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台風一過ならず [剱立山]

台風14号の影響で、剱岳ガイドのスケジュールを一日後ろにずらしたら、好天に恵まれるかと思ったら甘かった。
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初日は午前中、朝から雨だったが室堂に上がる頃には青空が広がり、剱御前小舎からは見事な剱岳ビュー。
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それにしても寒い。
一気に紅葉も進みそうだ。
こんな日はカップヌードルも美味い。
 
翌朝は晴れるかと思いきや、生暖かい風が富山湾から吹き付ける。
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昨日より暖かく湿気も感じる。
時間の問題で雨が降りだすだろう。
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鹿島槍ヶ岳からの日の出。
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タテバイ一番乗り。
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山頂も一番乗り。
しかし、霧雨強風視界なしは残念。
ヨコバイ降りる時には、かなり岩も濡れて、雷鳥坂を降りる時には雨具を着ることに。
予想より、雨は早かった。
 
高齢で体力に自信がないからプライベートガイドをとの依頼だったが、いやいや、素晴らしいスピードでした。
午前中に室堂帰着。
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たぶん、今シーズンラストのカキ氷。
剱立山はすっかり寒くなって、紅葉シーズンの始まり。
そろそろ、初雪の心配も。
 
それにしても、またまた台風15号には頭が痛い。
 
寒暖差アレルギーにも気をつけよう!
そして、今は雷鳥荘で土砂降り(涙)

秋晴れ剱岳 [剱立山]

晴れなかった夏の分まで、晴れの周期がやってきた。
8月より夏のように感じる9月だ。
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「剱岳がホームマウンテン」香川ガイドと剱御前小舎でバッタリ。
しばし、この夏の反省会。
それにしても気温が高い。
この時期、海水温が高くなると台風も発生しやすくなるので良いことばかりではない。
 
台風11号でガイド中止になったり、北方稜線に行ってたりで、剣山荘に泊まるのは一週間ぶり。
「本郷さん、お久しぶりで〜す」と女性スタッフのみんなに言われて、そんなに久しぶりだったかな?と…(笑)
 
剣山荘のスタッフは毎年、明るくて元気をくれる人達ばかりだ。
女性スタッフは可愛い子ばかりだし。
きっとオーナーの目利きが良いのだろう。
 
さて、翌日は御約束の晴れ。
暗いうちに剣山荘を出発し、前剱の高さまで来ると鹿島槍ヶ岳が対等に見えてくる。
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鹿島槍ヶ岳が一瞬、真っ赤に燃えた。
秋はこういう景色が良く見られる。
これを見せたいのだ!
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昨年も同じ時期に同じ場所から似たような写真を撮っていた。
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前にいるお客様は、既に私と一緒に20数回剱岳に登っていて、そのほとんどがバリエーションルートから。
70歳をゆうに超えたが、毎月最低一度はハードな山をやっているので、元気そのもの。
何度か登った源次郎尾根を見ながら、日の出を眺める。
 
後ろのお客様は、初めてご一緒させていただく方。
良い形で、夢を叶えて挙げたいと思う。
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ケルンはまた形が変わった(笑)
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乾いた無人のタテバイを登る。
こういう場所は人のリスクが怖いから。
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今回も夢を叶えるお手伝いができたかな。
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文蔵尾根に映る我々の影。
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この日の別山尾根は、平日なのにガイドグループと6パーティもすれ違った。
 
ガイドが増えることは、良い面も悪い面もある。
遠く離れた場所から見ても、ガイドだなとわかる人が減った気がする。
威圧感がなくて良い面もあるのかもしれないが…。
ロープを手にしていても、様々な違和感を覚えるのだ。
 
自戒の意味でも、私はこの風格ある山に相応しいガイドになれるよう日々精進したいと思う。
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剱人Tシャツを買いたいというお客様が多いので、今回も寄らせていただいた。
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剱沢野営管理所では、布団干しが気持ち良さそう。
 
