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槍ヶ岳を巡る6日間 [北アルプス]

短い夏も終わり、少しずつ秋へ向けて季節は進む。
 
9月1日から槍ヶ岳を巡るガイドへ。
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北穂東稜から大キレットを越えて槍ヶ岳へというコースを二回転する予定。
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穂高連峰はとにかく明るい。
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懐かしい屏風岩を眺めながら涸沢へ向かう。
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久しぶりの涸沢小屋へ。
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支配人に忘れられてなくて良かった。
 
ジョッキパフェは8月で終わりだとのことで、生ビールジョッキにソフトクリームとした(笑)
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翌朝は陽が上がる前に、北穂東稜を目指して、北穂沢を上がる。
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ゴジラを越えて楽しい岩稜ハイキング。
 
北穂東稜は登り方次第で、一般道の南稜より短時間で快適に登れる。
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しかし、目指す槍ヶ岳はまだまだ遠い。
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大キレットへ向かう。
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本郷ピークを越えると先は見えてくる。
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大キレットが終わり通過して来た北穂東稜と大キレットを眺める。
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南岳小屋でチャンポンを食べて、午後の後半戦に備える。
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数え切れないアップダウンを繰り返し、槍ヶ岳までは簡単には着かない。
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お客様が転けて、ポケットに入れたiPhone14proがお釈迦に(涙)
気を落とさないように励ましながら槍ヶ岳に向かう。
 
槍ヶ岳山荘はまさかの播隆祭で大混雑。
受付してから穂先へ向かう。
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順番待ちしながら気長に待つのみ。
私の前はなんとナベカメラマン。
上高地で写真展をやってるらしいが本人がいたので丁度良かった。
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いろいろ話をしながら良い暇つぶしになった。
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こんなに待つのは、ディズニーランド以来かも。
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iPhoneを破壊した人だけ、ロープを繋いでいるのは、災いは続くものだから。
 
山頂はごった返しているので、写真撮って早々に引き上げる。
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長かった一日に乾杯!
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翌朝はモルゲンロートに輝く山々を見ながら下山。
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三日間の好天に恵まれ、良く歩いた。

そして、2回目。
天気予報は微妙だけど、山は行かなきゃわからない。
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弱い雨がパラパラ降る上高地を出発。
 
濡れた北穂東稜と大キレットをガイドする愚策は取らず、横尾山荘泊として悪場の短い槍ヶ岳を目指すことにした。
  
それが今回、我々パーティが選択すべき判断だと考えた。
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横尾山荘に泊まるので、急遽ホッピーさんも同行することに。

翌朝、横尾山荘を暗いうちに出発するが槍沢ロッジを過ぎた頃から雨が降り出す。
 
しかし、登るにつれて、急速に視界が開いて雨が止む。
 
晴れたり、雨が降ったり、忙しい天候だ。
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ヒュッテ大槍からはお客様2名と穂先へ向かう。
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紺碧の空を斬る槍ヶ岳。
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2人とも木村さん(笑)
左の方は75歳で、前回の槍ヶ岳は北鎌尾根からの登頂だった。
 
穂先から降りようとしたら、いきなりゲリラ雷雨。
一瞬にして、岩は濡れ下降の難易度は上がる。
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北鎌尾根は31回登ったのに、東鎌尾根は2回目だ。
 
濡れたら緊張感あるルートと感じた。
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ヒュッテ大槍へ戻って、美味しいものをいただく。
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黒ビールは最高だった。
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名物つけ麺は2800mを越える場所とは思えない美味さ。
 
夕食はパスタも出て、オシャレで美味しい。
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支配人で山岳ガイド資格も持つ旧知の井村ガイドと一献。
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楽しい夜は更ける。
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翌朝、お世話になったヒュッテ大槍から下山。
 
また、来シーズンたくさん来ようと思う。

6日間の槍ヶ岳ガイドが無事終了。
前半は快晴で大混雑。
後半は降ったり晴れたりの天候でガラガラの槍ヶ岳。
最近の登山者は天気予報にとても敏感で忠実だ。
天気アプリに登山の可否を委ねてしまう。
 
予定の行動ができなければ、その登山を失敗と考えてしまい、そして失敗を極端に嫌う登山者がほとんどのように感じる。
登山力を高めるためには、死なない程度に失敗を積み重ねて、そこから得た経験を蓄積することも大切なことではないかと思う。
 
自分の経験から言えば、予定外の登山行動ができなかった時の方が勉強になり、得ることが多かった気がする。
 
快晴の中、全てが予定通りに進んでしまったらむしろ物足りなさを感じてしまうくらいだ。
 
今の時代は失敗しないためのツールは豊富だが、使い方を間違えないようにしたいものだ。

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