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立山閉山 [剱立山]

いよいよ立山閉山を迎える。
金曜から上がる予定だったが、富山側が運休で全員で土曜に扇沢アプローチとなる。

扇沢では多くのスキーガイド、滑り手と顔を合わせた。
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室堂に到着したら、文句なしの快晴。
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シーズンインのお客様方なのでハイクもゆっくりと、景色を眺めながら歩を進める。
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この日はどこを滑っても、最高のドライパウダーが楽しめた。
 
ものすごい数の滑り手がいたので、あっという間にギタギタになり、隙間パウダーを探しながら転々と位置を変える。
 
どこへ移動しても、全て最高だった。
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最終営業日の雷鳥荘に到着。
旭立太ガイドに撮影をお願いした。
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雷鳥荘、最後を飾る富山側の夕陽。
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夕食はカレーバイキング。
 
雷鳥荘にはいろいろ無理をお願いしたり、大変お世話になって感謝してもしきれない。
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翌日も期待高まる朝焼けから始まる。
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少しパック気味のパートもあるが、パウダーコンディションは継続していた。
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この週末は最高の二日間だったと言えるだろう。
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翌日も室堂勤務だったのだが、「えび寿司」へ行くために、扇沢に降りて一旦富山に戻る。
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氷見鰤が美味しい季節になった。
 
皆様富山へ来たら、是非とも「えび寿司」へ。
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最後の室堂勤務。
入山指導業務で様々な登山者と接することで、私自身も感じることがある。

他人がどこをどう登ったかと気にかける前に、自分になにができるかを気にかけた方が良いと思う。
気にすべき情報を間違えないようにしたいものだ。
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この日は雷鳥荘を始め、各山荘の小屋閉めスタッフが続々と降りて行く。
 
残る営業宿泊施設はホテル立山だけとなった。
 
この日を最後に富山側アルペンルートは大雪のため、道路通行止になった。
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そして、11/29はホテル立山最終宿泊日で扇沢から室堂へ上がる。
 
来ているガイドは、さすがのレジェンドばかり。
 
吹雪であまり滑れないかもしれないが、それでもお客様を満足させられる方々だ。
 
そして、私も立山が冬に閉ざされる様を見せてあげたいと思う。

絵に描いたような吹雪の中、少し歩いて、少し滑った。
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ホテル立山での宿泊は閉山前の贅沢。
 
外扉を一歩出たら、地獄のような吹雪で、中に入れば天国だ。
 
さすが、2450mにあるホテル立山では、扉ひとつで世界は大きく変わる。
 
これほど安全に吹雪を味わえる場もないであろう。(立山を良く知るガイド同行が前提であるが)
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最終日は昨日ほどではないが、やはり吹雪に変わりなく、行動時間が一時間過ぎたら危険であろう。
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山岳警備隊の看板も業務を終えて、全て真っ白綺麗になった。
 
これで立山閉山。
室堂の全てが閉鎖された。
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吹雪の中、扇沢へ下山する。
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いろいろ山荘にデポした全ての荷物を背負って下山。

クロニョンに出迎えていただく(笑)
 
4/15から11/30まで剱立山でのガイド業務が全て終わった。
 
私は2010年4月に東京から実家がある富山へ帰った。
その時、室堂に上がり山岳スキーを楽しむ人々を見ていろいろ考えた。
4/15から11/30までフルに剱立山で山岳ガイドとして生きるためにはスキーガイドのスキルは必須と考えた。
 
それからはプライベートな時間はほぼスキーに費やし一生懸命練習して、ようやく2015年からスキーガイドを業務として始めることにした。
 
今でも若い後輩ガイド達に教わりながら発展途上の身である。
 
4/15から10/30まで、国内屈指の降雪コンディションに恵まれた剱立山をお客様に楽しんでいただくために引き続き頑張って行きたい。
 
山岳におけるアクティビティの中で、お客様に「私の資格では、それはできないんです」とか「それは苦手なんです」とかは言いたくない。

だから、まだまだ学ばねばならないし、老いぼれてもいられない。
 
今日から師走。
本格的な積雪期ガイドが始まる。
スキー場も例年より、早くコンディションが整い、山にも雪が溜まって来た。

この冬も楽しくなりそうだ。

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