晴れが続く剱岳。
例年9月初旬には山頂で雪がパラパラ降ることが多く、早い年なら8月下旬に降ったこともある。
今年の秋は気温が高すぎて不気味だ。
台風の直撃は、ほどほどにして欲しいものだ。

剱岳北方稜線 [剱立山]

剱岳北方稜線は、数々の針峰を眺めながら、穏やかな裏剱へ向かう長大なルートだ。
 
体力はもちろん、登山総合力を問われる「雪と岩の殿堂」の意味を知るロングルート。
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このルートの経験者同行が必須で、視界が悪い日は入山を避けたい。(これは晴れた日の山頂からの北方稜線と後立山)

今回は、敢えて馬場島からの入山。
標高差2240mの早月尾根からのアプローチで剱岳のデカさを感じて欲しかった。
残念ながら、台風一過とはならずまたも雨具を着て入山。
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サウナ状態で、下着まで全身ずぶ濡れになって早月小屋へ。
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このような状況では、まさに山小屋はオアシスそのもの。
 
濡れたウェアを全て乾かし、夕食までビール飲みながら団欒を楽しむ。
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富山で有名な山大好きドクターも同宿。
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美味しい夕食をいただいて、スタッフの皆様と楽しい一夜を過ごさせていただいた。
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夕刻には少し焼けたが、雨は断続的に続いた。
天気予報は快晴のようだが、そうはならないかもしれない。
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翌朝は月明かりの中、出発。
富山の灯りをバックにひたすら登る。
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周りが明るくなっても、剱岳山頂には笠が掛かったまま。
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山頂には物凄く多くの登山者がいて驚いた。
看板を掲げて記念撮影する列が並んでいたので、入れ替わりのタイミングで、祠を素早く撮影したら、「この後に並んでから撮影してください」と怒られた(笑)
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早くこの喧騒から離れたくて四等三角点で記念撮影してから、早々に山頂を後にした。
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北方稜線を進んだら、静けさは戻って山に集中できると思ったら、後ろからゲラゲラ笑いながら、ワーワーキャーキャーとグループが追って来た。
北方稜線を見学に来たんだろうと思ったら、来るらしい。
 
視界悪いので、すぐに諦めて戻るだろうと考えてたら、山頂にいたクライアント四人を連れたガイドらしきパーティだった。
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長次郎ノ頭で一気に引き離したが、遠くからワーワーキャーキャーは続いた。
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北方稜線を楽しみにして来られたお客様にも申し訳なく、集中力を切らさぬよう注意した。
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池ノ谷乗越へ下降する頃には声も遥か遠くなり周囲は落ち着きを取り戻した。
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池ノ谷ガリーの下降は、長雨の影響か、いつも以上に悪かった。
視界悪い中、間隔を空けて慎重に降りた。(実際は写真以上に視界は悪かった)
幸い騒いでいるパーティはかなり引き離すことができた。
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一瞬、小窓王と発射台を確認。
ジャンダルムからは、道も安定した。
何も見えない三ノ窓で、再びロープを結び、発射台を登った。
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小窓王基部から振り返ったら、後続パーティが別な騒ぎ方をして五人固まっている様子がガスの隙間から見えた。
事故を起こしただろうことは容易に想像できた。
一応、ガイドが付いているので、我々は先へ向かう。
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いつも最後まで残る雪渓箇所は、切れたばかりのようで、容易に通過できた。
あとはのどかな牧歌的な道を辿り、小窓ノコルへ。
 
富山県警ヘリ「つるぎ」が先程の事故者をピックアップしているようだ。
詳細は後で聞いたが…。
別山尾根でバカ騒ぎしている登山者は良く見るが、この北方稜線では初めて見た。
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小窓雪渓は氷河だ。大正から昭和初期に採掘されたモリブデン鉱山跡も存在する。
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ピッケル、アイゼンを使って、踏み抜きに注意しながら氷河を降りて、鉱山道へ上がる。
 
