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越後の天気判断は難しい [越後]

四日間の新潟出張。
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ますは大湯温泉で蟹を食べる。
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そして、天気予報は最悪だったが荒沢岳の紅葉を楽しむ。
 
翌日の新潟の天気が悪るそうなので、妙義山へ移動。
誰も来ないルートから、稜線に出たら人だらけでスレ違いも大変。
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やはり、今や休日の妙義山は行くもんじゃない。
 
そして、再び新潟に戻るも、晴れ予報転じて雨。
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コロナ禍で登山を我慢して来た御夫妻が復帰してくれて何より嬉しい。
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銀山平の紅葉は今シーズン良かった。
 
しかし、局所的な雨が多い新潟の天気は難しい。
予定通りにならなくて、皆様ごめんなさい。
やはり、私は剱の天気しかわかりません。

冬の始まり [八ヶ岳]

いよいよ冬が近づいた感あり。
標高の高い場所では冠雪し、いよいよ気温も下がってきた。
  
今冬もお世話になる八ヶ岳へ。
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赤岳山荘では、人工氷瀑を作る準備をする方達とバッタリ。
懐かしい面々。
 
赤岳鉱泉では、柳沢太貴君と久しぶりの再会。
コロナ禍での営業は大変だろうが、更に人として大きく成長した様子は頼もしかった。
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稜線上は冠雪しており、驚きました。
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大同心が凍り付いているのが、遠目にもわかります。
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しっかりと対策をしながらも快適な空間を維持する姿は、さすが赤岳鉱泉だと感じた。
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翌日は、バリエーションの予定だったが、このコンディションと高齢のお客様なので、稜線に上がらず展望ハイキングとした。
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10月にここまでしっかり雪と氷が付着するのは珍しいのではないだろうか。
 
いよいよ、ラニーニャに期待したい。
今冬は、アイスクライミングもスキーも良いコンディションに恵まれることだろう。
 
下山してから、初めてのマナスル山荘へ。
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とにかく、料理が美味しかった。
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山小屋の域を越えたローストビーフ。
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社長の山口信吉さんの御人柄か、楽しいスタッフ達はホスピタリティ抜群で、とても快適に過ごすことができた。
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ドリンクも充実しております。
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そして、バースデーケーキで私の誕生日をお祝いしていただきました。
 
マナスル山荘、今度は是非お客様をお連れしたいと思いました。
近くにアイスクライミング施設もスキー場もあるので、いろいろ最高ですね。
  
今回、宿泊した赤岳鉱泉とマナスル山荘、どちらも必要充分な感染対策を取りながらも、宿泊客が快適に過ごせるよう努力し、お客様を楽しませようという強い意識を持った宿であることがとても素晴らしいと感じた。 
 
このシーズン、宿泊客が萎縮していなければならない状況になりがちだが、久しぶりに楽しいと感じる時間であった。
 
そして、自身のガイドとしての在り方を見直し、もっとお客様を楽しませる努力をしなければと感じさせてくれた宿でした。
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大変お世話になり、ありがとうございました。

誕生日は温泉&藪を満喫 [北陸]

毎年10月中旬から11月は山岳ガイドには難しい時期となる。
高い山には雪が降り始め、雪山登山には早すぎて中途半端である。
営業小屋もクローズされ、水の補給にも困る。
 
ネパール登山にも行けない今、国内でどんなガイドをするべきか。
以前は、妙義山を中心にガイドメニューを作っていたが、ガイドが増えて妙義山のバリエーションにも人が増えた。
 
相馬岳北稜や富士稜など、前は誰にも会わなかったが、今や休日ともなれば必ず人がいる。
御岳東稜、西大星なども人が入るようになり、星穴岳は超人気ルートになった。
 
天邪鬼としては、人と会わない静かな山を自分達だけで独り占めしたい。
歳をとって、どんどん喧騒が嫌いになってきた。

なので、妙義山からは足が遠退くようになり、最近は頸城山塊や越後方面に行くようになった。
そして、今回はもっと近い黒部奥山に行くことにした。
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三年ぶりの祖母谷温泉。
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相変わらず、良い湯だった。
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ここは料理も素晴らしい。

翌日が私の誕生日ということで。
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お客様がバースデーケーキを持って来てくれました。
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バースデーカステラも。

