SSブログ

鍬崎山は全然届かず [北陸]

一昨日から昨日にかけて、鍬崎山を目指しました。
東京から来たお客様と「あわすのスキー場」に着いたのが正午くらいでした。
スキー場内から登れば早いのですが、登山者がスキーゲレンデ内を歩くのはあまりにも無粋に感じますし、センスがない行動に思いました。
平井山荘からひたすらラッセルしますが、膝上から胸まで潜って頑張りました。
上の方へ行くとリフト上のスキーヤーから見えるので、「ガンバレー」「あともう少しだよー」などと声援を浴びながらだんだん恥ずかしくなってきました。
結局、ゲレンデトップに着いたのが15時。
それからもラッセルが続いて、16時過ぎにテントを張りました。
7F6F1D04-CB10-4510-8A72-AD6FF7BE95E4.jpeg
翌朝も7時からラッセルでしたが尾根上は雪も少なく歩きやすかったです。
大品山を超えたのが11時で、なんとか鍬崎山まで頑張りたかったのですが、高齢のお客様方は充分満足されて敗退となりました。
229EBB3C-4F5D-4710-8119-A7FB5CA33ACE.jpeg
でも立山の景色には感動されていて良かったです!

今日、「あわすのスキー場」でリフトに乗って数本滑りましたが、リフトの有り難みを改めて感じる次第です。


八ヶ岳アイスクライミングの三日間 [アイスクライミング]

八ヶ岳で三日間のアイスクライミングガイドでした。
C776D34F-5C49-46E6-87B1-3523B5A3D0CB.jpeg
初日は赤岳鉱泉道場です。
若手の青山ガイドと組んでの講習会。
とても寒かった日でしたが、参加者全員が熱心に三本の課題を登りました。
今回は体幹をうまく利用した疲れない登り方を重点に講習しました。
しかし、寒くて唇が固まり、脳味噌も固まり、自分で何を言ってるのかわからなくなりました( ;  ; )

翌日はジョーゴ沢から硫黄岳へ。
なんと、日曜日なのに貸し切りで硫黄岳一般道と別れてから硫黄岳までずーっとラッセルでした。
風も強く、非常に寒かったですが、お客様方が誰もギブアップしないので、頑張りました。
121CC589-0E00-466A-9F31-49B46E0CF591.jpeg
本谷大滝は例年より雪が少ないので、垂直部分が長くて楽しかったです!
時々吹き下ろして来る風と雪で視界がなくなるのには困りましたが…。

30年くらい前に硫黄岳直下で、雪崩をくらい50mほど流されて埋まった苦い思い出があるので、それ以来ここを登る時には慎重にラインを選びます。
BC12EADD-8DEB-47EB-81B2-1537A98EE8B0.jpeg
硫黄岳に出ると素晴らしい景色が広がります。
クラシックだけど、良いルートです。

3日目は醤油樽へ。
27772E92-7642-4295-B9F8-EE64DADEDFC5.jpeg
高さ35mの素晴らしい景観です。
貸し切りでポカポカ陽気で、楽しいアイスクライミングでした。

八ヶ岳に限って言えば、今シーズンは水量がないせいか滝は立っている部分が多い気がします。
全体的に幅がなく、厚みもないのでライン取りに注意が必要かなぁと思います。
例年よりアイスクライミングシーズンが短いかもしれないので、登れるうちに沢山登っておきましょう!

南下中 [マイライフ]

日本海側大雪のニュースに後髪引かれながら、少しずつ太平洋側に移動しています!
B7BAE1C9-3425-4111-8E30-7EA259869A26.jpeg
今日はメローなスキーガイドして、明日からはアイスクライミングの日々。

雪と氷は素晴らしい財産である。

八ヶ岳の寒さ [八ヶ岳]

今日まで5日間、赤岳鉱泉へ行ってきました。
晴れた日もあったが、連日強風が続きました。
予定通りの行動はできなかったが、強風の中でできる行動はやれたと思います。

やはり、怖いのは凍傷です。
危険であればルートを変えなければなりません。

その日の風を読みながらルートを選択し、ルートのどの部分で、どの程度の風が、どの方向から吹くかを考える必要もあります。
通過する時間帯も考えなければなりません。

登る事に一生懸命になり、そうしたケアができないと大変なことになります。 私も赤岳主稜をガイドしていて、稜線に出た途端に猛吹雪で動けなくなったことがあります。

飛ばされる恐怖でお客様が立てなくなりました。 もちろんロープで引っ張って、何事もなく赤岳鉱泉まで降りましたが、これは完全にガイド失敗だと深く反省しました。

まして、凍傷を負わせたらガイドの責任は重いものです。

アプローチが良く、山小屋にも恵まれた八ヶ岳ですが、寒気と風は一級品です。

今シーズンも慎重に取り組みたいと勉強になった5日間でした。
E7428B7B-E434-49FA-82E1-2C54B5511E7A.jpeg

開拓精神を忘れない [Guide]