幾多の死亡事故が発生したポイントをロープを付けて慎重に登る。
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昼過ぎに池ノ平小屋に着いたら、スタッフの皆様が外で楽しそうにランチを食べていた。
新しい小屋番さんは、初めて会話したが良い人そうだった。
今度、泊まってみよう。
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仙人池ヒュッテに到着。
ビール片手に裏剱を楽しむ。
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そして、桧風呂に入って疲れを癒す。
この夜は中秋の名月。
八ツ峰に浮かぶ月明かりを部屋から楽しむことができた。
 
いつもは、阿曽原温泉を経て欅平へ降りるのだが、諸事情により翌日は室堂へ登り返す。
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黒部ダム下山も考えていたが、橋が土台から流され、この雪渓も渡れない。
 
真砂沢ロッジで坂本心平さんから、温かいお茶をいただいた。
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剱沢雪渓はそろそろ注意が必要だ。
長い登り返しを経て、ようやく都会へ帰って来た。

正午に室堂へ到着して、馬場島荘へクルマを回収に向かう。
営業時間はとっくに過ぎているのに、池田さんが蕎麦を食べさせてくれた。
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馬場島荘はまさに「剱岳の登山基地」
 
あっと言う間の三日間。
ご一緒させていただいたお客様二人に感謝。
 
北方稜線のガイドは何回経験しても、お客様にとっても、私にとっても大切な人生の宝物として想い出が強く残る。
登山総合力を鍛えてチャレンジすべきこのルート、剱岳の奥深さを多くの登山者に感じて欲しい。

台風前の秋晴れ [剱立山]

9月に入ると、台風や秋雨前線の影響を考慮しながらのガイドが続く。
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天狗平から眺める剱岳は少し暗い。
台風11号の影響か、空気が生温かい。
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ご縁の深い3名の経営者さん達と初めての剱岳チャレンジへ。
室堂を出発した時には晴れていたが、雷鳥坂を登り出したら、またしても雨が降り出した。
 
剱御前小舎を越えたら、視界も良くなった。
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剣山荘は混雑していたが、シャワー浴びて、生ビールを飲んで昼寝して…のんびりと過ごす。
 
翌朝は濃霧になるかと思ったら、風も弱く比較的クリアで、予定通り4時に出発。
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仲良くお互いを応援しながら快調に進む皆様は微笑ましい。
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前剱ノ門から平蔵ノ頭へ向かう頃には眺望も良くなって来た。
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タテバイも珍しく乾いており、快適にパス。
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この時期は朝6時過ぎ、朝日が平蔵ノ頭稜上に当たって光輝く。
 
私の好きな風景だ。
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そして、タテバイを超えると皆様、リラックスして良い笑顔が溢れる。
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文蔵尾根と影剱。
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富山湾をバックに頂稜に出たら、山頂祠が見えてくる。
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台風前、秋晴れの山頂へ。
 
皆様、気難しい剱岳に大歓迎されたようだ。
富士山、槍ヶ岳北鎌尾根、乗鞍岳、御嶽山と名峰がズラリの大展望。
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剱岳は下降が核心部。
多くの登山者で賑わったこの日、人が少ない時間に行動できたのでストレスフリー。
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久しぶりの雷鳥荘カキ氷。
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そして…反省会という名の大宴会。
大事な話は覚えています(笑)
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最終日の室堂は暑くて、台風前の晴天か。
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室堂ターミナルで無事解散。
登って、飲んで、語り合って、また飲んで…。
 
登山経験があまりない三人だが、この登山を通じて何かを得たいという気持がビンビン伝わってきて、やりがいのある仕事だった。
これを機会に、さまざまな経験を積んで登山を楽しんで欲しいと思う。
また、来シーズン違うルートから剱岳にチャレンジしていただき、剱岳の素晴らしさを実感してください!