私はお客様に恵まれて、本当に有難いと感じております。

翌朝は、黒部の藪山に突っ込みます。
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二十数年ぶりに行きましたが、すっかり自然に帰っていました。
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後立山や剱岳はすっかり雪に覆われていました。
 
藪は濃く、しばらく誰も入っていないのだろう。
日帰りの予定なので、時間にも制限があり、敗退しました。
来年は必ずリベンジします。
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行動食の魔除ドラ焼きは効用抜群。
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祖母谷温泉のお母さんと来シーズンの再会を約束して、暫しのお別れ。
とっても癒された。
 
しかしながら。
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私の両足は、藪で血だらけ。
ほぼ新品のS社のシューズは壊れました。
 
でも、自分らしいとっても良い誕生日が迎えられました。
58歳になったので、日々を大切に小さく暮らしたいと思います。

晩秋を汚すもの [剱立山]

早月尾根から下山した翌日は、立山ガイドの池さん、北さんとある調査で剱沢側から入山。
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この界隈をホームグラウンドにする2人のレジェンドガイドとの山行は楽しい。
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天気予報は今ひとつだったが、このメンバーだったら何とかするでしょう。
 
平蔵谷出合から先の右岸巻道の杭や板は撤収されていましたが、ロープはありました。
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そして、長次郎谷出合は過去に見たことがない状態。
先日まで残っていたスノーブリッジも綺麗に崩壊していた。
これから毎年、こういう状態が普通になるのかもしれない。
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下に南無ノ滝が近いので、この渡渉は失敗できない。
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そして、錦秋の真砂沢ロッジ。
小屋締めした後にも関わらず、快適な一夜をありがとうございました。
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未来に向けた様々なお話ができて、良かった。
 
翌日は、ハシゴ谷から黒部ダムへの下山、
橋が撤去された剱沢の渡渉が核心。
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ジャンプ一発で終了。

ハシゴ谷乗越からは。
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内蔵助平の見事な紅葉が。

しかし、残念なことに…。
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内蔵助平のテントが良く張られている場所横の草むらに、納豆の殻など様々なゴミが散乱していた、
写真は極一部で他に多数捨ててあった。
最近の複数人の仕業だと思われる。
 
最近は、この剱立山界隈でもテント泥棒、ザック泥棒、賽銭泥棒などあって、何を耳にしても驚かなくなったが、こういう光景を見せられると残念でならない。
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黒部ダムへ着いたら、「本郷さ〜ん」という声が。
振り向いたら、昨年は早月小屋、今年は剱沢小屋でお世話になった番頭さんでした。

皆様、お疲れ様でした。

剱岳ガイド終了 [剱立山]

台風14号を弾き返して、シーズン最後の剱岳ガイドは早月尾根。
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彼にはシーズン中、お世話になりました。
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今シーズンは休業した早月小屋にお世話になりました。
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快晴の剱岳山頂。
  
今年は例年より少ない16回の山頂でした。
また、来シーズンも登れることを祈ります。
一寸先は闇を思い知らされた今シーズン。
一時はガイド廃業の覚悟までしていたが、なんとか仕事が続けることができた。
これも活動を応援していただいた方々のお陰と感謝の気持ちでいっぱいです。
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紅葉の早月尾根で締め括りができて良かった。

シーズン中、私のガイドへ参加していただいた皆様に感謝します。

ありがとうございました [剱立山]

剱沢小屋ベースでの2020無雪期剱岳ガイドは全て終了しました。
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コロナ対策下での小屋営業、剱沢小屋スタッフの皆様には感謝しかありません。
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今日、登山の日が最後となりました。
マンツーマンで良いガイドができたかなと思います。
 
コロナ禍で、様々な勉強をしたシーズンでもあり、多数の方から応援をいただきました。
 
そして、自分の力不足を痛感したシーズンでもありました。
ご参加いただいたお客様に対して充分な満足を与えることができなかったことと思います。
反省点を踏まえて、剱岳に対する自身のガイドスタイルを見直し、お客様が心から楽しめるよう実践していきます。
   
今シーズン、私のガイドにご参加いただいた皆様に深く感謝申し上げます。
ありがとうございました。