忘れかけたパウダー [北海道]
今冬は気温の高い日が多く、雪が降ってもすぐに減っての繰り返し。
特に2月中旬頃からは晴れる日が増え高温続きで、例年より1ヶ月以上早く融雪が進んでいる気がする。
時々、パウダーに当たる日もあるが、2月にして早くもザラメ狙いに照準を変えなければならない日もあった。
3月上場の八甲田ですら雨に濡れて、アイスバーンやザラメを滑る春スキー、夏スキーのような体験をすることになり、それはそれで楽しいのだが、まだもう少し冬を味わいたい。
今後の冬はこのようなパターンが増えるような気がする。
だからこそ、チャンスを逃さないためにアンテナは敏感に、そしてフットワークは軽くあらねばならない。
そして、今回の3/19のように、明らな警戒日には行動選択を慎重にせねばならない。
押すべきか、引くべきか、駆け引きが重要で欲望のまま動かないよう気をつけたい。
忘れかけたパウダーの感触を求めて、北海道へ。
まずは勝手知ったる富良野へ。
運が良い事に、前日降雪があり、朝イチからゲレンデパウダーを堪能することができた。
ドライで柔らかなパウダーは求めていた雪そのもの。
巨大な富良野スキー場の全コースを滑り、この日だけでも大満足。
夜は福寿司へ。
コロナ禍で沈み掛けた店もすっかり喧騒を取り戻し、主人も変わらず元気な顔を見せてくれて嬉しかった。
そして、ここには花粉がない事が嬉しい。
避粉地として最高だ。
黒岳へ移動しようと思ったら、強風でロープウェイは運休。
旭岳で二日間過ごした。
パウダーはガンガン落ちてくるが、視界は足元しか見えず…。
でも、やはりパウダーは嬉しい。
今回宿泊した温泉宿にあったヒグマはデカい。
こりゃ勝てそうもない。
ツキノワグマには良く会うが、ヒグマはデカい。
41年前の夏に白雲岳でテントを張っていたら、夜に周りをグルグル回り出して、その月明かりで映ったヒグマの大きさは恐怖だった。
あれ以来、北海道の山中でテントを張ることはなくなった。
翌日も旭岳ロープウェイからハイクアップしたが、ホワイトアウト。
時々、視界はあるものの滑るには危険なので諦めた。
降りようとすると視界は出るがまた30秒経つとホワイトアウトの繰り返し。
こんな日は無理しないことだな。
忘れかけていたドライパウダーを滑れただけで大満足。
毛蟹も美味いし、男山も美味い。
素晴らしい雪に恵まれる毎年恒例の北海道スキー旅。
このような機会を与えてくだる方には感謝しかない。
富山へ帰ったら素晴らしい景色。
あと少しで剱立山へ戻る日がやってくる。
きっと素晴らしいパウダーが待っていることだろう。
心技体を整え山へ向かおう!
2023-03-20 10:50
Facebook コメント