野分 [剱立山]

夏を感じることなく、8月は終わりとなってしまった。
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雨と風に悩まされる日々。
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イワツメクサもビショ濡れ。
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抗原検査で陰性を確認してから剣山荘へ。
室堂集合は11時30分だったのに、せっかちなお客様方は8時30分に来られた(笑)
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2人共、健脚なので早く着きすぎないよう、ゆっくり休憩しながら歩く。
暴風雨なので、剱御前小舎で休もうと思ったら、休憩室はガイドだらけなのでスルー。
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剣山荘に着いて、シャワー浴びてから絶品中華丼と生ビール。
そして、昼寝(笑)
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夕食は初めてのハンバーグ&えびフライ。
メニューが3種類なのに、なかなか当たらなかった( ;  ; )
いつもメンチカツ…トンカツは2回、ハンバーグは初めて!
 
翌朝の天気予報は晴マークだったが、予想通りの雨。
スマホの天気予報を鵜呑みにしてスケジュールを立てる登山者が多いが、参考程度にして自分で良く考えよう。
現場で山の空気を感じれば、晴れるはずもなく、シャワーが降ったり止んだりの一日になることは容易に想像できるはず。
そして、そのコンディションで登り降りできるかは、あなた次第。
「私でも登れますか?」
「私はあなたを知らないのでわかりません」
 
少し、雨が弱まるのを待ってから出発!
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休暇の剣山荘スタッフも一緒に出発!
南西風が激しく、生暖かい空気感が伝わってくる。
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前剱で夜明けを迎えた。
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源次郎尾根に浮かぶ朝日。
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屈強な二人なら雨が降ろうが槍が降ろうが大丈夫。
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誰もいないビショ濡れのタテバイ。
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強風シャワー浴びても問題なし。
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今日も一番乗り!
今年、まだ11回目の山頂。
あと、10回のガイド予定だがどうなるやら…。
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四等三角点にもご挨拶。
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早朝から暴風の中、T航空ヘリコプターが気合の荷上げで行ったり来たりしている。
これで、山小屋もひと段落だろう。
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そして、あっと言う間に雷鳥荘へ。
温泉&ピザ&生ビールで、また昼寝。

8月が終わり、秋も本番となる。
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9月1日はやはり土砂降りの雨。
広島まで安全運転でお願いいたします!

これから台風11号の動きに注視しなければ…。

初秋の山 [剱立山]

気付けば夏が終わり、秋が始まった感あり。
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剱御前小舎を越えたら急速に剱岳からガスが取れた。
しばらく、剱岳の姿すら見せてくれなかったが、ようやく全体像を見せてくれた。
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ナナカマドの赤い実も目立つようになった。
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夕刻に剣山荘から見えた雲海に浮かぶ鹿島槍ヶ岳。
 
20数年ぶりに再会したガイド仲間と少し飲んでから寝た。
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夜明けは、すっかり遅くなり前剱でようやくヘッドライトが不要になった。
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五龍岳と鹿島槍ヶ岳の間から日が昇る。
それにしても寒い。
今シーズン初めて霜柱を見た。
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誰もいないタテバイを登る。
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親子の夢を叶えるお手伝いができた嬉しい朝。
予定を一日遅らせて掴んだ快晴の山頂。
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前剱まで降りて来たら、剱岳本峰との別れ。
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帰りに池へ寄り道したが、残念ながら風が吹き始め、水面は揺れた。
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久しぶりに見た剱岳は実にカッコいい。
ここに登りたいと思う人を手助けしたい。
自分にできることはそれしかないので…。

秋霖 [剱立山]

秋雨前線に悩まされる昨今。
 
8月23日朝、前線が南下する前に晴れ間があると考えていた。
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後立山の朝焼も微妙だ。
 
そして、小屋を出た瞬間に感じた湿気を含んだ温かい南風に悩まされることになった。
 
武蔵ノコルで雨が降り始めた。
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前剱大岩に着く頃には、岩は濡れてハイグレードな別山尾根に変化した。
所々に20日大雨の傷跡も見える。
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富山湾からの風に乗った霧雨。
こうなると剱岳にはしつこく雨が残る。
前剱で悩み、山頂アタックを諦めて帰る登山者は賢明だ。
また、剱岳が迎えてくれる日に再訪して欲しい。
 
