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高山植物の宝庫 朝日岳へ [北アルプス]

7月の最後は朝日岳へ。
ここは北アルプスの北端で高山植物の宝庫。
日本国内では朝日岳より北にこれ以上高い山はない。

どのコースを取っても朝日小屋までは遠い道のり。
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私達は北又からピストンするが高額のタクシー料金がネックになる。
しかし、補助金もあるので人数を集めるなどして工夫すると良い。

暑さ厳しい日だったが、下部は樹林帯で時折吹く風が気持ち良い。
昼くらいに朝日小屋へ到着。
御主人の清水ゆかりさんに挨拶して、その日のうちに朝日岳へ。
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小屋は台風後の影響もあるのか、空いていてのんびりお酒を飲みながら過ごした。

富山の幸をこれでもかというくらい満載した夕食は素晴らしい。
高山植物や食事の写真は膨大な量になるので私のFacebookでご覧ください。
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そして、日本海へ沈む夕陽を見ながら過ごせる時間はこの小屋でしかできない贅沢でしょう。

私は今まで栂海新道ガイドはテント泊で雪のあるシーズンに3回催行してきましたが、晩秋に朝日小屋からスタートするのも贅沢で良い栂海新道と思います。
今年は10月に予定していますので、ご一緒できる方がおられましたら。
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受付のゆかりさんに宿泊予約の電話が頻繁に掛かってきていましたが、「出発時間が遅すぎる!」とほとんどの方に注意を繰り返していました。
血圧は大丈夫かと心配になりましたが...。

朝日小屋にたどり着くためには、明るくなってすぐに出発するくらいで良いでしょう。
最近の登山者は山を舐めているというか、他人のデータを鵜呑みにする傾向があります。
ネットに記載される山行記録は自慢ネタが多く、そんなものを鵜呑みにすると危険です。
山はなにがあるかわからない。
なにかあったら、2時間や3時間直ぐに経ってしまいます。
まして、朝日小屋周辺は携帯電話はほぼ通じません。
最近のスマホ依存型の登山者やガイドさんには厳しいエリアです。

余裕を持って早く出発することで、全ての行動に余裕が生まれ、心も身体もリラックスして良いパフォーマンスを発揮できます。

北アルプスの女王様 [北アルプス]

この週末は台風絡みの影響あるかなと心配しながら太郎平小屋へ。
昨年に続いて開山祭出席です、

初日は東京から朝イチ新幹線で来るお客様方と合流後なので、登山開始は遅くなるが二日目の天気が悪そうなので遅くなっても土曜には登ってしまおうと…。
太郎平小屋通過が14時近かったがギリギリ届くかなぁと思いながら。
でも、時間に追われて登ってもつまらないし、開山祭にも出たいしで、薬師岳山荘裏の斜面で帰りました。
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景色を見ながら、ゆっくり太郎平小屋へ。
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そして、開山祭。
来賓の挨拶が長いが、ジッと我慢。
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こんな感じでイワナの骨酒が振舞われます。
しばらくしたら、外が騒がしく。
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これぞ、富山の山小屋の真骨頂!
日本海に沈む夕陽と焼けた山。

翌朝はしっかりとリベンジ。
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朝イチ番乗りで女王様にご挨拶に来ました!
これが終わるといよいよ夏山シーズン開始というスイッチが入ります。

今夏も安心安全を第一に楽しくガイドしますのでよろしくお願いいたします!

北鎌尾根2016 [北アルプス]

北鎌尾根へ行ってきました。
お客様のご夫妻は10年以上のお付き合いで、なぜか北鎌尾根にずっと登れなかったのです。
気が付いたら70歳過ぎているし…
しかし、ついに最高のコンディションで登ることができました。

初日は上高地から北鎌沢出合まで。
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お手伝いしてくれた伊藤君の特製カレーです。
これで元気が出ましたね!