昨日まで南東北へ6日間のスキーへ行ってきました。
B5BDAA12-402E-483C-9A85-B631706EA97C.jpeg
新年あけてから、南東北へ行く機会が増え、富山にいる日よりすっかり多くなりました。
明日からは登山の仕事に復帰します。
今日は某大手新聞社からの取材を受け、私のガイド活動についてインタビューされました。
記者があまり山に詳しくない人だったので、様々な新鮮な質問を受けた。
自分の仕事を説明する中で、私の仕事はいったい何なのかを改めて考える機会となりましたが…。
最近は少し安易な方向へ流されていないか?
有名で人がたくさん入る山、アプローチが楽な山、荷物が軽くて済む山ばかりをガイドルートに選ぶ傾向にあり、良くないと考えます。

日本海側のトレースがない深いラッセルが必要な山、登山道などない聞いた事がない藪山...など、本当に山岳ガイドが必要な山で仕事しなければ、私の存在価値などなくなってしまうと危惧しています。 例えば、剱岳をガイドする中でも定番ルートだけではなく、廃ルートの再登や人が入らない縦走などをもっと調べて活動して行きたい。

近年SNSでどこそこ登ってきました的な投稿にお手伝いする仕事はとても嫌悪感を覚えています。 定番ルートのガイドは楽だし、ニーズがあるし必要なのも間違いない。 でも、それだけでは誰がガイドでもできるし、きっと飽きられる。
そんな風に考えました。

落し物拾いました! [バックカントリー]

今日で南東北スキー4日目です。
2A1270A1-68C2-41BF-B621-7746CE8434E7.jpeg
昨日、澄川から刈田岳への山中で、時計を拾いました!
埋まってなかったので、1月13日のスキーヤーだと思います。
ポケットに入れて、聞き回ろうと思いましたが、すっかり忘れて会津若松まで持って帰ってしまいました。

保管しておきますので、心当たりの方は連絡お待ちしております。

あと、3日ほどおります。


ガイド初めはいろいろと [北陸]

1月5日、2019年ガイド初めは本郷組の老舗メンバーさん達と新年会兼ねて、富山の低山へ。
少し奥の林道まで入ろうとしたのがいけなかった!

お客様のクルマが脱輪し、JAFかと…。
私のジムニーで牽引して、なんとか脱出。
なんか疲れた!
C24EA18B-57A2-47CF-BD02-793B14798275.jpeg
気を取り直して、小佐波御前山へ。
まさかの雨でトレースはあるものの雪は重くて、なかなか大変でした。
BFC9DBEA-589B-4381-9D0C-EBB1E5495083.jpeg
展望もいまいちだったが、時々見える神通峡が綺麗だった。

それなりに頑張って歩いたので、みんな楽しかったようです。
夜は子供達も合流して、楽今日館で新年会。
99796FDD-2208-41A7-A3A2-0CD6F895F2B0.jpeg
しかし、帰路に私の家族が交通事故とのこと…。

翌6日朝、お客様方の御厚意で次の山を中止して帰宅。

幸いに、誰も怪我なく、クルマの大ダメージだけで済んだ。
新年早々のトラブルでしたが、これでトラブル納めにして欲しい。
今年こそ、良い年になりますように!!

謹賀新年 [剱立山]

Happy new year 2019!
本年もよろしくお願いします!
皆様にとって幸せな年になりますように!
5D52226F-8C43-4303-95FD-067FC8EE55C0.jpeg
年末年始は剱岳へチャレンジでした。
お客様4名、ガイド2名体制で臨みましたが、早月小屋まで達することはできませんでした。

29日、馬場島荘に入りました。
今年から星野君が管理していますが、一生懸命に頑張っていますので、皆様是非是非泊まりに行ってください。
そして、なんと佐伯新平さんが手伝いに来ていました。
4436AD3F-40BC-47DA-8D68-2853F4A153F0.jpeg
厳冬期なのに、剱澤小屋にいるような錯覚…?

30日は早月小屋に向かってラッセル。
99DBDCE9-FD14-486D-9138-619E4C90D66B.jpeg
出だしから概ね腰ラッセルで、吹き溜まりでは胸まで来ました。
途中から一緒になったパーティと順番にラッセルし、行けるところまで頑張りましたが、とても早月小屋に届かないので馬場島に降りました。
31日が登頂のワンチャンスと狙っていたので、30日に早月小屋に届かなければなりませんでした。

31日は中山へ。
夏は2時間で登れますが、終始ラッセルで6時間掛かりました。
471A1337-9223-4E61-8227-A9E7C7F3AD81.jpeg
ガイド界の神様、近藤邦彦先生と一緒にラッセルできたことは素晴らしい経験でした。

元旦は馬場島荘で、お雑煮をいただき下山。
EF4B17C4-F794-4B8C-9B9A-B5FF895F4E54.jpeg
星野君、ありがとう!

早月尾根では、様々な大先輩とも再会できて、私自身大きな刺激をいただきました。
剱岳は山も素晴らしいが、そこに集まってくる人達がとにかく凄いのです。
CE681EE8-8FCC-4D2B-82B4-D66FEE1CC522.jpeg
上市峰窓会の小沢さんにも様々お世話になりました。

また、来冬に同じメンバーで再チャレンジすることを誓いました。
これから一年、心身を鍛えて来冬の剱に向かいたいと思います!