我々は、前剱ノ門を前に引き返した。
雨の別山尾根を安全に登下降するには、ある程度のスキルが必要で、他の人が行くから自分も行けるとは限らない。
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一服剱から剣山荘へ降りる途中、雷鳥の親子がいた。
お母さんは子育てに大忙し。
子供もすっかり秋羽になった。
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オコジョもいた。
雷鳥を狙うのか。
 
しばらく、秋の長雨のような天候が続きそうだが、与えられたチャンスを逃さぬよう適切な判断をしたい。

豪雨 [剱立山]

この週末は早月尾根からのガイド予定だった。
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馬場島荘で雨具を着用して出発。
日曜は登れそうな感じだったので、なんとか頑張って早月小屋まで入りたかった。
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しかし、雨脚は強くなるばかりで、空気の冷たさを感じたので1200mで敗退した。
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今回は、やまきふホッピーさんと本澤ガイドもゲスト参加だった。
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馬場島荘に宿泊。
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立山川は暴れ川に!
警戒レベルは4。
上市町には一部避難指示が出た。
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翌朝もスッキリしない天気で、剱岳も見えない。
クズバ山へ行こうと思ったが、登山道も荒れているだろうし、中山へ。
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変なお坊さんがいた。
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馬場島荘で池田さんのお蕎麦をいただき終了。

なんともスッキリしない週末となった。

晩夏 [剱立山]

この夏はいろいろあって、別山尾根に徹してガイドしている。
剱岳を初めて登る方のお手伝いは、沢山の笑顔に出会えて、やり甲斐のある仕事だ。

悪天候の予報でも、チャンスはあるし、快晴時にはない感動的な景色も存在する。
 
それを逃さず登ることも登山の醍醐味だと思うし、そのためにガイドとしての自分がいるのだと思う。
 
8月は天候が安定せず、現場で雨が止んだタイミングを逃さず今まで登ってきた。
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今回も雨が降っていないタイミングを掴まえて、登れるはずだった。
風は強くて、霧で視界も悪いが、岩はそれほど濡れていない。

しかし、タテバイ上部で単独女性が爆風で身動きが取れなくなっていたので、このままでは力尽きて堕ちる可能性もあると思い、ロープを直巻きにして降りるお手伝いをした。

我々はロープを結んでいるので、問題なく登って山頂を踏んで降りるはずだった。
 
しかし、怖がって身動きが取れない方がいたら無理。
腰が引け、岩にくっつき、怖がって指示にも従わず…これでは登ることはできない。
登れても下山に時間が掛かり、低体温症のリスクを負うことは明らかだ。
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この花も増えてきて、夏は終わりましたかね?
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小さい秋みつけた!
 
少し疲れたので夏休みに入ります。

お盆を迎えた剱岳へ [剱立山]

お盆を迎えた剱岳は、登山者が例年より少なく静寂だ。
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チングルマが豊富な剱岳界隈。
 
登山者が少ないのは、天候不順、コロナ感染拡大の影響か。
山小屋、山荘で陽性者が出て、一時的に休業せねばならない実態は残念でならない。
これ以上、広がらず終息に向かうことを願うばかりだ。
 
さらに、入山直前またしても知人の訃報を聞き、苛立ちと悔しさを抱えながら山に向かう。
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この池に来ると心穏やかな時間が流れる。
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皆様、剱人シャツを購入してくれた!
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山に来たら山を精一杯楽しもう。
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明るく元気なお客様と乾いた岩を黙々と登り、美しい景色を眺めながら山に没頭できる時間は楽しかった。
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影剱と虹。
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夏真っ盛りとは信じられない静かな山頂。
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三角点にも挨拶。
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こんなにゆっくり山頂にいたのは久しぶり。
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前剱まで降りて来たら、剱岳とはお別れ。
さぁ、あと一踏ん張り!
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剣山荘に戻って乾杯。
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ゆっくり山小屋タイムを楽しんだ。
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朝食を終えてから帰路へ。
後立山に別れを告げて!

剱岳を楽しみに来た皆様に沢山の想い出を持って帰っていただけただろうか。
また、剱岳に帰って来てくださいね!