翌朝は暗いうちに出発。
北鎌沢の登りも涼しいうちに突破でき、北鎌尾根稜線上は快適な風とちょうど良い気温で快調なペースで独標を9時に越えることができた。
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ここからもペースが落ちず、ゆっくりと眺めを楽しみながら槍に向かいました。

北鎌平でゆっくり休憩して、いよいよ穂先へ。
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14時少し前に槍ヶ岳山頂へ。

長年待った甲斐がありました。
私もたぶん30回目の北鎌ガイドですが、過去最高の条件で登ることができました。
ご夫妻もそうですが、私も長年引っ掛かっていたものが全て取れたような気持です。
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ホントに美味しい生ビールでした。
北鎌尾根のガイドは過去いろいろなドラマがありました。
今回も大きなドラマを作ることができました。
すべてに感謝です!

北陸梅雨明け・のんびり薬師岳へ [北アルプス]

7月27日~28日は中日ツアーズの薬師岳へ。
初日の富山は朝4時半からバケツをひっくり返したような土砂降り。
こりゃ有峰林道通行止めかと不安になったほど。
しかし、急速に回復し、バスが到着する頃にはすっかり晴れた。
快適に太郎平小屋まで。
翌日は朝から快晴!
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北鎌尾根も良く見える!

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薬師岳には人がいっぱい。夏山だなぁ。

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立山、薬師岳と続き、こういうのんびりとした夏山もいいなぁと思う。
花を見ながら、鳥の声を聞きながら・・・

太郎平小屋へ戻り、カレーを食べていたら、北陸に梅雨明け宣言でました。
やった~

ガイド研修で乗鞍へ [北アルプス]

3月7日から10日まで日本山岳ガイド協会の資格更新研修で乗鞍へ行きました。3日間、雪が降り続き寒く厳しい研修でした。でもパウダーは気持ち良かったです。
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ブルックレンジの搬送用スレッドです。
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普段なかなかお話しできないガイドさん達と研修できる場は貴重なものです。今回内容濃かったです。

チンネは霧と雨に阻まれ [北アルプス]

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台風のなか、東京にいる息子が富山に遊びに来ました。
台風去っても剱の天気はなかなか安定しません。16日に晴れそうな感じの予報が出たので15日に入山しました。室堂で何名かのガイドさんと会いましたが、ここ数日ずっと登れず帰ってきたそうです。御前へ向けて登るにつれ霧と風で寒い思いをしました。標高が高いところにあるチンネは無理かなという雰囲気になり、Ⅵ峰フェースでもいいから登らせていただきたいという感じになってきました。
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真砂ではネパール人の方が工事に来てました。ちなみに右は日本人の成司さんです。真ん中の方は山頂のニュー祠を設置した人だそうです。

翌朝は雨も上がり期待を持って4時半に出発しましたが、長次郎出合の手前で雨が降り出し長次郎の中はガスで真っ白というより真っ黒でした。一旦小屋に戻り、天気待ちをすることにしました。小屋に戻ったらすぐに土砂降りとなり、帰って来て良かったと思いました。BSの予報だと午後から晴れるよう。Aフェースでもいいからガスが上がったらすぐ出ようと期待して待ちましたが、昼になっても一向に雨が上がらず。諦めてやけ酒を飲み始めました。小屋も予約のお客様が来ず我々だけ。
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看板娘も暇そうです。
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Tさんも食っちゃ寝です。
今日は午前中天気が良い中、下山してきましたが室堂から降り始めたらまた土砂降りの雨。いったいどれだけ降れば気が済むんだという感じ。明日は東京へ出て富士山へ高所順応トレーニングです。来週からスイスですが天気に恵まれて欲しい~

剱岳の日々 [北アルプス]

8月6日から6日間、剱岳に。真砂沢をベースに登りました。お客様は入れ替え制です。
1回目の八ッ峰は景色にも恵まれ、快適に登れました。
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八ッ峰の頭にて 両方とも優に70歳を超えておりますが元気です 左の方は昨年チンネを真砂から日帰りでガイドしました
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池ノ谷乗越にて 第1回目メンバー

