どうしても一眼レフのカメラが欲しくて、母に泣きついてCANON AE-1を買ってもらった。
しかし、台風の雨は酷く、キスリングに入れてタオルに巻いておいたカメラは水没して壊れてしまった。
 
母に申し訳なくて…悔しくて情け無くて、屋久島と聞くと、この出来事を思い出す。

母には言えないので、月賦でAE-1プログラムを買った。
学生時代はこの月賦で支払いに苦しむことになった。
あのカメラはいったいどこへ行ったのだろう?