2回目の八ッ峰は私がある物を小屋に忘れて、恥ずかしい格好で登りました。とても詳しく言えませんが。
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ガスの中、懸垂下降するK玉さん
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Ⅷ峰はランニングを取りながら懸垂しました
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第2回メンバーの女性陣 八ッ峰の頭にて

天気にも恵まれましたが、池ノ谷乗越から下降する時に雨が降り出し、剣沢に降りる頃には雨が強くなりました。我々は13時前には小屋に戻りましたが、上にいたパーティは大変だったと思います。小屋に入ってからは猛烈な豪雨でした。やはり早立して、少ないメンバーでさっと登るのが剱の登山ですね。
翌日の南壁を登る予定のお客様達も小屋に到着しましたが、朝になっても稜線上はまだガスに覆われたままでした。
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第2回八ッ峰と南壁のお客様 なんかユニフォーム好きの韓国隊みたいですね

結局、頂上付近は濃いガスに覆われたままなので別山の岩場を登ってから帰ることに。ここは一昨年、検定中に飯島ガイドが墜落し、ヘリ救助された思い出の地です。現場検証ということで行ってみました。私はもちろん初めて行きますので・・・。
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自分の墜落を説明する飯島ガイド
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飯島ガイドがリベンジ 今度落ちたら剱は出入り禁止になるので、しっかりビレーして登ります
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ちゃんとビレーヤーもいます

まったく期待していなかったのですが、誰もいなくていい場所です。景色も最高で八ッ峰や仙人までもが見えます。岩場は簡単で、なんでこんなところで落ちるのかなといった感想ですが、事故とはそんなものですね。
6日間の剱も終わり。参加の皆さま、お疲れ様でした。明日から台風がやってきます。私はいつもスケジュールに助けられてます。

なさけなや [北アルプス]

8月2日から4日は源次郎尾根へ行きました。しかし、真砂沢ロッジに着くというところでお客様1名がコケて膝を捻った。歩けるのだが痛みがあるので翌日は停滞レスト。予報も雨模様だったのだが、時々パラつくものの問題なかった。
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同じく停滞していたM輪ガイドパーティーと合同で成司さんに山菜取りに連れてってもらう。
最終日は快晴だが、けが人をほおって登りに行くわけにもいかず。トボトボと3名で室堂まで帰った。虚しさと悲しさで足も重い。つまらないところでコケないよう、もう少し慎重に行動しましょう。
明日からまた剱に戻ります。八ツ峰2回、南壁、チンネです。それが終わったら富士山へ順応に行き、マッターホルンです。この暑い8月、長い夏になりそう。

残念・北鎌尾根 [北アルプス]

今年第一弾の北鎌尾根へ行ってきました。天気の心配はまったくしていなかったのですが・・・。9時半に中房温泉をスタートし、合戦小屋でスイカをいただき、昼前に燕山荘へ到着。ガスが濃く、槍の姿はまったく見えない。大天井ヒュッテへ着くと支配人の小池さんが「明日の予報悪くなったよ。」とのこと。パソコン借りて確認すると雨予報に変わっていた。この晩も雨が降り出し、しだいに大粒となってきた。翌朝、濃いガスと時々降る雨に計画を断念。私が行ったことがない常念方面へ下山することにした。
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大天井荘前で これじゃあしょうがない
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下山してから タクシーの四谷さんからもらった日本一美味しいスイカを持って帰りました

快晴・北尾根 [北アルプス]

この週末は前穂高北尾根へ行ってきました。お客様3名をガイド2名でお連れしました。心配していた雷も影響なく、風が強いくらいで快適な北尾根を楽しめました。朝4時頃に涸沢小屋を出発し、5・6のコルで風が止むのを待ちましたが9時に前穂へ抜けました。度重なる大雨の影響か4峰近辺は浮き石が多いです。
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朝焼けの奥穂高 雪は多めです
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無事北尾根を抜けて前穂に到着


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